![]() カード表面 |
![]() 三遊間突破 |
![]() ストライク |
< ペリゲとは? > 1 概要
「ペリゲ」とは、坊主めくり式野球カードゲームである。よくきったカードを上から順番に引いていき、「セカンドフライ」、「レフト前ヒット」などカードに記された展開にしたがって、スコアをつけていき、9回裏表を戦ってその勝敗を決するというゲームである。「ペリゲ」という名前の由来については、和尚著「ペリゲ物語」に詳しい(↓)。
2 ルール(2人プレイ)
9回裏表のスコアボードを作る(紙に書く等)。
カードをよくきり、先攻後攻を決める(ジャンケン等)。
先攻の者がカードを上から順に、アウトが三回出るまでめくり続ける(当然、ストライク3つで1アウト)。カードに示された展開にしたがって、何塁にランナーがいるかを覚えておき、走者が生還したら一点(野球のルール通り)。
アウトが三回出たら、めくったカードをもとに戻してよくきり、相手に交代。その者がやはりアウトが三回でるまでめくり続ける。以下この手順を9回裏まで続け、点数の多いほうが勝利。
< ペリゲ展示場 >
デッドボール
ボール
バント
ホームラン
外人(ヒット)
ヒットエンドラン展示場解説
ここでは53枚あるカードの中で1枚しかないものを紹介した(「ボール」を除く)。カードの隅の「ババ」や「ハ1」という文字は、友達がトランプとして使うために「ジョーカー」や「ハートの1」の意味で書き込んだもの。ジョーカーをババと書く友達のセンスが懐かしい。ホームランは巨人の王選手がモデルなのだろう。ランナーもいないのに「バント」カードが出たときにはかなり気力が萎える。デッドボールもエンドランもあるあたり、こだわりがあって嬉しい。外人についてだが、ほかのカードがすべて日本人のなか唯一の外人カードなので紹介した。多分バースやろね。< ペリゲ物語 > 1 ペリゲとの出会い
男性読者のなかには、子供時代に「プロ野球カード」というものを使って遊んだことがある人がいるだろう。和尚もやはり小学生時代に「プロ野球カードに」ハマり、サイコロを振ってワーワー騒いでいた。知らない人のためにちょっと触れておくと、「プロ野球カード」というのは、その年のシーズン中の成績が記された、プロ野球選手のカードのことで、チームごとに毎年発売されていた。
このカード、表面には選手の顔写真とその年の成績が書かれているのだが、裏面には「1、2 → センターフライ」といったような記述がいくつも並んでいて、サイコロ二つを使って簡単な野球ゲームができるようになっていた。 また、その年成績のよかった選手は確率的にヒットやホームランが出やすくなっており、広島の正田選手のようにダサい選手も「打てる」というだけでずいぶんな人気であった。和尚は近所の子供と集まって、自分たちが買ってきたカードを交換したり、それで野球の勝負をしたり、とにかくすごい熱中ぶりだった。あるとき友達が、「プロ野球チップス」とかいうスナック菓子の懸賞に応募したというので、何が当たるのかと聞くと、「プロ野球カード」だという。どこのチームかと聞くと、それはわからない、送ってきてからだという。日ハムやったらいややな、などとあれこれ話し合っていたのだが、友達は運良く懸賞に当たり、カードを手に入れた。そのカードこそ、「ペリゲ」だったのだ!
2 ペリゲ熱中時代
友達が持ってきたカード見て、まず「プロ野球カード」ではなかったこと、しかもその絵柄が非常に”濃い”ことに和尚たちは唖然としたが、ともかくも遊んでみることにした。ルールは上にも書いたように、カードをよく切って順番に上からめくっていくだけという単純なもので、はじめはあまり気乗りがしなかったのだが、次第に和尚たちはその強烈な魅力に惹きつけられていった。
何回か遊ぶうち、和尚たちはカードをめくるときに掛け声をつけ始めた。最初は「うりゃ」とか「とりゃ」とかであったのが、何かの拍子に、観戦していた友達の一人が「ペリゲ!」と叫んだ。ぺりっとめくるゲーム、というような意味で言ったのだろうが、その強烈な言葉はすぐに周りに感染し、いつしか「ペリゲ!ペリゲ!」と連呼しながらの試合になった。
以後そのカードゲームは「ペリゲ」という名前になり、プロ野球カード以上の熱狂をもって、和尚たちに迎えられた。所有者の友達は「ペリゲ」を肌身離さず持ち歩き、ことあるごとにペリゲ勝負が行われた。写真を見ていただいてわかるように、カードの右上の隅に「ス11」というような鉛筆の文字があるが、これはスペードの11の意味で、たまたま「ペリゲ」がトランプと同じ53枚だったため、トランプ代わりにしようと友達が書きこんだものなのだ。このことだけでも和尚たちのペリゲ依存度の高さがわかるだろう。
3 友情のペリゲ
ペリゲブーム熱狂のさなか、和尚は引越しで転校することになった。和尚の親友だったペリゲ所有者の友達は、一番大切にしているその「ペリゲ」を餞別としてくれたのだった。「大事にしろよ」と短く言った親友の目には涙が光っていた。和尚にとって、ペリゲとは、熱中したカードゲームというだけでなく、友情の思い出でもあるのだ。(ペリゲ物語 完)
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