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| ◆“沈黙”の舞台…長崎県外海町◆ |
遠藤周作にはまった大学生のころ、友人と「沈黙の舞台を訪ねる旅」というのをした。長崎県の小浜、雲仙、そして外海で、小説「沈黙」にゆかりのある場所を訪ねた。
その後、「○○を訪ねる旅」がえらく気に入った私たちは、熊本県で「草枕を訪ねる旅」というのをやって、主人公と同じルートを歩き、山道を歩き回ることになる…。
という話ではなく、今回は外海。数年前に出来た「遠藤周作文学館」に、どうしても行きたくて、やっと叶いました。 |
| ■「鮑の片思い膳」■ |
長崎多良見ICで降りて、川平有料道路を走り、標識どおりに進んでいくと外海町まで30分程度で着く。
しかし、それまでの道中、食べ物屋と言えばファミレスぐらいしかない。空腹の我々は、全く期待していなかった外海町で「久栄」という料理屋を発見。そして、着くなり「鮑の片思い膳」を食べることに。
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手前の鮑ごはんの中にはウニも入っているんです。で、水イカのシュウマイでしょ〜、お刺身もありました! |
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| ■遠藤周作文学館■ |
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坂道をいくつか上り下りしている間も、海のすごさには気付いていたのだが、目の前に、視野の全てを覆う程の一面の海が現れたときには驚いた。そして、そこに「遠藤周作文学館」があります。
建物の一部に海が組み込まれているようなデザイン。それもそのはず、遠藤周作氏は、外海町の海に沈む夕日がお気に入りだったのだとか。中の展示室には、lまるで海を切り取っててんじしているかのような窓があります。 |
中には、直筆原稿や写真、取材時に持参していたものなど、さまざまな資料がある。1時間で十分見ることは出来るが、もっと時間をかけて見たかった気もした。
氏はキリスト教徒。「沈黙」だけでなく、キリスト教徒の弾圧を題材にした小説も多い。長崎という地は、きっと特別だったに違いない。
入館料は350円。この安さはちょっとした驚きでした。 |
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| ■出津教会■ |
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出津教会は「遠藤周作文学館」から見下ろすと、その不思議な屋根の色で目立つ。
ドロ神父という人が作った教会で、屋根は瓦。ところどころ色が違い、それで目立つのだ。
ちなみに、このドロ神父、職のない人のために救助院を作り、そこでソーメン作りなどの仕事をさせていたのだとか。町のあちこちで「外海名物ドロ様ソーメン」という文字を目にするが、それは、ここから来ている(と思われる)。救助院と、ドロ神父記念館は、教会から歩いて数分の場所にある。
教会は長崎県の指定文化財。もちろん今も現役だ。中には、「懺悔室」もある。本物を見たのは初めてだった。 |
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| ■沈黙の碑■ |
海を見下ろす場所に「沈黙の碑」がある。
「人間がこんなに哀しいのに、主よ、海がこんなにも碧いのです」――という一文が刻まれている。
上の、出津教会へ向かう道沿いにある。うっかりすると見落としてしまうので気をつけて。
ここで撮影された遠藤氏の写真は、文学館で見ることが出来る。 |
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| ■そして夕日■ |
海に夕日が沈みかけようとしているので、あわてて文学館そばの「夕陽丘そとめ」という広場に戻る。う〜ん、いるいる、カップルが。
いよいよ、というところになって、急に雲行きが怪しくなってきた。出津教会の方からみるみる空が曇って霧雨のような雨が降ってきた。 |
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かろうじて、空と海が染まったところは見たけれど、みるみる人はいなくなり、雨も強くなり、水平線は厚い雲。というわけで帰途につくことに。 この海を見るだけでも、行く価値あります |
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