| 第11話 ブッダ・ホール |
|
「和尚コミューン」とは、インドの神秘家Osho(和尚)を中心に創られた |
| 世界最大の瞑想・ヒーリングセンターである。 |
| Oshoのビジョンのもと人生の探究者達が、世界各国から集まり、 |
| 自己の探求および人生を楽しむコツを学んでいる。 |
| 多い時期で5,000人もの人々が訪れている。 |
| 朝6時よりダイナミック瞑想に始まり、夜遅くまであらゆる種類・手段を用いて瞑想が行われている。 |
| 瞑想と聞くと、目を閉じて静寂の内に座るというイメージがあるが、 |
| ここでは踊ること、歌うこと、絵を書くこと、泳ぐこと、お茶を飲むこと、笑うこと・・・ |
| 全ての行動、営みを「瞑想」(メディテーション)と呼んでいる。 |
| 一言で言えば、生命活動まさに生きていること自体が「瞑想」なのである。 |
|
ほとんどの瞑想プログラムは、ブッダホールという巨大ホールで行われる。 |
| 床は大理石が敷きつめられ、周囲は家よけネットで覆われ、 |
| いっぺんに1,000人以上は座れる巨大さをもっている。 |
| 初めてこのホールのそばを通った時、そこではヴィパサナ瞑想(私は瞑想の基本だと思っている) |
| が行われていた。 |
| 巨大ホールの中には、わずか20人足らずの参加者ではあったが、 |
| ピクリとも動かないその姿勢とあまりの静寂に私はゾクゾクしてきた。 |
| そして長い金髪を背中まで垂らし、背筋を伸ばし微動だにしない西洋人女性の後姿を見た時、 |
| 私の時間までもが静止した。 |
| 巨木に囲まれた緑の中で、鳥たちのさえずりだけが静寂の空間にこだまし、 |
| 透明な時間に自分の存在さえ消えてしまったかのような瞬間であった。 |
| そして私にとって夢のようなこの世の極楽浄土の生活は始まった。 |
| 2003/6/1 |
![]() |