母乳育児への道のり
私は理央が一歳になる直前まで母乳をあげていました。そもそも、母乳に対してそんなに思い入れはなかったんですけど、私が出産した横浜市大病院の母子医療センターでは、母乳育児を推奨していたので、母乳で頑張ってみようかな、と思ったのがきっかけです。
2000年にオープンした母子医療センターは、市立愛児センターを吸収合併した形になっていて、愛児センターの方針を多く取り入れているようでした。私も妊娠中は愛児センターに通っていて、母乳マッサージなどを丁寧に教えてもらいました。
そのため、出産前からお乳が少し出るようになって、さらに母子医療センターは完全母子同室なので、いつなんどきでも母乳を与えることができました。
母乳システムってすごい!
世の中にはどう頑張っても母乳が出ない人もいると思うし、絶対母乳じゃないといけないとは思いませんが、この1年を通して、私は母乳で育ててよかったと思うことが多々あります。
生まれたばかりの赤ちゃんというのは、完全に昼夜逆転していて、うちの理央も夜中になると狂ったように泣いたりしてました。私も少なからずその泣き声に耐え切れなくなるときもありましたが、母乳をあげて、飲んでいる姿を見ると、自然に心が落ち着いてきたりもしました。
助産婦さんから聞いた話ですが、そもそも母乳というのは夜作られるもので、赤ちゃんはその母乳作成時に合わせて活動的になるということです。だから、お腹の中にいるときから、夜になるとゴソゴソ動き出すんだそうです。
確かに、妊娠中でも「さあ寝よう!」と横になるとお腹をボンボン蹴られる、という経験をしたような・・・・・子供ってすごい!
入院中もずっと子供と一緒、というのは、一見幸せそうに思えますが、何気に大変だった!今だから言えるけど、午前中、沐浴に行ってくれるのがとっても嬉しかったなあ・・・でも、そうやって夜中も一緒にいれるからこそ、母乳が絶えず出たんだと思います。夜中に新米ママどうしで授乳室で歓談したのも、今となっては楽しい思い出です。
なぜか、出産前に助産婦さんたちに、「周りから何を言われても、母乳で育てるんだという意思を頑張って持ちつづけましょう」と言われていて、出産前は「?」って感じだったけど、退院後実家に帰ってみて、その意味がわかりました。
慣れない新米ママの私は、母乳の与え方もあんまり上手じゃなくて、理央はしょっちゅう泣いていました。その姿を見て、母親や特に祖母は、「お乳が足りていない。ミルクをあげなさい」と何かにつけて言っていました。確かに、自分でも「足りないのかな?」と思うほど、理央はしょっちゅうおっぱいを欲しがりました。
でも、ここでミルクに換えてしまうと、おっぱいを受け付けなくなってしまう子がいると聞いていたので、ミルクは敢えてあげませんでした。体重が順調に増えていけば大丈夫と聞いていて、理央はおかげさまでどんどん体重が増えていったので、さほど心配することもなかったのです。
母乳だけで大丈夫か?という不安は、自分でも充分わかっているのに、周りから言われると特にプレッシャーになって、出なくなるお母さんも多いと聞きます。もし悩んでいるお母さんがいたら、身近な人の意見を聞くのでなく、助産婦さんに相談するのが一番ですよ!特に祖母の世代と今の世代じゃ、食べてるものも違いますからね〜〜〜・・・
おっぱいだけでいいの?
そうして、3ヶ月が過ぎようとしているころ、また一つ私に不安が生じました。だいたい3ヶ月を過ぎると、夜も寝るようになって、だいぶ楽になると聞いていたんですが、理央は相変わらず夜は何回も起きて、おっぱいを飲むのです。この時期、自分のなかでは一番母乳に対して不安を感じた時期でした。
でも、同じ時期に産んだお母さん仲間も、同じように何度も夜起こされると聞いたので、「うちだけじゃないのか〜」と安心し、おっぱいをあげつづけました。
母乳育児というのは、メリットも多いのですが、なんといっても授乳場所に困るというのが一番の問題でした。だいたい2時間おきにおっぱいを欲しがったので、ちょっとどこかに出かけても、すぐに授乳場所を見つけてあげなくてはいけません。デパートなんかは、そういう場所が必ずあるので問題ないのですが、屋外にいるときはかなり困ったものです。車の中であげたり、バスタオルをかぶってあげたり、1日中居座る時には、テント?みたいなものを張ったりしました!
