第四章

2002/6/5午前

いざ稚内へ(旭川から幌加内)



旭川周辺の水田地帯と日本最大の人造湖、朱
鞠内湖、お疲れ気味の相棒
 サッカー日本代表は引き分けだったが先に楽しみ
が伸びたと思えば気分も楽になる。
 さて今日は稚内を目標に車を進める。その前に旭
川市内でお土産を買う。「男山酒造り資料館」というと
ころに行った。お酒には詳しくないので?だが有名ら
しい。とりあえずわからないのでお土産売り場のおば
さんに言われるがままに、人気のものを二本買いク
ール宅急便で送ってもらう。
 買い物も終わってこれで心置きなく旅を続けられ
る。
 
 突然、少しお勉強の時間になります。明治時代にな
って屯田兵が蝦夷地の開拓に来る。当然のことなが
らある程度の地図はあるけれどその土地の気候、土
壌などは全く解っていない状況だった。たとえば旭
川、ここは屯田兵の開拓が大成功した地域の一つ
だ。屯田兵は兵役の義務がありその傍らで開墾作業
にあたっていた。そのため三年間(確か)は食糧の配
給などを受けながら原野の開拓、そして農作業をして
いった。大きな木を切り倒し(大きな木が生えている
ところほど土に栄養がある)、切り株を取り除く、大変
な作業の連続ではあったが旭川は土地が肥沃で入
植二年目には大根などの作物が自給できるようにな
り開拓がさらに進んでいった。
 一方、土地の痩せている地域では木を切り倒す、
石がたくさん埋まっている、土地が泥炭地で作物が
育たない、十分な水源がない等厳しい生活を余儀な
くされ農閑期には海沿いの町に出稼ぎに行くという場
合も多かった。入植する地域によってかなりの差が
あり、その後の生活に大きな影響を与えている。
 現在の北海道で開拓の後を見る場合、私はこう見
ています。
 水田地帯・・・土地が肥沃で天候もわりと安定してい

 畑地帯(ジャガイモ等)・・・水田地帯よりは土地に
問題があるが作物の育つ地域
 酪農地帯・・・作物の育ちにくい場所、天候が不順
であったり土地が痩せている
 (ちなみに湿原は農業には全く適していません)
ただなんとなく見ていると「きれい」とか「幻想的」と言
うような言葉で片付けられてしまいますがこういった
視点で見てみると北海道の中でも土壌、気候にいろ
いろと違いがあることが解るでしょう。
 (今までの北海道旅行で得た知識ですので多少「そ
れは違うぞ!!」というところもあるかと思いますのでご
指摘のある方は掲示板、メールにてお願いいたしま
す。)

 さて話を戻して旭川市街から北、50キロくらいまで
は水田地帯が続く。北海道でも有数の農業地帯だ。
そこから先は富良野のような畑作地帯が50キロくら
い続く。その先は酪農地帯になり原野になりそして稚
内という感じだ。
 その耕作地帯の水源が朱鞠内湖だ。旭川から40
号線を北上し、途中で275号線に入る。しばらくする
と森の隙間からきれいな湖が見え始める。日本最大
の人造湖で、とてもきれいなところだ。いくまでは(人
造湖なんてきっとただの溜池だろう)と思っていたが
行ってみてびっくり、とってもきれいな湖で湖畔は
木々の生い茂る緑豊かな場所だった。何でもダムが
完成したのは昭和19年らしい。北海道のこんな奥地
(失礼)にも関わらず、そんなに昔からダムが存在す
るということが驚きだ。その頃このダムを必要として
いた人はどれくらいいたのだろう?。



2002/6/5午後Part1

一坪いくら?(美深から下サロベツ原野)



上から、下サロベツ原野地上から、展望台から
幌延ビジターセンター遠くに利尻富士、その大展
望台(頭を90度傾けて)
 それにしても稚内は遠い、旭川から220キロくらい
だったと思う。掛川から東京くらいかな。ちなみに稚
内、網走間は320キロくらいあったと思う、東京、名
古屋間位かな。じつは旭川を出るときに7×3=21と
いう計算をしていた。この日の走行時間は3時間くら
いだと。計算の意味は7が時速70キロ、3は3時間、21
は210キロという具合に・・・。大体こんな大雑把な計
算で予定通りに行けてしまうのが北海道。北海道の
田舎を走った事がある人なら70キロと計算する私が
ごくごく普通の安全運転ドライバーだということはご理
解いただけるとは思いますが、法定速度は60キロな
ので皆さん安全運転を心がけましょう。
 朱鞠内湖で昼食を食べ、しばらく北上を続けると国
道40号線沿いに道の駅「びふか」がある。ここは道の
駅と一緒に温泉やキャンプ場等の施設が一緒になっ
たレジャー施設になっている。そこにチョウザメ館な
るものが・・・。チョウザメといえば世界三大珍味のき
ゃ、キャビアのお母さんではないか!!(お父さんかも)。
とにかく入場無料だったので入館する。中には・・・い
るいる、キャビアじゃない、チョウザメが!!。小さいの
から馬鹿デカイのまで。長生きするやつは100年生き
るやつもいるらしい。お前ら、そんなに長くこのせまい
水槽の中にいるのか?。民主主義社会の人間に生
まれてよかったとつくづく感じた。
 ちなみにチョウザメ館のトイレはとてもきれいだ。
 そのまま40号線を北上していくと有名なサロベツ原
野がある。その少し南側に下サロベツ原野という場
所がある。湿原とともに長沼という小さな沼?(湖、
池)があり湿原の美しさを目の前で実感できる。幌延
ビジターセンターから沼まで探索路が整備されている
のでちょっとした散歩になる。湿原と沼を見ていると
時間が止まっているような雄大な感じがして富良野
の爽快感とはまた一味違った素敵な気分になる。し
ばしここでボーっとしてから道路を隔てて反対側の高
さ18.8メートルという展望台から先ほどの湿原、沼、
反対側の広大な牧草地を眺める。「な、何もない・・・」
360度ビジターセンター以外にははるか遠くに豊富町
の町影がかすかに見えるだけ。
 なおここで同県ナンバーのMGに乗ったお爺さんと
出会う。(この車は後日道南で再び会うことに・・・。こ
のときはまだそんな事は思っても見なかった) 



