『ソウル7日間徒然日記』 1999年7月11日(日)記


 
第36号


5日目の7――東大門市場でKnock out! の巻

2000年1月28日(金)発行

 

■ トンデムン・シジャン[東大門市場]

 
 6時過ぎ。ロッテ・デパートからホテルに戻って、少し休憩。テレビを見る。学校の怖いスポットめぐりみたいな番組をやっていた。
 バカなことやってんなー、と眺めつつも、笑い所が日本人と同じだな、と思う。

 7時過ぎ。まだ外は明るい。
 日没前にトンデムン・シジャンに移動するか、と身仕度を始める。できる限り荷物を少なくして、身軽になって行こう。

 YMCAホテル前のチョンガッ[鍾閣:Chonggak]駅から、トンデムン・シジャンに近いトンデムン[東大門:Tongdaemun]駅までは、地下鉄1号線で1本、わずか3区間の近さだ。

 しかし今日は日曜日。日本人の感覚でいうと、普通市場はお休みのような気もするけど・・・。
 でも、ガイドブックを見ると、日曜日でもやっている所はあるようである。まあとりあえず行ってみるか。

 地下鉄に乗り込み、トンデムン駅にて下車。
 こっちの方に行けばいいのかな? と目安をつけて地上に出てふりむくと、2日目の夜「ボンジュール」(※第16号参照)から車で帰ってきた時に、ユンさんが「あれが東大門」と言って指さした、古都のなごりを残す壮麗な大きい門が見えた。
 おお、間違いない。ここがトンデムンだ。写真に撮っとこ。

 オレンジ色の夕焼けの空が、だんだん紫色にかわってきた夕方の地下鉄出口のまわりは、閑散としていて人気がない。やっぱり市場は休みなのか?
 とりあえずわずかな人の流れにのって歩いて行くと、「トンデムン ショピンタウン」と読めるハングルが書いてある建物にぶちあたった。しかし、この建物自体は休みらしく、シャッターがしまっていた(と思う)。

 このトンデムン・ショッピングタウンに行き当たると、建物の前でみんな左に曲がって、左手にだたっぴろい広場(実は駐車場)を眺めながら、トンデムン・ショッピングタウンの建物沿いに歩いて行く。もちろんわたしも後についていく。
 しばらく歩くと上に高架(清渓高架道路)のある大きな道に出た。左側のすぐそこには歩道橋がある。

 しかし、角を右に曲がってみたら、歩道沿いにシャッターの閉まった建物が延々と続いていた。歩いている人はひとりもいない。
 がーん。危惧していたとおり、やっぱ休みなのか。
 テレビでよく見るあの活気あふれるトンデムン・シジャンを期待していたのにー。
※Atteniton! わたしが見たこのシャッターの閉まったあたりは、後に東大門総合市場と判明しました。朝7時から夜6時までの営業なので、この時点ではもう営業が終わっていたのですね)

 ちょっと呆然としたものの、人の流れをよく見ると、みんなくだんの歩道橋を渡って道の向こうへ移動しているようだ。せっかくここまで来たんだから、ついていってみるか、とUターン。
 そして歩道橋をあがった所で驚いた。
 なんじゃ、こりゃ? 歩道橋の上がすでに市場になってるじゃないかっ!

 人が行き交う歩道橋の上は、その両側をやけくそのように商品を積み上げた露店にびーっしりと埋め尽くされていた。

 しかもその商品構成がすごい。1つの露店では1種類の物を徹底的に売るのだ。だから、靴の露店では同じ型の革靴だけがだーっと山のようにたてに積まれ、スーツケース屋ではスーツケースだけが倒産企業の投げ売りのように秩序なく積み上げられている。サンダルをひもでしばりあげ、一山いくら(!)で売っている店もある。玄人(くろうと)向けの卸しなのか、ここは?
 なんかこういう売り方じゃあ、ひとつひとつ商品を見て選ぶ余裕がないような気がするけど。これで売れるんだろうか。

