********************** 筋ジス治療 過去のお知らせコーナー **********************

知っているのと知らないのとでは大違い!
皆さんの情報をお待ちしております。

【お勉強サイト】

「筋ジストロフィーの治療と医学的管理に関する臨床研究」班 http://www.pmdrinsho.jp/

神戸大学小児科HP http://pedata.med.kobe-u.ac.jp/

神経筋難病情報サービス http://www.niigata-nh.go.jp/nanbyo/

 筋ジス患者、気管切開者のための在宅療養情報  KURORO'S CAFE http://www5c.biglobe.ne.jp/~kuroro/

【2005・7・8】

骨髄細胞から「筋肉のもと」、筋ジス治療に応用期待

 人間の骨髄にある細胞から、筋肉のもととなる細胞を大量に作る方法を、京都大の研究グループが世界で初めて開発した。
 全身の筋力が少しずつ衰えていく遺伝病の筋ジストロフィー患者への治療に応用が期待される。8日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
 骨髄には、血液のもととなる造血幹細胞と、造血幹細胞同士をつなぐ骨髄間質細胞がある。骨髄間質細胞は、神経や骨の細胞に変化することが知られていた。
 研究グループは、人間から採取した骨髄間質細胞に細胞の分化にかかわる特定の遺伝子を入れ、細胞の増殖を促す4種類のたんぱく質を加えて培養する方法で、筋肉のもとになる「骨格筋幹細胞」を大量に作ることに成功した。
 これを、人為的に筋ジストロフィーにしたマウスに移植すると、骨格筋幹細胞が筋肉に変化。病気のために筋肉が破壊されても、それを修復するように筋肉の再生を続けた。
 鍋島陽一・京都大教授は「骨髄間質細胞は安全に採取できる。数年以内に、筋ジス患者への治療応用を目指したい」と話している。(読売新聞)

 

【2004・6・24】

筋肉2倍の幼児、3キロのダンベルも軽々 ドイツ 

 通常の2倍の筋肉をもつ男の子がドイツで見つかった。米独のチームが、米ニューイングランド医学誌24日号に発表した。筋肉量を制御している遺伝子の突然変異が原因で、人間で確認されたのは初めて。 
 ドイツの医師が5年ほど前、手足の筋肉が異常に太く発達した男の新生児を発見。超音波検査をした結果、通常の約2倍の量の筋肉を持っていることが分かった。 
 この男児は元陸上選手の母親から生まれ、ドイツに住むというほかに詳細は明らかにされていない。AP通信によると、5歳近くになり、3キロのダンベルを軽々と持ち上げるという。 
 男児の遺伝子を詳しく解析したところ、筋肉の増大を抑えるたんぱく質ミオスタチンに関係する遺伝子の突然変異があった。父母の双方から変異を受け継いだらしい。 
 遺伝子操作でミオスタチンをもたなくしたマウスは、筋肉量が2倍になることが97年に報告された。牛でも同様の研究がある。研究チームは「人体でもミオスタチンが筋肉量を調節しているのが分かったのは初めてだ」と説明している。 
 ミオスタチンは、筋ジストロフィーの治療法の開発に役立つと期待される一方、運動選手の新たなドーピングにつながるとの懸念もある。 (朝日新聞)

 

【2004・1・13】

筋肉作るタンパク質を確認 筋ジスの合成DNA治療

 神戸大医学部(神戸市)の松尾雅文教授(小児科)らは13日、進行が早く20歳前後で死亡するケースも多いデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の小学4年男児(10)に対する合成DNAを使った世界初の治療で、筋肉を形作るタンパク質「ジストロフィン」の生成を確認したと発表した。
 正常なジストロフィンとほぼ同じ機能を持つとみられ、松尾教授は「予想以上の成果で症状の緩和が期待できる。今後も週に1度のDNA投与を続け、経過を見守りたい」としている。
 松尾教授によると、男児はジストロフィンをつくる遺伝子の働きに異常があるため、昨年10−11月に計4回、合成DNAを投与。遺伝子の働きに変化が見られ、その後の上腕筋肉の検査で、ジストロフィンの生成が確認された。これまでに副作用は見られないという。(共同通信)

 

