第7話   実験
私達のその実験?は、ある3つのポイントで行われた。
実験と言っても、そんな大袈裟なものでなく、
「自分達の願いが現れるのなら、それと分るような(ミステリー)サークルができますよ〜に♪」とか
「日本をモチーフにした図形が出現して欲しい。」みたいな単純な祈りみたいなもんであった。
1ヶ所は数日前に出来たばかりのサークルの中から、夕日を眺めながら・・・。
飛行機雲が、素晴らしいビジュアル効果として、夕日を横切っていた。
この日地球の裏側では、皆既日食が起こっているという・・・・。
2ヶ所目も数日前に出来たばかりのサークルの中でパンタさんのオカリナ、横笛を聞きながら・・・・・・。
小山の頂にちょうど満月が光輝いていた。
ある人が言った言葉が、今でも心に残っている。
「世の中には偶然はないと言うけれども、もし雲が出ていたら、また数十分時間がずれていたら、こんなきれいな満月は
見ることができなかった。
そして、このサークルがちょっとずれて出来ていたら、あの満月は見れなかった。
この瞬間に私達がこのサークルの中に集まることが、初めから分ってたかのように、このサークルは出来たみたいね。」
・・・・・と。
全くその通りだと、なんだかありがたくもあり、鳥肌が立ってしまった。
3ヶ所目は、小高い丘”オリバーキャッスル”から、月明かりに照らされた小麦畑を眺めながら・・・。
この時私は幻想でも見ているのかと錯覚するほど何かに酔いしれた。
現実と幻想の世界をさまよっているような奇妙な感覚であった。
そして余りの美しさに、またここに来たいな〜、いや来なければならない、と決心するほどであった。
翌日ホテルの方には、新しいサークルが出現したという吉報は届かなかった。
しかし、かすかな期待を抱き、この日の予定であるヘリコプターからの視察の為、飛行場に向かった。
すると朝一番のヘリコプター調査から帰ってきたパイロットが興奮気味にこう言った。
「美しいサークルが出来ていたよ。それは、日本の折り紙を連想させる美しい形をしていたよ。」
もちろんパイロットも私達がある実験?を行ったことなんか知るはずもない。
それなのに「ジャパニーズ・オリガミ」と言わしめるとは・・・。”サークルメーカー”も粋なことをするもんだ!!
10/8