 歩道橋の上なんていう公共の場所をこんな風に占拠していいんだろうか、となかばちょっと呆れながらそれらを横目に見つつ、高架をくぐって歩道橋を左側に降りる。
 降りた所の歩道には、今度は財布や時計を売る屋台が出ていて、年末のアメ横のように、一歩前へ進むのも困難なほど混雑していた。うおお、スリにやられたって、これじゃあ気付かないかも。

 さらに人の流れにのって、交差点で右に曲がって歩いて行くと、ビルの前の広場にステージが設けられていて、ものすごい数の人たちが十重二十重に取り囲んでいる。なんだろう、芸能人でも来るんだろうか。
 先を急ぐわけでもないので、わたしも物見高い人々にまじって、ステージの開演を待つ。

 すると、激しい音楽が流れはじめるのに合わせて、チアガールが着るようなボックスプリーツの白いミニスカートに、フリルひらひらの白い長袖の上着を着た女の子が3人と、下はズボンで上は女の子と同じ服装をした男の子がひとりの合計4人が出てきて踊り始めた。
 うーん、昔(1980年代)、アイドルの後ろでポンポンを持って踊っていたというスクール・メイツのようだ。

 しかし妙に素人くさい。いま時の韓国のレベルではない、という感じ。
 しかもこの後はなんと、ヨーデルが始まった。いったいこれは何の集まりなんだ?

 ステージの後ろに、ハングルのみで書かれた横断幕がかかっている。眉間にふんっと力を込めて読むと、「アマチュア・フェスティバル」とわたしには読めた。
 あー、アマチュア。どうりで素人くさいわけだ。

 でも、観客のみんなはアマチュアだからといって軽視することなく、我も我もと花壇に登り、熱心にステージを見ていた。

 ここは何て名前のビルだろう、と見上げると、「DOOSAN TOWER」(斗山ビル)という文字が壁面に掲げられていた。
※Atteniton! これは、ステージの後ろにあるビルの名前でした。もしかしたら「アマチュア・フェスティバル」自体は、斗山ビルではなくその隣りのコッピョンブレアがやっていたのかもしれません)

 適当なところで切り上げ、さらに道を先に進むと、今度はビル前のステージでラップをやっている所があった。ラップかあ。なんか懐かしいな。
 こちらはステージもライトびしばしでかなり派手で、けっこう今っぽかったけど、スペースが狭くて斗山ビルほど人はいなかった。
 ちなみにここは「ミリオレ」というビルだった。

 どこに行きたい、という具体的なアテがないので、とりあえずつらつらと歩道沿いの食べ物の屋台を見て歩く。
 外国で屋台というと、だいたい値段表示がなくて、いわゆる「日本人価格」を請求されるというイメージがわたしにはあるので(何度か痛い目にあっているのだよ)、否が応にも慎重な目で見ていたのだけれど、けっこう値段表示をしている屋台もある。うん、これなら安心だな。

 ねぎ間タイプの長ーい焼き鳥はW1,000(約108円)。あまりお腹は空いていなかったのだけど、これは衝動的にどうしても食べたくなる。買う。食べるとぴりっと辛くて美味。満足。

 こちらの屋台は日本のように、物を買ったらその場を離れる形式ではなく、買った物をその屋台の前で食べて、ゴミを置いていく形式が一般的らしく、みんなその場に立ち止まって食べていた。

 ある屋台では、大判焼きのような型だけど、直径が15cmくらいの大きなくぼみがある鉄板で、シャオビン(焼餅:中国の分厚いクレープみたいなもの、かな)のようなものを焼いている。
 何だろうと思ってみていたら、やがてその上にトマトソースやらピーマン、チーズなどをトッピングし始めた。何気に屋台の貼り紙を読んでみると、ハングルで「ピジャ W1,000(約108円)」と書かれている。なるほど、ピザか。
 ピザの屋台は初めて見たなあ。日本にはないんじゃなかろうか。

 あとよく見たのは、日本じゃホットドックと呼ばれる太(ぶ)っといソーセージのまわりにホットケーキの衣をつけて揚げたもの。それとそのホットドックのまわりに食パンを1cm角くらいの賽の目に切ったものをつけて油で揚げたものだ(勝手に手榴弾ホットドックと命名)。
 値段は店によって違い、W800〜W1,200(約86円〜130円)。一個食べたらお腹いっぱいになりそうである。

 屋台ばかりでなく、今度は店の中に入ってみようかな、と思い、まずはミリオレへ。
 決して幅の広くないエスカレーターは、一段のすき間なくもなく人・人・人で埋め尽くされている。いったい何なんだ、この混み様はっ!

