●:=: Angkor 5 days :=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=○

     ア ン コ ー ル 5 日 間 ★ 徒 然 日 記

 第24号 3日目の10――アンコール・ワットで君は何を見たか? の巻

                        発行責任者 ちはる
                        2001.11.30  発行
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§--< Attention! >-------------------------------------------------§
▼この日記は、ちはるが実際にアンコール・ワットのある町、シェムリアッ
 プでつけていた日記をもとに、加筆、修正、再構成したものです。
▼もしかしたら文中に、不適当な発言、あるいは間違った記述があるかもし
 れません。その場合はどうぞ容赦なくご指摘ください。ただし、旅の折々
 で胸の内に生じた感情については、あえてそのまま書いている場合もあり
 ます。どうぞご了承ください。
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《2001年5月29日−10》

■ 夕暮れのアンコール・ワット

 5時20分、トマノンの観光を終え、次はアンコール・ワットへ。

 ふうん、今日も行くのか、アンコール・ワット。知らなかった。

 今日のアンコール・ワット見学は、建物ではなく夕日を見るためのものらし
い。いわゆるサン・セット観光である。
 まあ、これだけ空に雲が多いし、昨日のプノン・バケンの例もあるので、日
没を見ること自体には期待しない。

 車はトマノン前の道を走り出すと、やがて昨日見た象のテラスの真正面に出
た。
 ああ、こういう位置関係になっていたのか。

 象のテラス前の道から、車はもうすでにおなじみとなりつつあるバイヨン寺
院へと向かう。

 また見たなー、バイヨン。
 ふつう、ツアーで観光に行って、同じ建物を何度も何度も見るなんてあまり
ないけど、こんなふうにちょくちょく見られるものいいな。

 この時見たバイヨン寺院は、地面から伸びた巨大な鍾乳石の集まりのように
見えた。

 車はバイヨンのわきを通り、南大門をくぐる。そして5時25分頃アンコー
ル・ワット着。
 西参道正面近くで車を降りる。

 「6時にここに戻って来てください」とKさんに言われ、わたしとマダムは
いざアンコール・ワットへ。

 そして西参道の正面からアンコール・ワットを眺めると・・・

 おおっ、虹だっ!

 アンコール・ワットの上空に虹が出ているっ!

 虹はきれいな半円ではなく、北側の地表から上空中天までの4分の1円だっ
たが、それでもくっきりはっきりと見えた。

 わたしたちはバンテアイ・クディを出た後、雨に降られなかったが、アン
コール・ワット周辺ではスコールがあったのだろう。

 そして、アンコール・ワットは西を向いて建っている。だから人は西に背を
向けて遺跡を眺める。
 虹は太陽を背にしなくては見えなくて、そしていまは夕方だから太陽が西に
あって・・・

 まあ、理屈はともかく、今は虹を見るには絶好のタイミングがそろっている
時間帯なのだ。

 うおー、超ラッキー(^o^)。
 アンコール・ワットに虹がかかっている写真は見たことあるけど、まさか自
分の目で実際に見られるとは思ってもみなかったよ。

 これは虹が消える前に絶対写真に撮らにゃあ、とあたふたしていると、Kさ
んが「運がよかったですね」と言いながらわたしたちの元にやってきた。そし
て撮影係を引き受けてくれる。

