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文・写真 谷中 央 長橋 由理 東京書籍 定価(1600円) |
ドイツ・クリスマスの旅(2) 観覧車のあるマーケット ![]() |
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| クリスマスマーケットはなによりも子供が楽しむものだから、どんなに鄙びた村でも、小さなメリーゴーランドや子供向けの乗り物が必ずある。日本でいうなら、デパートの屋上にあって幼稚園くらいの子供が100円を入れるとしばらく動くような車や動物の乗り物が、置いてあったりする。 これが州都ともなると大変だ。クリスマスマーケットの中に、移動遊園地が併設されているような状態になる。 エアフルトは、チューリンゲル州の州都。かつてすぐ隣のヴァイマールと、どちらが州都になるか争った経緯がある。日本にとっては、「ヴァイマール憲法」とか「ヴァイマール共和国」といったことばから、ヴァイマールのほうが馴染みが深いのだが、いまでは、ヴァイマールが静かな学園の町として落ち着いているのに対し、エアフルトのほうは、州都として年々発展している。ドイツ統一後はその発展にも拍車がかかり、ホテルの建設が町のあちこちで進み、レストランが増え、アメリカ資本のデパートが次々に出店している。1年ぶりに訪れると、その発展の速さに驚くばかりだ。 このエアフルトのマーケットは、規模でいえばニュルンベルグに匹敵するほど。小高い丘の上に立つ大聖堂から見下ろす広場に、無数の小屋が立ち並ぶ。ここの目玉はなんといっても大きな観覧車だろう。 日本の観覧車と違う所は、日本では非常にゆっくりしたスピードで一周するだけだが、ドイツの観覧車は、結構な速さでくるくると何回も回ってくれる。乗せる順序は一見めちゃくちゃ。すぐ隣のボックスに乗せているかと思えば、次は半周くらい回したところで乗せたりしている。しばらく見ていたのだが、どうして公平に同じ数だけ回転させているか覚えていられるのだろう、と思うほど。あまり速く回るので一緒nボックスに乗っていた子供が降りたがったりすると、途中で終わりになってしまったりする。 観覧車を降りて歩いていると、大きな犬を見かけた。あまり大きいので思わず近づいていくと、それは犬でなくポニーだった。少し離れた所にあずまやふの小屋があり、中に入ってみると、小学生くらいの子供がポニーに乗って引き回してもらっている。7,8頭のポニーがいただろうか。ポニーを引き回しているのも、中学生か高校生くらいの子供達で、不思議な事にポニーに乗らずにただ一緒に歩いている子供たちが何人もいた。 観覧車とマーケットをはさんで反対側のところに、小さな電車が走っている一角がある。子供がまたげるぐらいの幅の電車がハリボテで作った絵のあいだをぐるっと回るものだが、クリスマスマーケットらしいと思ったもは、そのハリボテの絵。日本ならふつう、怪獣とか、マンガやゲームのキャラクターの絵が描かれていそうだが、そこはドイツのクリスマスマーケット。キリストの誕生の絵がいくつもにわたって描かれていたのだ。 |
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| つづく 次回をお楽しみに! | |
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