あの頃は、なんだか一日中おっぱいをあげてたような気がするな〜〜・・・
慣れてきたけど・・・
5ヶ月ぐらいになって、離乳食を始めると、だいぶ楽になってきました。離乳食といっても、最初は野菜スープみたいなものをあげるだけで、きっと腹の足しにもなってなかったと思うけど、母乳以外の飲み物を飲んでくれるというのは、かなり進歩したな〜〜と感激したものです。
もう半年も母乳をあげてると、飲ませるほうも飲むほうもも心得たもので、少しシャツをまくってササっと飲ませる、なんてことをしょっちゅうできるようになりました。(その慣れもどうかと思ったけど・・)
だんだん大きくなって、離乳食も順調に進んできたけど、相変わらず母乳は欲しがりました。何かで読んだのですが、子供はハイハイしたり、たっちをしたりするたびに不安要素が増えて、その不安を解消するために母乳を飲むそうです。「母乳は心のガソリン」と誰かが書いているのを見て、いたく感動しました!
でも、はっきり言ってご飯のほうがおいしいし、米のとぎ汁のようなおっぱいがおいしいわけがなく、だんだん昼間は飲まなくなってきました。でも、相変わらず寝るときは母乳を欲しがるので、お昼ねする前と、夜寝る前、夜中起きたときに母乳を飲む、というカタチでだんだんパターンが決まってきました。
それと平行して、なぜか夜泣きがひどくなったのもこの時期(10ヶ月ごろ)です。私の友達も、同じことを言っていて、みんなで「なんでだろう??」と悩んだものです。不思議とミルクの子は、腹持ちがいいのか、だいぶ前から夜はぐっすり寝るようになっていたので、余計に悩んだかも。
夜は早く寝るけど、夜中の3時ぐらいからメソメソしだし、明け方はおっぱいを吸わせっぱなしで寝る、なんてことが毎日。さすがに参りました・・・
そこでまた助かったのが、母乳で育てているママ仲間の意見。前にも書いたけど、母乳は夜作られるので、赤ちゃんは昼夜逆転するんだけど、その昼夜逆転させるような作用が、母乳に含まれているらしい!夜おっぱいを飲むために、母乳には夜目を覚ますような活性剤の役目があるらしい・・・・恐るべし、母乳!!!!
とうとう断乳
そんな感じで、理央が一歳になる直前は、毎日寝不足と夜泣きに悩まされていました。そして、一歳の誕生日を待たず、とうとう断乳を決断!といっても、友達が断乳して安眠を手に入れた、と聞いて早速真似してみただけだけど・・・
今夜から断乳するぞ!という日、一応おっぱい中の理央の写真をとり、思い出作りは完了し、夜から断乳開始。理央は例のごとく、寝るときに乳首を吸いたがったけど、涙をのんでおっぱいをあげませんでした。戸惑った理央はすごい勢いで号泣したけど、我慢して放っておきました。
案の定泣き止まず、見かねた旦那が「抱いてやれよ」というので、抱っこして寝かしつけることに。理央は泣きつかれて1時間ぐらいで寝ました。その日の夜は、3回ぐらい起きて、うち2回は抱っこして寝かしつけました。
それから何日かは、遅くまで遊ばせて、耐え切れなくなるまで起こしておいて、10時ぐらいに抱っこして寝かす、という日々が続きました。予想に反して、2〜3日で夜中はお乳を欲しがらなくなりました。明け方おきても、ゴロゴロしておっぱいも全然欲しがらない。子供って意外にあっさりしてるのね〜〜〜〜
そして、一番苦労したのは、自分のおっぱいかも。途中でやめちゃったから、母乳は絶好調に出て、張りがすごかった!
おっぱいをあげてるお母さん、後半は出がよくないからって、母乳パットを用意しておかないと、断乳の後が大変かも!私ももう母乳パットがなかったから、タオルとかあててたけど、全然話にならない!
何度か、保健所の先生に母乳を搾ってもらいました。母乳をやめた後は、どちらかというと親のほうがセンチメンタルになっちゃって、理央はお風呂でおっぱいを見てもしら〜〜っとして、「私が母乳なんて飲んでたの?信じられない」ぐらいの顔をしてるのに、親は「もうおっぱいを飲まないんだ・・」と涙ぐんだりしてました。
母乳の子はミルクを飲まないので、断乳後は朝夕牛乳を飲ませています。理央は牛乳大好きで、ゴキュゴキュ飲んでます。子供なんてそんなもんなのね・・・
二人目ができたら、また母乳をあげよう!と、固く心に誓う毎日です。
以上、母の母乳日記でした!