|
第13号 | |
|
2日目の7――本屋はパラダイス! Part2/本屋さんめぐりの巻 | |
|
| |
|
1日目の5でも同じタイトルを使っているからです。
■ ヨンプン・ムンゴ[永豊文庫] | |
|
5時頃目が覚めたので、室内の電話からユンさんにTel。6時半にホテルの下で待ち合わせる約束をする。 こんにちはー、などひととおりあいさつを交わした後、ユンさんが「本屋さんに行きましょうか?」と言ってくれる。ああ、わたしが本を買いに行きたいって言ってたの、覚えててくれたんだ。 この時わたしは「チョンノ・ソジョク[鍾路書籍]」という本屋さんに連れて行ってもらったのかと勝手に思っていたが、ホテルに帰って紙袋をよく見たら、ハングルで「ヨンプン・ムンゴ[永豊文庫]」と書いてあった。ガイドブックにも載っている有名店で、夜9時までやっているそうな。 さて、ヨンプン・ムンゴ。回転ドアをくぐって入る。おお、人が多い。本もぎっしりつまってるなあ。 どんな本があるんだろう、と手近にあった本を見てみると、どうも子供向けの絵本のようだった。きみどり色や紫色の着ぐるみ(着るぬいぐるみ)でできた、猿だか人間だか宇宙人だかよくわからない生きもの4人(?)組の写真が表紙になっている。 ――と思っていたら、帰国後、偶然テレビで見た。 しかしこのテレタビーズ、韓国では大人気なのだろうか? セルロイド製の人形やら何やら、かなりのキャラクターグッズを露店で売っているのをわたしは見た。 日本でも気をつけて見ていると、さりげなく携帯電話のストラップなんぞでキャラクターグッズが売っている。 ま、それはおいといて本。 ようやっとハングルが読める程度の人間が、韓国語の本なんぞ買ってどないするんじゃ、とお思いの方も多いだろうが、実はわたしが好きな作家さん(田中芳樹先生です)の本が韓国語に翻訳されて売っている、と聞いていたので、ぜひそれを買って帰りたかったのだ。 で、本を探すわけだが、もうこれは全然わたしの力では無理だった。なぜなら、ずらーっと並んだ本の背表紙はすべてハングル、ハングル、ハングル! なのだ。 しかし、残念ながらこの本屋さんには目当ての本はなかった。もうひとつの本屋さんにはあるはずだから、そちらにも行こう、ということになったのだが、その前にCDを下の階に見に行く。 そう、韓国では日本よりもCDが安い、と聞いていたので、これは買って帰らにゃあ、と思っていたのだ。 エスカレーターを降りると、そこがCD売場だった。ここは若い人が多く来るせいか、確か音楽の分類に英語表記もあった。 そういえば記録媒体といえば、ユンさんに聞いたが、韓国ではMOはあまり使われていないそうだ。どちらかというとCD―R(CD―RW)が主流とのこと。ふうん、そんなところでも違うんだな。 ゲームの方も、Play StationやDream Castのような、ゲーム専用機は主流でないらしい。「ゲームもコンピューターでやりますよ」と言っていた。 それはさておきCDを物色。 というのも、わたしはいつも日本では、ディズニーのサントラは直輸入版しか買っていなかったので気がつかなかったのだが、こども向けに現地の言葉で吹き替えたサントラというのも、この世には存在するのだった。 そんなわけで、いまわたしの手元には、日本ではかなりめずらしいと思われる、韓国語版「ムーラン」がある(笑)。 フェイ・ウォンの方は、わたしは菲迷(迷:「ファン」という意味の中国語。ただのファンよりも強い意味があると思う)というほどではなく、中国語の練習になればいいな、くらいなので、ベスト版のようなものを1枚買う(友人に貸し出し中。タイトル忘れた)。 ふっとCDを眺めていたら、映画「覇王別姫」のサントラも売ってた。お、安いじゃん、と思って思わず手が伸びる。 なんだかんだ悩みながら、上記の3枚を買い込んだ。 かなり充実した買い物を終え、外へ出る。
| |
|
■ キョボ・ムンゴ[教保文庫] | |
|
まだソウルに来て2日目だけど、けっこう気候は似ているな、と思う。暑さも似たような感じだし。 まあ、ユンさんはそういう街に育ったので、寒さにはけっこう強いらしい(でも、スキーは寒いから嫌いって言ってた)。 しかし上には上がいるもので、ユンさんも驚いたのが北京からの留学生。なんと、冬でもTシャツ1枚でOKだったそうな(^