 エスカレーターから見る店内は、もう、とにかく、どわーっと洋服がいっぱい並んでいた。各フロアに小さな小間(こま)の独立店舗が、細い通路をはさんでみっちりと詰め込まれているのだ。服を選べといわれても、あまりにもモノがありすぎるので、どこに視線を定めればいいのかわからないほどである。

 大量の洋服に圧倒されて、ついにどこのフロアにも降りることができず、いちばん上の階に来てしまう。最上階のあたりはファースト・フードの店が集まっていた。よく覚えていないけど、何か変な名前のうどんが日本語で書かれていたような気がする。

 最上階で下りのエスカレーターに乗り換えて降りる。そしてそのまま出口へ。すさまじい混雑ぶりに、買い物はおろか、商品をまともに見ることすらする気力が起こらなかった。

 気を取り直して今度は斗山ビルへ。
※Atteniton! もしかしたらこれは、コッピョンブレアだったかも)

 こちらはそれほど混んではいなかったけれど、店舗の密集ぐあいはミリオレと同じくらい。
 1階の婦人服売り場は、どこの店も間口が2、3メートルほどしかなく、店というよりも洋服の屋台が軒を連ねているようだ。しかも入り口に洋服を並べたカウンターを置いているので、店内に出入りすることはできない。狭い店内は店員さんと壁にかけまくった洋服でいっぱいで、当然試着室なんてない。

 試着できないんじゃ、お客さん困らないかな? と思いつつ、ふっと動かしたわたしの視線の先で、若いお嬢さんが店先で、スカートをはいたままその下からGパンを試着していてびっくり。そ、そんな大胆な。

 別の場所では自分の服は着たままで、上から強引にワンピースを試着している娘さんもいた。店員さんもその試着しているワンピースのウエストをつかみ、「うん、これくらい余裕があれば大丈夫ね」みたいなアドバイスをしている。
 うーん、ロッテ・デパートでも思ったけど、買う方も売る方もガッツあるなあ。

 一方わたしといえば、特に何か買いたくて来たわけではないので、いまひとつ気合いが入らない。どこを向いても服ばっかりで疲れてきたし。
 またしてもエスカレーターで上に昇って下に降りてきただけで斗山ビルを出る。

 道の向こう側には野球場のような建物が見える。あっちの方は何があるんだろう。試しに行ってみるか。

 横断歩道が見当らなかったので、地下鉄2号線と4号線のトンデムン・スタジアム[東大門運動場:Tongdaemun‐studium]駅がある地下街を利用して道路を横断する。
※Attention! 実際には斗山ビルの近くに地下通路がありました)

 地下街にもお店がいくつかあった。その中のひとつに、店内の商品がすべてW1,000(約108円)という店が。
 おお、韓国版100円市か!
 どこの国にもあるんだな。(アメリカではone dollar shopだった)

 スタジアム側の地上へ出ると、こちらも色々な屋台が並んでいた。スタジアム前の広場を利用して、色々な屋台が出ている。ふとん(!)を売る屋台、スポーツ用品を売る屋台、アクセサリーや大量のスリッパを売る屋台とか。

 なかにははさみやセロテープなどの細々(こまごま)とした文房具を、めいっぱい台車に満載した移動式屋台などもあった。
 昼間のオフィス街ならともかく、こんな時間(夜)にこんな所(野球場前)で文房具なんかが売れるのかっ!? と思わずツッコミをいれたくなる。

