| 第2話 初のヨーロッパ | |
| イギリスと日本の時差は8時間半。 | |
| 25日の昼過ぎに成田を離陸し、13時間の空間移動にも関わらず、ロンドン・ヒースロー空港に | |
| 着いたのは、25日の夕方であった。生まれて初めてのヨーロッパである。 | |
| 2ヶ月前まで、私は一度もイギリスはもちもんヨーロッパに行きたいと思ったことはなかった。 | |
| 面白いことなのだが、その後行くことになるアメリカにもインドにも行きたいと思ったことは一度もない。 | |
| それどころかインドなんか、一生行くことはない国”ベスト3”の一つであった、はずなんだが・・・。 | |
| この時点でさえ、アメリカもインドも頭の片隅にはない。 | |
| ヒースロー空港には、日本の空港では見ることができない”コンコルド”が停泊していた。 | |
| しかし、海外の空港に着くと変に緊張が走る。時差ぼけ、寝不足のせいで頭が働かないことも | |
| あるだろうが、身の回りのものから全てに防衛反応が働き出す。 | |
| しかし今回はツワーということで、みんなに付いていくだけでいい。楽チン、楽チン! | |
| 空港で少々のお金を両替し、ロンドン市内のホテルへ直行。 | |
| イギリスのお金の単価は”ポンド”。1ポンド=約200円ほどであった。 | |
| この日は、ホテルに着き、長旅の疲れを癒すだけであったが、私は早くもカルチャーショックを受けた。 | |
| たぶんそんな常識的なことさえ知らないのは、私だけではないはずである。 | |
| それは夏の夕暮れ時は、午後7時ごろである、と思っていた。 | |
| これは南極、北極を除けば世界共通の当たり前の事として、実際そんなこと考えたこともない。 | |
| ところが、ロンドンは午後9時半ごろまで明るいのである。知ってました? | |
| 単なる自然現象であるが、素直にビックリし、感動してしまった。 | |
| 私は改めて異国の地に来たことを感じつつ、身体を伸ばして眠れる喜びのまま、何処かに吸 | |
| い込まれていった。 | |
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