|
第43号 | |
|
6日目の7――「五」は何の「五」? の巻 | |
|
| |
|
■ 五? | |
|
入ったコンビニは、幸いなことに広かった。これならゆっくり品物を選べる。 顆粒状のインスタントではなくても、もしかしたら缶入り飲み物としてはあるかもしれない、と思い、冷蔵棚の前へ。だが、「ファチェチャ」と読めるハングルが書いてある飲み物はなかった。 でもその変わりに、スジョングァ[水正果:su‐jong‐gwa]の缶発見(W650:約70円)。 スジョングァの隣には、同じパッケージのデザインで、「シッケ[sik‐he]という飲み物が置かれていた。英語では「Rice punch」と書いてある。 気にはなったが、缶の飲み物は重いし、これ以上荷物を重くしたくないので、シッケ購入はまた次の機会にゆずる。 肝心のファチェ茶の方は、残念なことに冷蔵棚にもなかった。残念。 「五」が何とかかんとかって、ガイドブックに書いてあったよなあ。あれって5種類の漢方薬を煎じたって意味だったかな? だとすると、名前は違うけど、絵的にはこのあってるぞ、このお茶。 ――と、はなはだ自分に都合のよい解釈をし、20パック入りサンファ茶2箱Get(1箱W3,300:約335円)。 お湯で溶かして入れる(と思われる)ので、とりあえずコーヒーカップに粉末を入れる。む、グレーの粉末なのか。まあ、溶かせば色が変わるんだろ、と思いつつお湯を注ぐ。 しかし・・・何じゃい、このカップに入れたスプーンが3mm先から見えなくなるほど濃厚な真っ茶っ茶色の液体は。 まあ、問題は味であって、色じゃないわけだから、と自分をなだめ(ごまかし?)、濃い目に入れたお茶を氷を入れたグラスに注いでアイスにする。 それでも意を決してぐっと飲むと・・・苦ーいっ! 何じゃ、こりゃあっ!?(←お約束) 急いで辞書で「サンファチャ」を調べた。漢字では「雙和茶」(雙=双)。何種類かの漢方薬を煎じた、疲労回復によく効くお茶だそうな。 いっぽうファチェ茶の方は、その後の調査の結果、正確にはファチェ茶ではなく、ただ単に「ファチェ」[hwa‐ch’e]と呼ぶのが正しいらしいことが判明。漢字では「花菜」と書く。 うう、「五」は「五」でも五種類じゃなくて、五味子[オミジャ]だったのか。全然違うじゃん(自分が悪いんだけど)。 しかもこのサンファ茶、箱をよく見たらめずらしくも日本語の解説がついていた。いわく、「冷・温水に溶かして、お好みではちみつ又は砂糖を入れてお飲みください」とのこと。 というわけで、現在わたしははちみつを入れて飲んでいる。 前述のセンガン茶とテチュ茶であるが、センガン茶の方は、生姜湯(しょうがとう)大好き! の祖母に好評だった。 テチュ茶は、なつめの味と甘さがそのまま出ていた。なつめが好きな人にはいいお茶だろう。なつめの味で、わたしは何となく中国を思い出した。 この他にも、韓国にはいろいろなお茶がある。 | |
|
■ TV総括 | |
|
テレビではちょうど、時代劇のようなものをやっていた。物語は、ようするに、後妻をむかえた男が、先妻の幽霊(?)に呪われてノイローゼになったあげく、後妻を誤って殺してしまう、というような内容。 こっちの時代劇もおもしろそうだよねえ。中国のドラマだけでなく、韓国のドラマも仕入れないんだろうか、NHKBS。 テレビで漢字といえば、「失業」の2文字をよく見た。どこかの局で特番でも組まれていたのかもしれない。 まとまった番組はほとんど見なかったが、コマーシャルはわりと見た(見て意味が通じるから)。 お国柄を感じさせたのは、床屋さんで髪を切る男の子を、店の外から窓越しに女の子が見ている、という場面設定のCM。ああ、この男の子はこれから軍隊に行くために髪を切っていて、それを恋人の女の子が見ているんだ。 それと、そうそう、CMといえば「Y2K」。 ソウル滞在中、「Y2K」という文字が出てくるCMを何度か見た。 ということは、もしかしてあれは2000年問題の「Y2K」じゃなく、アイドル・グループの「Y2K」だったんだろうか? 2000年問題への注意を喚起するCMにしては、やったら内容が象徴的で、「こんなんで韓国人には2000年問題が通じるのか?」と思った記憶がある。まぬけである。 アニメはほとんど見かけなかったが、以前『少年マガジン』で連載されていた中華料理のマンガのアニメを流していたのだけは見た。 CMでは『ポケット・モンスター』を見た。わたしが帰国した後の、7月14日から放送が始まったらしい。 どうにかざっと荷造りを終える。 12時頃、就寝。 おわり
| |
|
■ 今回のMEMO ■ | |
|
◆お茶雑考 | |
|
