
夏みかんといって、わかってくれる人は、一人しかいないの。
それは、誰かとはもちろん言わないけれど、彼女がこれを読んだときに、
思い出してくれれば一緒に笑っちゃうんだけれど。
私達がまだ若く疲れを知らなかった頃たまたま行った所で、夏みかん君を
見つけたよね。今でもまだ覚えてるんだけれど、彼は汗だくで踊っていて汗がきらきら光っていた。
まるで、志村けんのばか殿の踊りのような、そんな感じの踊りだったの。
とにかく激しい踊りでみんなは彼から目が離せない。フロアーが彼人のものになる。でも顔が夏みかんだったの。
何で、あんなに真剣に、人の迷惑を顧みずスペースをたくさん取って、みんなの注目を浴びる
ような事が出来るのか、不思議だったわ。失礼な私達は、お腹を抱えながらげらげらと
大声で笑っていたよね。みんなにも見せてあげたかったけれど、残念。もうどこにいるか解らない。
その、夏みかん君は今どこにいるのだろうか?自国に帰ってしまったのだろうか?日本では楽しい思い出を
作れたのだろうか?いつまでもぴかぴかと光って、腐らないでいて欲しい。どこかで、
誰か見つけたら、教えてね。
