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第8号 | |
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2日目の2――見どころ満載/国立中央博物館・前編の巻 | |
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■ クンニプ・チュンアン・パンムルグァン[国立中央博物館] | |
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![]() 国立中央博物館
クンニプ・チュンアン・パンムルグァンは、わたしが使ったキョンボックン[景福宮:Kyongbokkung]の入り口のすぐ右側にあった。建物の入り口自体はクァンファムン[光化門:Kuanghwamun]の方にある。チケット売り場はどこかな、と見回しながら入り口にまわる。 あれれ? と見回しているうちにふと気づくと、入り口のすぐ左側にあるカウンターに座っている女性がわたしのことを呼んでいるようだ。ふりむくと、「Ticketは外で売ってますよ」というようなことを言ってくれている。 ありがとうと頭を下げて外に出ると、確かに階段のすぐ下に小さなブースがあった。ガードマンの詰め所かと思っていたが、ここがチケット売り場なのだった。料金表を見ると、大人はW700(約75円)。 「Adult one,please」と言ってチケットを買い、いざ中へ。先ほど声をかけてくれた女性に券をもぎってもらう。 さて、音声ガイドってあるのかな? と、わたし以外は客のいないロビーを見回した。 探してみると・・・ああ、すぐ目の前のカウンターでガイドの貸出しをやっています、という案内があった。ありがたいことに日本語版もある。料金はW3,000(約323円)。 カウンターに近づいていくと、ちょうど日本語を話せる職員さんがいて、日本語で説明しながら貸出し手続きをしてくれた。 そしてパスポートと引き換えに手渡されたのは、コードレス電話の子機にそっくりで、手で持つ部分を10cmくらい長くしたようなもの。もちろん内側にはプッシュホンがついている。 使い方は、展示のガラス窓の上の方に、数字が書いてある緑色のシールが貼ってあるから、説明を聞きたかったらその数字を入力すればよいのだそうな。 展示はどっちから見て回るんですか? とついでに聞いてみると、博物館に入って左側の入り口から順にまわっていけばよいとのこと。
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■ 博物館:2F | |
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まあ、何にせよ展示を見る。博物館入り口からすぐのこのフロアは2Fに相当し、韓国の歴史をざーっと見せてくれる構成になっていた。 まず最初は「ソンサ[先史]」という分類がされている歴史。日本で言うところの縄文・弥生時代みたいな年代だ。 展示ウィンドウの中をのぞきこみながらだいぶ進み、はて、数字ってどこに書いてあるんだろう、と見上げたら、1〜3メートル位の距離で区切られたテーマごとの展示スペースの窓すべてに、緑色のシールが貼られていた。 がーん。音声ガイドって、重要な展示物の所だけでやるのかと思っていたけど、そうじゃないんだ。ここの博物館では全部説明してくれるんだ。 あわててふりだしに戻って、説明を聞く。音声ガイドがこんな細やかなものとは知らなかった。 ちなみにこの音声ガイドの声、女性だったのだが、Native並みの流暢な日本語を話していた。とても聞きやすい。 歴史はこのあと、ワンサングク[原三国]、コグリョ[高句麗]、ペクチェ[百済]、カヤ[加耶]、シルラ「新羅」、トンイル・シルラ[統一新羅]と続いていくのだが、ここで気付いたのが、音声ガイドでは区分されている時代名も、きちんと韓国語読みで説明しているということ。 そうか。ここは韓国なんだから、それで当然なんだよね。 ただ、わたしはたまたま旅行前に、固有名詞には日本語読みと韓国語読みの両方のふりがなをふった本を読んでいたから、「ああ、なるほど」とうなずけたけど、多くの日本人は「え?」と一瞬とまどうのではないだろうか? 確かに日本語ではそう読む。決して間違いではない。 それはさておき、展示。 しかも、特に2階のこの展示室は、一度見始めると、ほとんど座って休憩できる場所がないので(記憶では1か所のみ)、最後の方はひーひー言いながら見ていた。 2階の展示はトンイル・シルラの時代までで終わり。 内容の方は、韓国、中国、日本が、たがいにどんな影響を与えあってきたかがよくわかるような説明がけっこうあった。古墳の再現コーナーなんかもあって面白かったな。 気に入ったのは、銀にオレンジ色の瑪瑙(メノウ)がはまった馬具。麒麟などの神獣の模様が描かれていたと思う。色の組合せがしぶくていい。 東洋のお決まり、十二支像もあった。 その他、意外にも骨つぼを発見。えー、韓国なのに? それにしても疲れた。このままではうっかり帰りたくなってしまいそうだ。 展示案内を見ると、1階はまるまる焼き物のフロア。地下はいくつかのテーマごとに分かれていて、わたしが一番見たかった仏教美術の展示はそこにある(ちはるは仏教美術フリーク)。 だが、1階の階段近くの踊り場で、飲み物の自動販売機と、休憩用のソファを見つける。もう少しだけ休もう。 飲み物は缶ではなく紙コップ式のもので、コカコーラのファンタ・グレープがW300(約32円)。 ちなみにソウルでは、地下道やら建物の中やら、あちらこちらで飲み物の自動販売機は見かけた。YMCAのフロントがあるロビーには、ビールの自動販売機まであった。 一息ついて、立ち上がる。さて、お待ちかね、仏教美術の展示見学だ。 おわり
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■ 今回のMEMO ■ | |
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◆韓国の時代区分・王朝名 | |
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また、ほんとはもっと古朝鮮とか衛氏朝鮮とかの時代名もあるようなのですけど、博物館見学では必要なかったので省略しました。
●ソンサ[先史:Sonsa] ※石器や土器を作っていた時代
●ワンサングク[原三国:Wansamguk] ※別名、サマン[三韓:Samhan]時代のこと(中国の書籍にはこの名前で載ってる)。
●コグリョ[高句麗:Koguryo] ●ペクチェ[百済:Pekche] ●カヤ[加耶:Kaya] ●シルラ[新羅:Silra] ※コグリョ、ペクチェ、シルラの三つで「三国時代」という。
●トンイル・シルラ[統一新羅:Tongil‐Silra] ●パルヘ[渤海:Palhe]
●コリョ[高麗:Koryo]
●チョソン[朝鮮:Choson]
参考文献:(参考にした文章が多い順)
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■ 今回のおこづかい帳 ■ | |
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●今回の小計:W3,700 (※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)
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■ 編集後記 ■ | |
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音声ガイドは初めて試しましたが、非常に便利でよかったです。 それでは、また次号でお会いしましょう。
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2日目の1――貧乏人は今回の旅行でも歩いてます/ | ||||||
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2日目の2――見どころ満載/国立中央博物館・前編の巻 | ||||||
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2日目の3――キムパで休憩/国立中央博物館・後編の巻 | ||||||
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2日目の4――いろいろ気付かぬにぶい自分を反省/クァンファムン前にて、の巻 | ||||||
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2日目の5――そこにはいまでも花が手向けられていた/キョンボックンの巻 | ||||||
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2日目の6――チャジャンミョンとはなんぞや?/ソウル、そぞろ歩きの巻 | ||||||
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2日目の7――本屋はパラダイス! Part2/本屋さんめぐりの巻 | ||||||
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2日目の8――韓国料理が目白押し/白花酒幕の巻 | ||||||
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2日目の9――白花酒幕で夜は更けて/日韓話題あれこれの巻 | ||||||
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2日目の10――オープン・カフェでパッビンスの巻 | ||||||
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