2002/6/5午後Part2

温泉と牛乳(豊富町)



牛乳のみ損ねたレストハウス、石油の温泉、宮
の台展望台からサロベツ原野、利尻富士
 下サロベツから豊富町営大規模草地放牧場へと向
かう。ここは100円で牛乳飲み放題という夢のような
企画がある。私は毎日1リットルは牛乳を飲む。ドイ
ツ人がビールが水代わりというならこっちは牛乳が水
代わりだい。とは言うものの旅をはじめてからなぜか
牛乳を飲んでいない。せっかく北海道にいるの
に・・・。「一週間分飲んでやる」と気合を入れ放牧場
レストハウスに赴くが、な、なんと営業時間外ではな
いか!!、なんともがっかり。あきらめて豊富温泉に行
く。
 この豊富温泉は大正時代に石油の試掘を行ってい
た時に温泉が噴出したのがはじまりの温泉。そのた
め温泉は石油の匂いがする。皮膚病に効くらしい、こ
れも経験だと思いこの温泉に入る。なんかべたべた
するが肌がきれいになるかと(男です)あごの辺りま
でしっかりつかる。しかし後が大変だ、石鹸で体中洗
い残しがないようにしっかり洗わないと肌が水をはじ
く。(よしっ、これで大丈夫だ!!)と思って体を拭こうと
思うとおしりに洗い残しが・・・。まるで耳なし法一の世
界だ。使ったタオルはしばらく石油のにおいが消えな
かった。きれいに洗い流した体もしばらく匂った。そ
の後、宮ノ台展望台からサロベツ原野を眺める。何
とかの宮様がここに来た事あるから宮ノ台展望台ら
しい。



2002/6/5午後Part3

何もない(オロロンライン、稚内)



上からオロロンライン、日本海と利尻富士、稚内
の防波堤
 温泉に入ったときは五時を過ぎていたがまだ明る
い。日の沈むのが全国でも一番早い北海道だがそ
れでも6月だと7時くらいまで明るい。
 豊富温泉から稚内を目指すがそのまま内陸部を進
むのではなく日本海側のオロロンラインを走る。オロ
ロンラインはウミガラスの鳴き声からとった名前。360
度何もないこの景色が見たくて稚内をこの日の目的
地にした。ほんとに何もない、車も5分に一度くらいし
かすれ違わない。同じスピードで走っていたとすると
10キロに一台くらいしか車が走ってない事になるの
か?。道は見える限りずーーーっとまっすぐで海側に
は利尻富士がきれいに見える。ここは一坪いくら
だ?、水は出るのか?、というか買える価格で水と電
気が確保できたとして住むのか、ここに?。住んでも
いいかも。でも・・・いやもうやめよう、そんな根性内か
ら。
 そんな事を考えながら稚内市に入る。稚内にはい
るとノシャップ岬に行く道と市街に行く道と分かれるが
ここはひとまず市街方面に向かう。今晩泊まる所を
探さなければいけないからだ。それにしてもみんな薄
手だがジャンバー着てる。俺様は・・・半袖だぞ!!。で
も寒い、トレーナーとジャンバーもって着てよかった。
話しは戻って稚内に道の駅はないのでトイレのある
駐車場を探さなければならない。ノシャップ岬にはトイ
レ付の駐車場があるのは知っていたがあそこは風が
強いし海の近くは車が錆びそうなのでほかを探す。し
ばらく探し稚内公園にキャンプ場がある事を発見。し
かし有料キャンプ場の駐車場を使うのはこの私でも
多少気が引ける。しかししばらく考えここにとまる事
に。まあ6月はじめでキャンプする人もいないのでい
いでしょう。(いや、よくないです)とりあえずまだ少し
時間があったので稚内港の防波堤を観に行き、それ
でも時間があったので稚内公園内の開基100年記
念塔(400円、夏期は21時まで営業、高さ70メート
ル,海抜240メートル)から稚内の夕日を独り占めす
る。うーん樺太が・・・見えない・・・。でも夕日がきれい
だ。写真をとろう。ガラスがあるのできれいに撮れな
い、でもよしとしよう。ほんとに独り占めだ。資料館も
併設されているので稚内の歴史を勉強する。また勉
強だ。おっ、ここには写真があるぞ!!。大正時代とか
の稚内の写真だ。結構町並みが立派だ、明治村み
たいだ。(ローカルねた)
 その後、近くのキャンプ場に移動して寝る。風が強
いぞここも。寒いし。





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