 スタジアムの外壁に沿って、洋服などを売る屋台が延々と続き、その先は見通せないほどだった。

 さらに道路沿いに歩いて行くと、今度は似たような造りの、座って食事ができる屋台がたくさん現われた。
 売っている食べ物もだいたい同じ。まず真っ先に目に入るのは、オレンジ色のトッポッキ。キムパや一品一品串刺しにされたおでんなども見たと思う。
 これらの屋台には値段表示はまったくなかったので、眺めるだけで素通りする。
※Attention! トッポッキ[ttok‐pokk‐i]は、トッ=餅、ポッキ=炒め物の意味。もち米の粉を蒸してソーセージ状にしたものを、甘辛く炒めた物になります。ソーセージのケチャップ炒めと間違えて口にすると、えらい目にあうそうです)

 普通の商店や飲食店などもあるので、もうこの辺りは屋台とそれに群がる人間とでごっちゃごっちゃになっている。
 あふれかえる熱気は、活力のみなぎる人々に居心地のいいものかもしれないけれど、ちょっと疲れて弱り気味のわたしには強烈すぎて、とてもじゃないけどなじむことができない。ちょっと立ち止まって何か見ようかなと思っても、あちらこちらから押し寄せるパワーに突き飛ばされて、足を止めることすらできないほどだ。

 ううん、疲れた。どこかでちょっと休もう。

 地下通路らしきものを見つけたので、とりあえず道を向こう側に渡るか、と考える。
 しかしその通路も、やはり商店街なのだった。店の中におさまりきらない商品が、通路や階段にまであふれだしている。
 店内だって壁も天井も商品だらけで、ほんとに売る気あるのか? と思いたくなるような乱雑なディスプレイだ。

 右を向いてもモノ、左を向いてもモノ。前も後ろも当然モノで、疲れた目を休めるためにうつむいて見た足元にさえモノが転がっている。

 「人当たりする」という言葉がある。あまりに大勢の人に囲まれていると、気疲れしてしまうというような意味だ。
 そしてわたしはこの時、「モノ当たり」していた。いつなだれ落ちてきてもおかしくないくらいに積まれた服やカバンや靴や帽子やサンダルなどのさまざまな売り物に、どうしようもないくらい辟易していた。

 もー、だめだ。

 この地下通路の時点で、ちはる、完全にダウン。
 あふれかえるモノの洪水に、ノック・アウトをくらったような気分だ。

 ふらふらになりながらも、どうにかトンデムンの地下鉄駅まで引き返す。
 ライトアップされたトンデムンの美しさを鑑賞する気力も残っていない。

 地下鉄駅に続く階段に向かう途中、すれ違いざまに「全然にぎやかじゃないねー」という日本語が耳にとびこんできた。

 歩道橋の向こうへ行ってみな。あのモノと人のるつぼを見れば、前言を撤回したくなるから。

 トンデムン・シジャンは、気力体力をベストの状態に整えてから行くべき所なのだな、と痛切に感じたのだった。

 

          ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ホテルに戻ってシャワーを浴びて。
 TVを見ながら日記書き。
 12時半、就寝。今日は疲れた。

                                おわり

   

 今回の韓国語  

いくらですか? と値段や数の言い方

 
 えー、「いくらですか?」。旅行に出る際に覚えていく基本的な言葉のひとつですね――ってわかっているならもっと早い段階に紹介しておけって(^_^;)。
 ひとりボケツッコミはこの程度にしておいて、「いくらですか?」は下記のようになります。

オルマエヨ?[Ol-ma-e-yo?]

 「オルマ=いくら」、「〜エヨ?=〜ですか?」という構造です。
 「エヨ?」は比較的女性がよく使う言葉らしいので、それが気になる方は同じ意味の「〜イムニッカ?=〜ですか」を付けて、

オルマイムニッカ?[Ol-ma-ip-ni-kka?]

