|
第19号 | |
|
3日目の3――団地を眺めてフェリー乗り場への巻 | |
|
| |
|
■ フェリー乗り場への道 | |
|
一駅ほど、何事もなく地下鉄に乗ってシンチョン[新川]駅で下車。 降り立ったシンチョン[新川]駅のまわりは、なんかごく普通の町だった。道の向こう側にはいくつかの商店が並んでいて、遠くにファミリーマートが見えたような気がする。平日の昼間のせいか、交通量もさして多くなく、歩いている人も少ない。 フェリー乗り場はこっちのはず、と地下鉄出口から道を右へ曲がる。すると、道の両側には背の高い金網のフェンスが続き、その奥にいかにも団地という感じの建物がだーっと立ち並んでいる。ここらは住宅街なのか。 英語で「River Side Parkはあちら」というようなことが書いてある看板を発見。 しかし、団地の鉄柵製のベランダをよく見ていると、大きな「金(かな)だらい」(※金属製のたらい[盥])を外に出して立てかけてある家がいくつもある。 キムチかめは、ある家、ない家、いろいろあった。 でも、ソウルは冬が寒いから、外に出しておいても腐らないだろうけど、さすがにこの夏の暑さでは、いまは中は空っぽだろうな。 意外な所で、ソウルの一般家庭の様子をかいま見たような気分だった。
![]() キムチかめのあるベランダ
| |
|
■ チャムシル・フェリー[蚕室フェリー:Chamsil Ferry] | |
|
土手は向こう側へ行けるようにトンネルが掘ってあるらしいが、トンネルの正面にはコンクリート打ちっ放しの壁があり、トンネルの出口が見えないようになっている。しかも、どうやら壁の向こう側で一度階段を昇ってすぐ降りて、ようやくトンネルがくぐれる仕組みになっているようだ。 まあ、何にせよこの土手を越えないことにはハンガン沿いに出られん。駅からここまでけっこう距離があったため、いい加減疲れた足腰に鞭打って階段を昇って降り、暗いトンネルの中に立つと・・・おお、明るい出口の向こうに、四角いスクリーンに切り取られたようなソウルの街の光景が広がっているではないか。
![]() トンネルから見たハンガンとソウル
トンネルを抜けると、そこは一面の野原だった。建物は左右の遠くの方にぽつんとあるだけ。おっそろしく何もない。 ここは、正式にはハンガン市民公園というらしいが、それはさておき、フェリー乗り場はどこだ? 右か左か悩んで、直感で左の建物を選んだ。なぜなら、右の建物群よりも近く、観光バスのような車が止まっていたからだ。しかし、それでもかなり距離がある。 しかも、こんなに苦労して歩いてきているのに、あの建物が本当にフェリー乗り場かどうかもわからないのであった。 確信を強め、ずんずん歩いていくと、さきほど観光バスかと思ったのは、古いバス車両を改造したファースト・フードの店であることがわかった。しかし、一般車が停まっている駐車場もある。
![]() 水上レストラン
しかし、わたしが最初フェリーかと思った船は、実は水上レストランに使われている固定された船だった。 先程遠くの方から見えた、ユラムソンという看板のある建物に近づく。屋根のある集合場所みたいな所に、幼稚園児のものらしい赤いリュックサックがずらーっと並べられて、大人がふたり、地面に座ってそれを監視していた。こどもたちがフェリーに乗っている間の留守番役なのかな。 建物の正面にまわると、チケットの値段と時刻が書いてある。 またこのフェリー乗り場まで戻ってきて、あの遠いシンチョン[新川]駅まで戻るのも憂鬱だな(このわたしが歩く距離じゃないと思うくらい遠い)。 じゃあ、周回コースの方は? と見ると、次の出航は13時20分。 どうやらガイドブックの1時間おきというのは、片道コースと往復コースをあわせた勘定らしい。 とりあえず立っているのも何なので、堤防に腰を降ろしてハンガンを眺める。 あの水上レストランで2時間くらいひまをつぶすか? でも、果たしてコーヒー1杯で2時間もねばれる店かどうかわからないし、それに2時間もあれば、他のところにいけるなあ。 よし、プラン変更だ。シンチョン[新川]駅まで戻ってミョンドンに行こう、と決意する。 結局、この河川敷の公園では何もせず、ただ来ただけになってしまったが、本当に広々としていて気持ちがいいので、お弁当を持ってピクニックに来たりしたら、また違う楽しみ方ができそうだった。 おわり
| |
|
■ 今回のMEMO ■ | |
|
◆チャムシル・フェリーの出航時刻表 | |
|
<ヨイド片道コース> 12:10 <チャムシル往復コース> 13:20 18:30
※コースの名前は適当です。 ※このコーナーは不定期です
| |
|
■ 今回のおこづかい帳 ■ | |
|
●今回の小計:W500 (※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)
| |
|
■ 編集後記 ■ | |
|
タイでチャオプラヤ川、上海で黄浦江、浅草で隅田川、と川では必ず船に乗ってきたわたしですから(笑)、きっとまたそのうち乗るでしょう。 それではまた次号でお会いしましょう。
|
|
3日目の1――地下鉄2号線で大ショックの巻 | ||||||
|
3日目の2――雨に降られて奉恩寺参りの巻 | ||||||
|
3日目の3――団地を眺めてフェリー乗り場への巻 | ||||||
|
3日目の4――ついに謎が明かされるっ!?/演説おじさんの正体の巻 | ||||||
|
3日目の5――地下食品売り場めぐりは楽し/ロッテデパートの巻 | ||||||
|
3日目の6――石焼きピビンバはスッカラッで混ぜるべしっの巻 | ||||||
|
3日目の7――キャンディは国境を越えたのに、 | ||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|