【2003・12・3】

筋ジスの進行抑制を確認 世界初、神大大学院

 人工的に合成したDNAを投与し、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの進行を食い止める治療を実施していた神戸大学大学院の松尾雅文教授(生育医学)は三日、患者の十歳男児に対する一連の投与が終了し、その治療効果を確認した、と発表した。この病気で効果的な治療法が実証されたのは世界で初めて。男児は同日午前、退院した。
 筋ジストロフィーは、筋肉が委縮し、筋力を失っていく進行性の病気。デュシェンヌ型は筋肉を動かすタンパク質を作るよう指令する遺伝子の異常が原因で、有効な治療方法は確立していない。
 松尾教授らは十月末以降、男児に合成DNAを計四回投与。異常遺伝子が発する情報伝達を調整することで、筋肉を動かすタンパク質を作らせ、進行を遅らせる狙いだった。
 投与は副作用もなく、無事終了。男児のリンパ球を検査したところ、一部で異常遺伝子の情報伝達が調整されていることを確認。現在、男児から採取した筋肉細胞でタンパク質が作られているかを確認中だが、松尾教授は「過去の臨床データから、この時点で治療は成功したといえる」と話している。
 同型の筋ジストロフィーは男児三千五百人に一人の割合で発症し、二十歳前後で死亡することが多い。理論上では、この治療法は同型の患者の半数に有効といい、今回の成功は、大幅な延命を可能にする治療法確立の大きな足掛かりになる。
 ただ、進行を食い止めるには、生涯にわたる継続的な合成DNA投与が必要。松尾教授は「今後は少ない投与回数で、長い効果を得られるようにしたい」と話している。(神戸新聞ニュース )

 

【2003・10・28】

筋ジスを合成DNAで治療 神戸大が世界初の試み

 神戸大医学部(神戸市)の松尾雅文教授らは28日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者に合成DNAを使った治療を29日から実施すると発表した。効果的な治療法が見つかっていないこの型の筋ジストロフィーの進行を食い止め、症状緩和を目指す世界初の試みという。
 松尾教授によると、患者は10歳の男児。新しい治療法は、人工合成したDNAを定期的に投与して、筋肉を動かす作用のあるタンパク質ができるのを促し、症状を軽くするのが狙いという。
 神戸大医学部の倫理委員会は2000年3月、この治療の臨床研究を承認。松尾教授らは同年11月から治療を実施する予定だったが、直前の検査で合成DNAに混入物がある疑いが浮上し、原因を調べるため治療を延期していた。
(共同通信)

 

【2003・7・19】

-DMDの新たな治療法-
(界面活性剤で大量のRNAを筋細胞に導入)

マウスモデルを使った研究によって、筋肉の消耗を症状とするデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療に、RNAの筋肉注射が役立つ日が来るかもしれないという希望が生まれている。RNA 療法による症状改善効果が最長3ヶ月間も続くことが、生きた動物を使った実験で初めて実証されたのだ。
  −Bio News from Nature Japan より

この治療法を用いると、欠陥のある遺伝子が作られなくなる。アンチセンスオリゴRNAの断片を直接筋肉に注射すると、欠陥のあるRNAが「削除」される。注射後に合成されたDNAにおけるジストロフィン遺伝子は外観上正常で、それまで筋細胞によって産生されなくなっていたタンパク質が産生されるようになるのだ。

この研究で、ハマースミス病院(ロンドン)のQi Longたちは、30匹を超えるデュシェンヌ型筋ジスマウスを治療した。その際にRNAに界面活性剤を加えて注射した。その結果、従来の10倍を超える量のRNAが筋細胞に導入された。それから3週間後、体内のジストロフィン値は上昇し、筋力は正常値の70%まで回復した。

これまで動物を使って行われた類似の研究は期待はずれだった。界面活性剤を使わない場合、ごく少量のRNAしか筋細胞に導入できない。RNAと界面活性剤という組み合わせは「効率的で効果的だ」とシティー・オブ・ホープ国立医療センター(米国)でRNAを研究するJohn Rossiは言う。

この治療法の局所的な効果は3ヵ月後に消えてしまうため、人間にとって効果のある治療法とするためには、筋肉注射を定期的に行う必要がある。別の方法としては、治療液を血管に直接注入することも可能だろう、とLuは語っている。
  以上、Bio News より

 

【2003・6・17】

社会ニュース - 6月17日(火)16時43分    筋ジス発症の“回路”発見 国立循環器病センター部長ら

 筋肉が徐々に委縮する筋ジストロフィーで、細胞にカルシウムを過剰に取り込む“回路”の役割をするタンパク質を国立循環器病センター研究所循環分子生理部の重川宗一部長(その後退職)らが突き止め、17日までに米学会誌に発表した。
 筋ジストロフィーは筋肉細胞にたまったカルシウムが細胞を変質させるのが原因とされており、今回の成果は症状を抑える治療法の手掛かりになることが期待される。
 重川部長らは患者の血液中に細胞内の酵素が漏れ出ていることから、細胞が外からの力で壊れると推定。培養した筋肉細胞を外から引っ張ったところ、細胞にカルシウムを取り込む“回路”役のタンパク質が活性化し、細胞内のカルシウム濃度が上がった。(共同通信)

 筋ジスの仕組みにおける、カルシウムの障害についての詳しい説明は、こちらを参照ください。

情報提供:メロンパンさん(詳しい情報をお求めの方はメロンパンさんまでメール下さい)

 

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