12話 アパート

数日間のホテル住まいの後、私達は拠点となるアパートを見つけることが出来た。

自分達の身を守れること。衛生的で環境が良いこと。金銭的に安いこと。便利なこと。

挙げればきりがないが、このインドにおいて日本と同じ価値観でものを見つけることほど、

難しいものものはないであろう。

ある程度の妥協は必要であることは言うまでもない。
だがありがたいもので、ある程度の希望的イメージは現実となり得る。
キッチンには生活必需品が最低限度揃っていて、浄水器まで付いている。
床は総大理石のフロアーであり、なかなか広い1LDK。
バスタブはないにせよ、温水シャワーまで出るときた。
アパートの門には、守衛までいらっしゃる。家族の安全にはかえられない。
日本で言えば、超最高級マンションであろうか。ちなみに一ヶ月3万円であった。

また周りのアパートのほとんどが、

各部屋をシェアーするタイプのものばかり(玄関1つで部屋3つとか)であり、
子供を自由に遊ばせるには、一家族だけで一フロアの方がいいかな〜とも考えていた。
「こんな良い部屋、もう無いよ。」という紹介者の誘惑もあり、ここに決めた。
早速、3人で寝るには狭すぎるベットにソファーをくっ付け、
クッション等で段差を埋めたりして巨大ベットを完成させた。
そして足りないものを調達するため、近くの雑貨屋?何でも屋に出掛け、
洗濯用&子供風呂のための巨大タライ。洗濯ひも。洗剤。食料品等。
あれこれと言葉も通じないまま買い物を済ませ、いよいよ家族3人だけの生活は始まった。

そして日が暮れると同時にそれは始まった。

想像もしてなかったインドの洗礼が、そう、そこまで迫っていたのだ。。。
2003/6/4
もちろん、洗濯は手洗い。
後ろに見えるは私達のお風呂でないか〜。
(書きながら今気づきました。感激〜!)本来は、ただのゴミ箱。
日本人だもの、たまには湯船に浸かりたくなるもの。
入るためには、少々の極意が必要だったが・・・・。(笑)