と言うといいでしょう。

  


  

 しかしこの「オルマエヨ?」。わたしはほとんど使いませんでした。なぜかというと、値段がうまく聞き取れなかったからです(笑)。

 いちおう「イル、イ、サム、サ、オ・・・」とか、「百はペクで千はチョン」とかは覚えては行ったのですけど、どうも相手の答えが自分の予想とは違うんですね。

 例えば、「これは2000ウォン3000ウォンくらいかな? じゃあ、オルマエヨ? って訊いたら、『イーチョン』か『サンチョン』って答えが返ってくるのかな?」と考えているわけです。ところが返ってくる言葉が想像していたのとは違う。何か長いんですよ。で、自分が予想しているのとは違った答えが返ってくるのでパニックになり、ひえー、わからーん、とお手上げになってしまったのでした。

 何で聞き取れなかったんだろう、と後でよくよく考えてみましたら、わかりました。語尾に「ウォン」などがついていたのです。

 しかも、その「ウォン[won]」が直前にある「チョン[chon]」や「ペク[pek]」の「n」や「k」とリエゾンするんですね。

 だから、2000ウォンは「イーチョン」ではなく「イーチョヌォン[i-chon-won]」、3000ウォンは「サンチョン」ではなく「サンチョヌォン[sam-chon-won]」となっていたわけです。

 

 100の位の言い方になりますと、今度はリエゾンするだけではなく、「p」が「b」、「k」が「g」になりますから、いっそう(わたしには)ややこしくて。
 例えば500ウォンなんかは「オ・ペク」ではなく、「オベグォン[o-beg-won]」となるわけです。

 さらに、「〜です」に相当する「〜イムニダ[ip-ni-da]」や「〜イエヨ[i-e-yo]」なんかが付いちゃいますと、

2000ウォンです。→ イーチョヌォニムニダ。[i-chon-won-ip-ni-da]
             イーチョヌォニエヨ。 [i-chon-won-i-e-yo]
500ウォンです。 → オベグォニムニダ。  [o-beg-won-ip-ni-da]
             オベグォニエヨ。   [o-beg-won-i-e-yo]

と、「ウォン[won]」の「n」が「イムニダ[ip-ni-da]」の「i」と、あるいは「イエヨ[i-e-yo]」の「e」リエゾンして、いっそう予想していた答えから遠のくんですね〜。
(※前置の名詞の最後に、パッチム有→イエヨ[i-e-yo]、パッチム無→エヨ[e-yo])

 いやー、聞き取れなかったわけだわ。
 っていうか、自分の知識が間違っていただけなんですけれども(笑)。
 日本人だって、「いくらですか?」って訊かれて「2000」と数字だけで答えませんよね。考えてみれば当たり前のことでした。  

 ま、値段の訊き方で一番簡単なのは、紙に数字を書いてもらう方法なんですけど(実際そのほうがいいかも)、「私は絶対、値段を聞き取ってやる!」という闘志を燃やされている方には、「〜百ウォン」、「〜千ウォン」をワンセット、さらに発展させるなら「〜イムニダ」や「〜イエヨ」なんかもくっつけて覚えていくことをおすすめします。
  


  

 あと、日本もそうですが、韓国でも「1、2、3・・・」という数え方とは別に、「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」という数え方が存在します。日本は「とお(10)」までですが、韓国では99まで数えられるそうです。

 へー、すっごいなあ、わたしはおぼえ切れないや、と思っていたのですが、韓国滞在中に「おかあさんと一緒」みたいな子ども番組をTVで見ていましたら、「イル(1)はハナ、イ(2)はトゥル、サム(3)はセッ、サ(4)はネッ・・・」という数え歌のような歌が流れていまして、「あー、韓国のこどもはこうやって数え方をおぼえていくのかあ」と納得させられました。全部を一朝一夕で、ってのは難しいです。

 この数え方は、料理などを注文する時に必要ですね。日本でも「ラーメン、1」とは言わず、「ラーメン、ひとつ」と注文するのと感覚は一緒です。
  


  

 というわけで、今回は簡単な値段の言い方(言われ方?)と数え方を下記に列挙します。

値段(屋台でよく使いそうな例だけあげます)

