切り身が中心のスーパーに一匹なりのアイナメが売っていた。
1280円。
高価だ。
しばらくアイナメを監視していたら、スーパーのお兄ちゃんが半額シールを貼り始めた。
兄ちゃんの手がアイナメのパックに貼り付けた途端、ブー隊員は、禿鷹のように半額アイナメをかっさらった。
●写真1 おなかの膨れたアイナメ
パックから出すと、エラの後ろで締められていた。
これなら刺身用に適する。
結構大ぶりで、お腹がぷっくり膨れている。
見るからに子持ちアイナメである。
鱗を取り、頭を落とす。
腹を割ると、予想通り大量の卵をはらんでいた。
内臓を取り出すと、腹の中はパール調の白色でとても美しい。
身は透き通るような白色だ。
3枚におろしにかかる。
慣れぬ魚なので手こずる。
包丁の入れ具合や、力の加減がわからず、ぐずぐずの身になってしまう。
半身はきれいにおろしたが、骨にたくさんの身を残すことしてしまった。
また、腹骨をすくのが一苦労だ。
身がくたくたした感じで、うまくそぐことができない。
結局、腹をそのまま切り落とした。
●写真2 お腹の中はパールホワイト
まずは、お吸い物の具にする。
皮を付けたまま骨切りをし、片栗少しまぶしてお吸い物に浮かべた。
お吸い物は、この日取った一番だしを使う。
次は湯引き。
皮に2筋ほど切れ目を入れる。
ここで熱湯をかけ湯引きする。
氷水にくぐらせ、水分をふき取る。
それを、普通のお刺身のように引いていく。
お刺身。
尾の方から包丁を入れて皮を引く。
骨抜きが行方不明なため、救急箱のとげ抜きを使って中骨を抜く。
お刺身サイズに引いていくのだが、身に腰がなく、うまく引くことができない。
包丁の切れ味が悪かったのも、いけなかったようだ。
●写真3 骨切りします
お吸い物はアイナメの脂が少し浮く。
味にもそれが現れるが、しっかり取っただしの味が濃く、脂に負けない。
身は片栗のおかげでプリプリしており、同時にアイナメの脂ののった味も味わえる。
皮はゼラチン質の歯ごたえがある。
湯引きは、身のコリコリした感じと皮のしっかりした歯ごたえが、さっぱりと味わえる。
お刺身でも生臭みがなく、歯ごたえがある。
引くときには腰がなかったのに、食べるときとのギャップが大きい。
湯引きとお刺身は、特別な器に盛りつけた。
この器は、美食家であり「ぢ」の銘で有名な陶芸作家(まるで海原雄山か北大路魯山人のようだ)の作品で、BOO総研Jの所蔵品である。
ブー隊員は魚をおろすのはできるのだが盛りつけセンスがゼロのため、淳隊長が担当する。
●写真4 美しい器に盛られた湯引きとお刺身
●写真5 だしのうま味との調和がすばらしいお吸い物
骨にもたくさんの身が残っていたので、翌日煮付けた。
脂がのった風味がして、こちらも美味しかった。
今回のアイナメは三陸沖となっていた。
卵が成長していたので、栄養はそちらに取られているかも知れない。
旬は夏のようなので、その頃に食べてみたい。
三陸産のものは冬でもよいらしい。
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