第9話   寿司三昧
パンタさんも久しぶりに自宅に帰って来た為、大変多忙であったが、
合間をぬって、一緒に遊んでくれた。
気分転換に、テニスをしたり、ゴルフの打ち放しをしたり、サイクリングに出掛けたり・・・・・・。
家の裏に出ると、そこはゴルフ場になっていた。
またその敷地内には、ゴルフの打ち放し練習場まであった。
日本ではあまり見かけない”ネットの無い打ち放し練習場”
好きな時に使える無料のテニスコートまである。
環境抜群、施設充実の静かな高級住宅街であった・・・・・。
ボルダーと言ったら、何と言ってもパンタさんの経営する「ロックンロール寿司三昧」に行かなくては、
ボルダーは語れない。
間違いなく、マラソンの高橋尚子選手、小出監督も有森裕子選手も常連客に違いない。
先に寿司三昧に行き、パンタさんを待っている間、私達は小市民らしく安いネタばかりを食っていた。
すると遅れて現れたパンタさんは、「ダメだよ〜そんなのばっか食っちゃ〜。」と、
ウニ、イクラ、トロといった最高級ネタばかりをジャンジャン注文し、来るわ、来るわの大騒ぎ・・・・・。
”もう一貫も食えない”という状態で出てきたデザート「天ぷらアイスクリーム」は美味いのなんの、
生まれて初めての味だった。
全ての勘定は、オーナーであるパンタさん持ち。
何とこの日は、私の妻の誕生日でもあった。    ありがとう〜パンタさん♪
私達は義理ではなく、あまりにも美味かったので、日を改めて寿司三昧に足を運んだ・・・。
また、天ぷらアイスクリームが食いて〜〜〜。
日本でも食べれるとこがあったら、誰か教えて〜〜〜。。。
そして私はここ”寿司三昧”でパンタさんがやってのけた最大の偉業を目撃した!
アメリカ人は、よく外からの文化を自分達の都合の良いように変える風習があるが、
ここではそのままの日本の寿司屋であった。
店のエネルギーは、”アメリカン”って感じなのだが・・・・。
フォーク、ナイフといった物は一切なく、皆が器用に”はし”を使いこなしていた。
1度や2度ではあんなに上手には使えない。
もちろん手づかみの人もいる。
また、待ち時間1時間以上を、当たり前の面持ちで待っている。
サービスなのかもしれないが、ウィスキーではなく、おちょこで日本酒を飲んで、家族団欒、
みんながニコニコ顔なのである。
ここボルダーでは、日本人は差別に値する人種ではなく、
むしろ尊敬されているのかも知れない、と感じた。
小出監督も日本の家を抵当に入れて、ボルダーに家を購入したという話まである。
ちなみに”寿司三昧”の「三昧」は、ヒンディー語で「サマディー」という意味である。
どっかで聞いた名前だ・・・・・・・。
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