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第27号 | |
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4日目の4――やったね、タダだ!/国楽博物館の巻 | |
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■ クガク・パンムルグァン | |
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すぐ近くに芸術の殿堂の地図があったので見てみると、クンニプ・クガクウォンはここよりももっと奥にあることになっていた。でも、道がないよ? ああ、どうしよう。せっかくここまで来たのに、伝統芸能の公演、見られないの? とひとり悲愴な思いにひたっていたのだが、実は芸術の殿堂を出てナンプ・ファンドノ[Nampu‐Hwandono]をさらに西に進めば、簡単にクンニプ・クガクウォンに行けるのだった(^ ^;)。 まあ、とにかくこの時はそんなことは知らなかったので、どうしよう、どうしよう、ととまどう。 困ったなあ、と椅子に座って天井の高いホール内を見回していたら、アクリルのケースに収まった、かなり大きな芸術の殿堂の立体模型があった。もしかして何かわかるかも、と子供にまじってのぞきこむ。 これがオペラハウスで、これがミュージック・ホールで・・・と見ていくと、やはり芸術の殿堂の敷地最奥にクンニプ・クガクウォンの建物があるようだった。 しかし、やはりクンニプ・クガクウォンらしき建物は見あたらないし、道もないし・・・と立ちすくんでいたら、ふらっと背後からやって来た若い男の人が、工事現場の脇へと姿を消した。え、そこに道があるの? あわてて後を追うと、確かにそこに道があった。男の人は、慣れた様子で先へと進んでいく。 ひー、こんなとこ歩いてて工事現場の人に見つかって怒られたらどうしよう、と思いつつ、男の人の姿を見失った所まで来ると、そこには工事現場でよく見かけるような、アルミ製の階段がかけられていた。これを昇っていったのか? いまさら引き返すのも面倒くさいし、怒られたら謝ればいいや、と思い切って昇っていくと、前方に男の人発見。そのまま後をついていくと、今度は普通のコンクリートでできた大きな階段があり、それをのぼると学校のような建物がついに姿を現した。おお、これがクンニプ・クガクウォンか。 クンニプ・クガクウォンはいくつかの建物を「コ」の字型に配置してある。わたしが来た方向から見ると、左右と正面にそびえたつ形だ。 ハングルで書かれた看板が出ている建物は3つあるが、このうちのどれが伝統芸能の公演をやっている建物なんだろう? とりあえず、建物の壁面に大きな垂れ幕がかかっている左手の建物に近づいて行ってみる。
![]() 国楽博物館。右側の垂れ幕に「土曜常設国楽公演」と書いてある
建物の入り口は閉まっていたが、そのすぐわきに案内の看板が立っていた。英語で「何とかmuseum(博物館)」と書いてある。 そうか、ここは博物館なのか・・・と思いつつさらに案内を読むと、料金の所が「Free」(無料)になっている。 なにぃ、タダだとぅ? 貧乏人はそういうところを絶対見逃さないぜ。 それじゃあ入ってみるかとドアを押して開けて中に入ると、すぐ右側に警備員の詰め所があった。小窓の向こうに座っていた年輩の警備員さんと目があったので、「中にはいっていい?」と目で訴えつつ建物内部を指さしたら、「どうぞ、どうぞ」とうなずいてくれた。お互い一言も発していないのに、意志が伝わるのがなんとなく笑える。 入ってすぐのフロアは、上が3階までの吹き抜け、下は床が2メートルくらい掘り下げられていて、四方から階段で一番下の床までおりられるようになっている。階段が座席のように見えるので、まるで円形・・・じゃなくって、方形劇場みたいだ。 その吹き抜けを取り囲む回廊部分には、太鼓やら編へんしょうやらの楽器が解説付きで展示されている。楽器の前には、ボタンを押すとその楽器の音を再現してくれる機械なんかも置いてあって、目だけではなく、耳でも楽しめるという趣向だ。 順路を示す矢印にしたがって歩いていくと、韓国の伝統音楽(国楽)をいろいろなテーマで説明している部屋をめぐれるようになっている。 ・第1室:歴史 がそれぞれ展示されていた。 展示室内の説明は、韓国語と時々英語があるくらいなので、あまりよくわからない。なので、ざっと展示品を眺める程度で通り過ぎる。 第5室の世界の弦楽器コーナーには、日本を代表して三味線が飾られていたけど、皮は破れているわ糸巻きは折れているわでちょっと悲しい(-_-)。もうちょっと立派なの飾ってくれればいいのにー。ばちも木製だし。まあ、象牙は取引が禁止されているから、仕方ないか。 回廊部分に展示されている楽器も見てまわる。こちらは英語の説明もあるし、漢字でも楽器の名前が書いてあるので、名前から楽器の由来が想像しやすく、韓国の楽器をあまり知らないわたしでも見ておもしろい(日本語の説明もちょっとあったかも)。 太鼓は小さい物から大きな物までいろいろあったが、胴の色がそれぞれ赤・青・黄色の3色に塗り分けられていて、3個で1セット(一組)になっているものがいくつかあった。
![]() これは確か竜鼓[ヨンゴ]だったと思う。 真ん中のマークは、地下鉄の乗換駅にも使われてるよね。
中国でよく見るような、音階の違う鐘や、L字型の石板を上下2列にずらりと吊るした楽器もあった。
![]() 編磬[ピョンギョン;P’yon‐gyong] 中国の故宮博物館の宝物館にもあったような。
館内をひととおり見て満足。 韓国語か英語がわからないとちょっとつらいものがあるが、韓国の伝統音楽に興味のある人には、来ればかなりおもしろい博物館だな、と思った。 おわり
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■ 今回のMEMO ■ | |
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◆サムルノリで使われる楽器 | |
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※チタ[吹打:ch'wit'a]=軍楽の意味。軍隊が行進する時の音楽と思えばいいらしい。
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■ 今回のおこづかい帳 ■ | |
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●今回の小計:W0 (※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)
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■ 編集後記 ■ | |
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それではまた、次号でお会いしましょう。
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4日目の1――音声ガイドとボケ&ツッコミ/国立民族博物館の巻 | ||||||
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4日目の2――あれは何? あぶられた丸い和紙の巻 | ||||||
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4日目の3――ソウルで仏像三昧/ガンダーラ展の巻 | ||||||
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4日目の4――やったね、タダだ!/国楽博物館の巻 | ||||||
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4日目の5――パーカッションのリズムに感動/伝統芸能鑑賞の巻 | ||||||
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4日目の6――MISSION−「N」の巻 | ||||||
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