
オランダに来た当時、オランダ人は何て無神経な質問ばかりするのだろう、と思った。
でも、断っておくけれど、だからと言って皆が無神経なわけではない。近所にオランダ語を習いに行っていた時、その先生は悪気があるのではないが、
無神経な事ばかりを言っていた。「日本には帰るつもりはあるの?何で、日本にそんなに帰りたいの?
日本よりずっとオランダの方が良いんだから、オランダの事を考えていなさいよ。」
とか、とっさには思い出せないけれど、出産そして子育て、旦那の不在(出張と言う事ですが。)が重なった時だったので、余計
嫌な思いをした。確かに、日本に一時帰国すればオランダ語の教室に通えないのは解るけれど。
実家に帰ればこんな辛い思いをしなかったのに。オランダ人にこんな事ばかり言われなくても良かったのに、と何度も思った。
今度は、子供達が学校に通い始めて、「どうして、子供達に日本語をわざわざ習わせるの?」「3カ国語何て、子供は大変じゃないの?混乱しないの?」とかは、
しょっちゅう聞かれている。
この間、日記にも書いたけれど、同級生のママが私に言った事は、オランダ人がもっとも言いそうな事なので書いてみようと思う。
娘と同級生の子を持つそのママが、うちの娘がたまたま彼女の子供より1つ上のレベルの読みが出来る(たいしたことはないのよ。)
からと言って、「そうよね、あなたの子供は土曜日にも学校に行っているからね。出来るのよね。」と言った。私は、日本語を習うと、どうしてオランダ語も出来ると考えるのだろうと思い、
「日本語はオランダ語と全然違うから、あまり関係ないと思うけれど。」と言って、話を始めた。どうも、このママは、英語も土曜日に習っていると思ったらしい。
まあ、誤解が解ければそれでいいんだけれど、それからが質問+説教(?)攻め。
「何で、土曜日にまで学校に通わせているのか?」「どうして、日本語を書いたり読んだり
しないといけないのか?将来、なんの役に立つのか?」などと言われる。「オランダ語
は私達2人の母国語じゃないからね。英語は、オランダにいても習えるけれど、
日本語は私達がどうにかしないと習得できないからね。母国語を習わせておかしいかしら?」
私も、負けずに答える。「将来は、日本に帰るのか?」「まだ、それは分からないし、
もし何かあって日本に帰らなくてはならない時に困らない様にはしておきたいし。(International
何て通わせられないよ!)」「例えば?」「旦那に何かあった時は、日本に帰るかもしれないよ。」
「どうして?オランダに居た方が得ではないの?」「いや、損得の問題じゃなくて、オランダには私の家族(両親、弟)
がいないし、オランダに居るのは、あまり考えられない。」「そうしたら、今の旦那なんて忘れて、オランダ人を見つけて
オランダに住めば良いじゃない。」絶句。。。「それに、どんなにあなたが日本に
帰りたいと言っても子供達がオランダに居たいって言うかもしれないのに、あなたの勝手で日本に帰るなんて
事もあるのか?」「それはその時に考えますよ。(だって、子供達の年齢にもよるでしょ。)」
「日本は、オランダより住み心地が良いのか?社会保障はどうなのか?オランダの方が
良いんじゃないの?それに、教育も詰め込みすぎでオランダの方がのびのびとしている
から、子供にはいいんじゃないの?」「確かに、オランダの方が子供には良いかも
しれないけれど、日本の教育に慣れてきた私には、進むテンポが遅いとおもう。」
彼女は、止め処もなく喋りつづけた。とにかく早口で人の言う事を遮ってでも話を
進める。本当は、「じゃあ、考えてみてね。あなたが日本に住む事になりました。
日本の小学校に子供達が通うようになりました。あなたは、子供達にオランダ語を
教えないで(話さないで)いられますか?日本にいると言う事だけでオランダの事、
オランダにいる家族の事を忘れる事が出来ますか?」と言いたかった。答えは
解っている。「そんなの、考えた事もないし、想像も出来ないわ。だって、
全然違う世界だもの。」私達にとって全然違う世界で、私達は生活しているのよ。
少しは解って欲しいのだけれど、解ってくれない人は全然解ってくれない。
だから、説得できるとは思っていない。
本当に何度も「じゃあ。〜。」と言いかけたけれど、彼女を遮れなくて言えなかった。旦那に話したら「言えなかったのか。
しょうがないな。話を聞けって言えば良かったのに。」それが出来たら、言っていたよ。