^;)。 やがて道はあのイ・スンシン[李舜臣]将軍像のあるセジョンノ[世宋路:Sejongno]の交差点が近くなってくる。 階段を昇りきると、ビルの入り口が見えた。学生っぽい若い人たちが大勢、ひっきりなしに出入りしている。 しかし、この広さに戸惑うのはわたしのような外国人だけでなく、地元の人もそうであるようで、階段を降りて店内に入ると、右側に店内の案内所が設けられていた。カウンターには店内の地図が置いてあって、誰でも自由に持っていっていいようになっている。 今回はさいわい、ユンさんに連れてきてもらっていたので、迷うことなく目的の本の場所へ連れて行ってもらう。韓国語に翻訳された、日本を含む外国の書籍が並べられている場所なので、見慣れた本がけっこうある。 驚いたことに、『源氏物語』があった(タイトルは漢字だった)。日本人でも全部読んだことのある人なんてあんまりいないのに。韓国人にはどうなんだろう、おもしろいのかな? 読む人なんているのかな? まあ、読む人がいるから出版されているんだろうけど。 ――ってなことを考えながら見ていたら、ユンさんが、「『源氏物語』、読んだことありますか?」と訊いてきた。 まあ、それはそうだと思う。「すっごくおもしろいよ」ってほど、物語に起伏がないし。わたしの友人たちだって、『源氏物語』を最後まで読んだことのあるやつはひとりもいない。 ちなみにこの韓国語訳された『源氏物語』、誰(日本人)の現代語訳を翻訳したんだろう、と思って中を見てみたが、名前が見つからなかった。 ひー、だとしたらおそれいる。 その他にも、中国の古典がけっこうな数あった。 あれこれと本を眺めながらも、自分のほしかった本が売っている場所に到着。自分用と銀用に2冊購入。大きさは、日本の新書版よりも少し大きいくらい。1冊W4,000(約430円)。 そして、手に取って中を見て驚いたのは、本が左綴じの横書きだったことだ。 日本じゃ縦書きの本なんてあたりまえだけど、これってけっこう技術的には難しい。わたしはそっち方面(印刷・出版関連)のソフトも会社で取り扱っているのでわかるのだが、これがいろいろと面倒くさいのだ。 まあ、だからといって、韓国の印刷・出版系ソフトの開発が日本よりも遅れているってわけではない。ただ単に、時代の変化によって、横書きの文章が好まれているってだけかもしれないしね。 でも、小説が横書きなのかあ・・・なんかショック。 ちなみに本の内容の方は、人名は日本語読みのままなのに、タイトルは漢字を韓国語読みしたハングルになっていた。ふうん、そういうものなのか。 会計を済ませた後、店内をぐるりと一周してみる。 その他にもこのフロアには、CD屋と文房具屋も入っていた。 広さとしては結局、新宿東口の紀ノ国屋(7階建てだったかな?)を、平面にずらーっと並べたくらいだと思う。
おわり
| |
|
■ 今回のおこづかい帳 ■ | |
|
●今回の小計:W40,500 (※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)
| |
|
■ 編集後記 ■ | |
|
ホントは小説だけではなくマンガもほしかったんですけど、ユンさんに聞いたところ、韓国では日本のように、本屋さんで普通にマンガを売っていないそうなのです(実際本屋では全然見なかった。他ではちょっと見た)。 キョボ・ムンゴは、後日(6日目)ひとりで行って来ましたので、また後ほど詳しいリポートをお届けする予定です。 それでは、また次号でお会いしましょう。
|
|
2日目の1――貧乏人は今回の旅行でも歩いてます/ | ||||||
|
2日目の2――見どころ満載/国立中央博物館・前編の巻 | ||||||
|
2日目の3――キムパで休憩/国立中央博物館・後編の巻 | ||||||
|
2日目の4――いろいろ気付かぬにぶい自分を反省/クァンファムン前にて、の巻 | ||||||
|
2日目の5――そこにはいまでも花が手向けられていた/キョンボックンの巻 | ||||||
|
2日目の6――チャジャンミョンとはなんぞや?/ソウル、そぞろ歩きの巻 | ||||||
|
2日目の7――本屋はパラダイス! Part2/本屋さんめぐりの巻 | ||||||
|
2日目の8――韓国料理が目白押し/白花酒幕の巻 | ||||||
|
2日目の9――白花酒幕で夜は更けて/日韓話題あれこれの巻 | ||||||
|
2日目の10――オープン・カフェでパッビンスの巻 | ||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|