 うううっ、なんてサービス精神旺盛なガイドさんなんだ。
 ホントありがたい(T_T)(←感涙)。

 こうして無事わたしとマダムが入った、虹のかかったアンコール・ワット写
真が撮れた。

 結局カンボジアでは朝日も夕日も見なかったが、虹が見られたのでよしとす
る。

 この後はのんびりぶらぶらとアンコール・ワットを散歩。
 中央祠堂内部まで行くほど時間はなかったので、聖池までを往復する。

 西塔門から中央祠堂へと続く参道には、トンボがぶんぶん飛び回っていた。
 季節はこれから夏へ向かうのに、何となく秋を感じてしまう。

 昨日来た時は暑くて熱くてたまらなかった参道も、さすがに夕暮れ。涼しい。

 何の目的もなく、アンコール・ワットをぶらぶらできるなんてぜいたくね、
とマダムが言う。
 本当にそうだよな、と思う。

 聖池で、水面に虹とアンコール・ワットが写った写真を撮って引き上げる。

 西参道に戻ると、空に浮ぶ雲が紫とピンクに染め上げられていた。
 環濠の水面にも雲の色が映りこんでいて、一幅の絵のように美しい風景に
なっていた。

 西参道の正面は、シェムリアップの街に戻る観光客を乗せたバイク・タク
シーでおおにぎわいだ。

 ああ、1日が終わるんだな。

 わたしたちも車に乗り、夕暮れのアンコール・ワットを後にした。

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■ お土産

 果たしてこの日行ったのかどうか、はっきりとは覚えていないのだが、わた
したちが参加したのはツアーだったので、もちろんお土産屋さんに連れて行か
れた。

 なんという名前の店かは知らないが、オブチ・ホテル(正式名称はグランド
・ホテル)の角を曲がってアンコール・ワットへと続く道の途中にあった(は
ず)。
 中は、まあようするにお土産屋さん。カンボジアのありとあらゆるお土産が
ずら〜っと並んでいる。

 わたしはあまり興味なかったが、マダムはもちろん買う気満々。放っておく
と暴走するので、近くで様子を見ながら、いちおう自分がほしものがないかど
うか物色する。

 そういや、バンコクのドン・ムアンでマンゴスチンの形をした木製の小物入
れを見て、ああ、ほしいな、と思ったんだっけ(大きさは直径15cmくらい)。
 同じ物がカンボジアにあれば買うつもりだったんだよな。物価の差からいっ
ても、カンボジアで買ったほうが安いだろうし。

 というわけで探したのだが、小物入れはあったけど、かぼちゃ型のものしか
なかった。残念。

 よってわたしはこの店では、冷たいお茶をもらって飲んで、ほかにはトイレ
に行っただけだった。

 マダムはベッドとソファーのカバーを作ると言って、シルクの布をあれこれ
探していた。
 マダムのお気にめした色や柄(がら)の布はあることにはあったのだが、ど
ういうわけか同じ色柄の布がなかなか2枚ない。

 ベッドカバーを作るには同じ布が2枚必要だったようで、かなりねばって探
したのだが、ついに見つからなかった。

 しかし、それであきらめるようなマダムではない。
 同じ布が1枚しかないなら、おっきい布を1枚買う作戦に出た。

 で、最終的には2.5m四方ほどのかなり細かい織りの布を1枚Get。お
値段はアメリカドルで50ドル(当時のレートで約6000円)ほど。高いの
か安いのか、わたしにはわからん。

 しかも、「染め」ではなく「織り」の布なので分厚く重い。持ち帰るのがな
かなか大変である。

 冷静な時ならマダムも買わなかったかもしれないが、ほしいものが見当たら
なくて困っていた時だからなあ。まあしかたないか。

 この他にもシルクの布を数枚買いこむ。

 このお店にいたのは20分ほどいた。
 「ツアーはお土産屋さんに連れていかれるからきらいなのよ」と言っていた
わりには、充実した買い物を楽しんだマダムだった。

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■ 夕食のBGM

 お土産屋さんを出た後、ホテルへ。
 今日の夕食はホテルで食べる。

 どんな料理が出るのかなー、と思っていたら、Kさんが「今夜の食事はカン
ボジア料理」と教えてくれた。
 明日の朝の約束をしてKさんと別れ、ホテルの部屋にいったん戻った後、7
時頃レストランへ。

