憧れのアカムツに出会った。
刺身にできる新鮮さで、1匹1300円。
決して安くはないが、欲望に負けて買ってしまった
別名、ノドグロ。
名前のとおり、口の中が黒いのだ。
その腹黒い、ではなくて口黒い姿を見ると、とても美味しいようにはみえない。
しかし、その美味さから高級魚として扱われる。
身は柔らかめ。
魚体を手で持つとぐったりした感じ。
新鮮ではないのかも知れぬ。
ひとまず二枚におろし、一部を刺身に、残りは煮付けることにした。
刺身はさっぱりしている。
歯ごたえはそれほどなく、旨みよりも、高級魚を刺身で食べたという自慢話的な満足感の勝る。
ま、おろし方、引き方が下手なだけかも知れぬ。
一方、煮付けは、絶品だ。
煮付けは、淳隊長秘伝のレシピに基づいて作った。
当然、香りのよい本物のしょうゆ、福来純の本みりんを使う。
これは、絶品だ。
メバルのような身離れのよさで、煮汁との相性も抜群だ。
それでいて、口に響く脂ののりがある。
しつこさがなく、さっぱりした脂加減が上品で良い。
市場で銀ムツなどと呼ばれるメロも似た脂だけれども、これの臭さやくどさを取り除いた感じである。
ノドグロは煮魚の王様である。
note.
2008/6/5:初版
ref.
「魚の目利き食通辞典」講談社編(講談社)
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