 <1000ウォン単位:千=チョン[c'hon]>

 チョヌォン  [1000ウォン](1=イル [il]※千の前に付けてない)
 イーチョヌォン[2000ウォン](2=イー [i])
 サンチョヌォン[3000ウォン](3=サム [sam])
 サチョヌォン [4000ウォン](4=サ  [sa])
 オチョヌォン [5000ウォン](5=オ  [o])
 ユッチョヌォン[6000ウォン](6=ユッ [yuk])
 チルチョヌォン[7000ウォン](7=チル [c'hil])
 パルチョヌォン[8000ウォン](8=パル [p'al])
 クチョヌォン [9000ウォン](9=ク  [ku])
                (10=シプ[sip])

 <100ウォン単位:百=ペッ(ペク)[pek]>

 ペグォン  [100ウォン]
 オベグォン [500ウォン]

 

 1500ウォン=チョンオベグォン(チョノベグォン)
 万=マン[man]

 

数え方

 1=ハナ  [ha-na]
 2=トゥル [tul]
 3=セッ  [ses]
 4=ネ   [nes]
 5=タソッ [ta-sos]
 6=ヨソッ [yo-sos]
 7=イルゴプ[il-gop]
 8=ヨドル [yo-dolp]
 9=アホプ [a-hop]
 10=ヨル [yol] 
  


  

 では、例文を。いちおう状況は屋台、ということで。
(※イゴ=これ)

「イゴ オルマエヨ?」(これ、いくらですか?)
「イーチョヌォニムニダ」(2000ウォンです)
「ハナ チュセヨ。マシケー」(ひとつください。美味しく作ってくださいね)
「ネー」(はい)

ってな感じですかね?

  

 今回のMEMO  

屋台の食べ物の値段目安一覧

 
 よし、値段の聞き取り方も注文の仕方も覚えた。
 しかし、屋台の食べ物ってどのくらいするんだろう・・・ぼられたりしたら嫌だなあ、と思った方はいませんか?

 そんな方のために、東大門市場によく行く読者さんにお願いして、屋台の食べ物の値段の目安を教えていただきました。
 もちろんこれはあくまでも目安で、季節・物価の変動・お店によって変わってしまうと思います。ただ、全然わからないというのも不安だと思いますので、1999年秋にはこのくらいの値段だった、という感じで見てやってください。

 協力して下さったのはTamaさんでした。
 ありがとうございましたm(_ _)m。

【食べ物編】

 トーポッキW2,000
 ピンデトックW3,000
 ケーランパン(卵入りの今川焼き)W500
 ピザW1,500
 うどんW3,000
 おでんW3,000
 キムパッ(海苔巻)W2,000
 スンデ(春雨の腸詰みたいなもの)W3,000
 コプチャンクイ(白もつの辛味焼き)W6,000
※必ず出てくるキムチとかタンムジ(沢庵)は何度お代わりしても無料

【飲み物編】

 焼酎1本W2,000
 3角パックコーヒー牛乳W500

  

 今回のおこづかい帳  

 
 地下鉄:W 1,000(往復W500×2)
 焼き鳥:W 1,000
7−11:W11,420

今回の小計:W 13,420
支払い総計:W208,200(約22,387円)+34,591円

(※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)

 

 編集後記 

 
 トンデムン・シジャン・リポートでした。いかがでしたでしょうか?

 とにかく、トンデムン・シジャンに行く人は、気合いを入れて行きましょう。わたしのように買い物をするわけでもなく、食事をするわけでもなく行きますと、その圧倒的なパワーに気圧されて、あっという間にダウンしてしまうかもしれません。

 この頃はまだ、各メディアで「韓国は不況」と言われていたと思うのですが、その報道は間違っているのでは? と思わされるほどのにぎわいを見せていました。

 それでは、また次号でお会いしましょう。

  


  

5日目の1――空も大地もひろびろ/宗廟の巻

5日目の2――大迷走チャンギョングン[昌慶宮]の巻

5日目の3――のんびりゆったりチャンギョングン[昌慶宮]の巻

5日目の4――街中の宮殿とあなどることなかれ/チャンドックンで山歩きっ!?の巻

5日目の5――お昼を求めて/里門ソロンタンの巻

5日目の6――國家指定韓國傅統食品とは?/ロッテデパートふたたびの巻

5日目の7――東大門市場でKnock out! の巻

1日目

2日目

3日目

4日目

6日目

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