 カンボジア料理ってどんなのだろ? タイ料理みたいに香草がばりばりきい
て辛い料理か? と思ったが、どれもクセのない味で非常に美味。

 記録として残っているのは、ねぎといんげん・トマト・ブロッコリーの鶏肉
団子入り炒め、それに白身魚のフライ(これは赤い甘辛ソースをかけて食べる)、
鶏肉と野菜のしょうが入りぴり辛炒め、ココナッツ・ミルクのきいた白いカレー、
あとは白いご飯にフルーツ各種。

 わたしは鶏肉のしょうが入り炒めが気に入ったようだ。メモに「おいしかっ
た」と残っている。

 アジアに行くと、辛すぎたりクセが強い料理が多くて、年配の女性はなかな
か口に合うものがなく食事に困ったりするようだが、このレストランで出され
た料理はすべてマダムも気に入っていた。

 国境が陸地でとなりあっている国でも、だいぶ味が違うもんだ。

 ところでこの食事中、わたしのすぐ後ろにあった、天上から床まで全面ガラ
ス張りの窓に、バン、バン、と絶えず何かがぶつかる音がした。

 何だろう? 雨でも降っているんだろうか? と思っていたが、ふっとその
正体に気付いた。

 これ、窓ガラスにこおろぎが体当たりしている音だ。

 ひいぃいぃ〜っ! 明るい室内に向かってこおろぎが飛んで来てるんだっ!

 そういや、階段の踊り場にこおろぎの死骸が累々してたっけ。
 あのこおろぎたちはどこから入ってきたのだろう?

 でも、レストラン内にはこおろぎはいなかったのでとりあえずは安心。
 わたしたちはそのままこおろぎの体当たりの音をBGMに食事を続けた。

?

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■ ふたたびお土産

 食事を7時50分くらいに終えた後、今度はホテル内のお土産屋さんへ。
 店舗は小さかったけど、まあ本やランチョン・マットや服、布、その他もろ
もろいろいろある。

 マダムはまだシルクの布にこだわっていて、ここでも見ていた。
 そうしたら確か、町中のお土産屋さんよりも布が安かったんじゃなかったか
な?

 こっちの方が安いっ! というショックからか、マダムはその仇(かたき)
をとるかのように、布を買い込んだ。

 わたしの方は、町中のお土産屋さんでは見つからなかったマンゴスチン型小
物入れを発見っ!
 しかも、タイでは木製だったのが、ここのはヤシの実から作られている。

 手にとって見ていると、「タイにも同じようなのがあるけど、このヤシの実
から作られているのはカンボジアだけの商品よ」という売り場のお姉さんが説
明してくれる。

 それじゃあ買いでしょ? ということで、ヤシの実製マンゴスチン型小物入
れGet!

 お値段はアメリカドルで12ドル〜15ドルくらいだったと思う。
 値段をはっきりおぼえてないのは、マダムに買ってもらったから(笑)。
 自分の財布から出してないものって、記憶に残らないもんだな。

 外のお土産屋さんでも同じようなものを見たが、このホテルのとはヤシの実
のかすれた白黒模様の出方がちょっと違っていた。ここで買っといてホントに
よかったと思う。

 8時20分頃、部屋に戻る。すぐにお風呂。
 お風呂から出ると、NHKBSでちょうどプロジェクトXをやっていた。ヤ
マト運輸の回だった。

 10時18分、ベッドに横になる。
 明日も朝は早い。そのまま寝た。

                                おわり

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■ 編集後記

 はい、アンコール・ワットその他でした。

 アンコール・ワットで虹って、きっとそれほどめずらしくないんでしょうね。
雨が降った後で晴れていれば、位置的に見るのはばっちりな状況なわけだし。

 というわけなので、アンコール・ワットにサンセット見学に行く予定のある人
は、「行くまでに雨よ降れ〜、そして行く直前には晴れろ〜」とお祈りしてから
行くといいでしょう(笑)。

 それではまた次号でお会いしましょう。

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