韓国にお茶はたくさん種類があるのに、どうしてこんなに有名じゃないんだろう?、とずっと考えていましたが、その理由のひとつには、きっと「茶葉を使ったお茶がほとんどない」、というのもあるかもしれません。 考えてみれば、日本でもよく特集が組まれる紅茶、中国茶、日本茶は、いずれも茶葉を使っていれますもんね。 また、韓国ではそれほどお茶を飲む習慣もないそうです。 (※Web版追記:その後、ユンさんからも「お茶雑考」をいただきました。それによると、韓国は冬が寒いし、降水量が少ないので、お茶の栽培が中国や日本のように容易ではないから、あまりお茶を飲む文化が発展しなかったのも理由みたいだよ、とのことです。なるほど、言われてみればそうですね。また、中国は水が硬水なので、直接飲用するには向かない水なのですが(一度沸かしてから飲まなければいけない)、韓国は水がよかったのでそのまま飲めばいいから、お湯を沸かす必要がない=お茶を入れる必要もなかった、というのも重要な理由の1つだそうです。また、ユンさん個人の考えとしては、お茶は味が薄いので、強い味を好む韓国人の口には合わなかったのかも、ということでした)
話は変わって。 「ソウルの月」は看板から判断すると、カラオケ屋と居酒屋と喫茶店とスナックが一緒になったような店、ということになっています(笑)。 お茶だけでもOKなそうなので、さっそく友人(銀:ぎん)をお供に連れて飲んできました。
1.スジョングァ ・・・・・・・※第5号参照 2.サンファ茶(雙和茶)・・・・※今号 3.センガン茶(生姜茶) ・・・※今号 4.テチュ茶 (なつめ茶) ・・※今号 5.ユジャ茶 (柚子茶) ・・・※下記 6.ソロック茶(松葉茶) 7.はとむぎ茶 8.チッ茶 (くず茶) 9.ヨンジ茶 (霊芝茶) 10.カムジュ (甘酒) 11.インサム茶(人参茶)
けっこういろいろ飲めますね。まあ、はとむぎ茶は日本にもありますが。 あと、この店にはないけれど、わたしが飲んだことのあるお茶は下記のものです。
●ファチェ (花菜) ・・・・・・※第39号参照 ●ドングレ茶 ・・・・・・・・・・※第35号参照 ●シッケ (食醯 or 食醢) ・・※下記
★ユジャ[柚子]茶 「ソウルの月」では、わたしはユジャ茶を飲んできました。 銀はスジョングァを飲みました。感想をきいたら、「冷やしあめ」に似ているなあ、と言ってました。
★シッケ[食醯] それとシッケ。これはお店で、ではなく、缶入り飲み物を買って飲みました。 なんとこの店では、わたしがソウルのコンビニで買って(見て)きた、Vilac社製のスジョングァとシッケが売っていたのです。 シッケとは簡単に言うと、お米を麦芽粉で発酵させた甘い飲み物です。 わたしの辞書ではシッケ[食醯]=カムジュ[甘酒]となっていましたが、韓国の甘酒はもち米と小麦粉、水を混ぜて温めてつくる甘い飲み物のことをいうそうなので、厳密には違いますね。 で、シッケ。飲んでみました。 味の方は、ずばり、甘いですねえ。砂糖だけの甘さとはちょっと違います。これが穀物の甘さなのかな?
「韓国広場」ではいろいろなお茶を売っていました。わたしがロッテ・デパートの地下で買ってきた、茶色い箱のドングレ茶も売っています。お値段は少々高めかな? 25ティー・バッグ入りで600円。ソウルの約2倍ですね。ま、輸入品だから仕方ありません。 センガン茶もテチュ茶もユジャ茶もインサム茶(←高かった)もノク茶(緑茶:唯一の茶葉使用茶)も売っています。スンニュン茶なるお米のおこげ茶や、とうもろこし茶などの穀茶も売ってました。 東京近郊にお住まいで、お茶に興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいませ(^ ^)。
参考文献:
| |
|
■ 今回のおこづかい帳 ■ | |
|
●今回の小計:W 10,220 (※レートは1999年7月当時、¥100=W930で計算しています)
| |
|
■ 編集後記 ■ | |
|
スーパー「韓国広場」は読者の方に話を聞いていたので、『徒然日記』連載中に1度は行ってみなきゃな、と思っていたので、間にあってよかったです。 まあ、本当にいろいろなものを売っていました。ユミルグァ[油蜜果]や餅菓子、それにキムパ(韓国の海苔巻き)なども売っています。 職安通り沿いは韓国系の店がずらーっと集まっていますので、行けばいろいろ楽しめるでしょう。 今号でようやく6日目が終わりました。次号、いよいよ最終回です。
|
|
6日目の1――無計画・チョンノそぞろ歩きの巻 | ||||||
|
6日目の2――お土産探しにインサドンへの巻 | ||||||
|
6日目の3――お昼ご飯は草の香りに包まれて/プルヒャンギの巻 | ||||||
|
6日目の4――これは干菓子ではなかった/茶食(タシッ)の巻 | ||||||
|
6日目の5――ふたたび本屋はパラダイス!(3) の巻 | ||||||
|
6日目の6――最後のディナーはサムゲタン[参鶏湯]の巻 | ||||||
|
6日目の7――「五」は何の「五」? の巻 | ||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|