予防接種がすべて正しいのかという疑問
RENの体質のおかげて、「予防接種」について様々な考え方があることを知りました。
お母さんは赤ちゃんが生まれると、身の回りのお世話と共に病気に関する知識も持たなければなりません。赤ちゃんが免疫のおかげで、ある程度の病気から身を守ることのできる期間は約6ケ月。それ以降は、小さな体を自分の力で守っていかなければなりません。
育児雑誌や自治体から配られる冊子には、予防接種の必要性が記され、私たち親の大半はなんの疑いもなく子供に予防接種を施します。
予防接種の利点については皆さんご存知の通りです。
痘瘡(天然痘)については、ワクチンを接種する事によって、沢山の命を病気から救い、病気に対する不安から私たちを開放してくれました。
しかし、見落としてはいけない事実もあります。それは副作用に代表される負の要素です。
10年ほど前に投与が中止されたMMRワクチンに関しては、非常に高い確率で副作用の訴えがあったといわれます。また、人の手による医療行為に「絶対」ということは、残念ながらないといえるでしょう。接種ワクチンの取り違いや、接種量のミス等の医療ミスも「絶対ない」とは言いきれないのが現状です。予防接種による副作用の後遺症で苦しんでいる人や、命を落としてしまった子供も現実にいるのですが、これらの情報は時とともに忘れられ、一般の親がこれらの情報に出会う機会はほとんどありません。
そしてもう一つが、『生涯免疫』というものの考え。
これは、文字通り、一生持ち続ける免疫のことをいいますが、予防接種による免疫は、弱い病原体を接種するため、その効果は短かく、生涯免疫になり得ないのだということです。また、まったく免疫が付かなかったということもあるようです。
子供のうちにかかれば軽くすむ病気に関しては、積極的にかかった方が強い免疫を得られ、病気を克服することによってより強い体を作る事ができるという考え方もあります。
人は病気に負けないよう、自分の体と力で精一杯病気と戦い、克服します。その勲章が免疫となって、その後の体を守ってくれるのでしょう。病気との戦いは避けたいものではありますが、このように手厚く保護されている子供たちの未来は、本当に健全であるのか疑問を感じ、人が成長する上で必要な戦いもあるのではないかと思えてなりません。
しかしこうした考えは、少数派意見としてあまり認知されていないのが実状です。医療現場においても「予防接種は受けるのが当たりまえ」という空気がありますし、主治医に予防接種の副作用について相談を持ちかけると、「副作用なんかより、病気の方がずっと恐いのだ、受けさせないなど言語道断だ」と、言い伏せられてしまうお母さんもいるようです。
また、小学校などで行なわれる集団接種では「接種を拒否しにくい」、「接種拒否の理由を書かされる」などの声があり、お母さん自体も、勉強はしたものの、自分の考えに自信がもてずに悩んでいるようです。
1994年の法改正により、予防接種を受けるということは「義務」ではなくなりました。個人が選択できる権利が与えられたのです。予防接種の全てが必要ないとはいえません。安全で有効性の高いワクチンに関しては、積極的に受けるべきだと思います。しかし、必要なものとそうでないものを見極め、不用な接種に関しては、はっきりNOと言える勇気も必要かと思えるのです。
参考図書 子どもの予防接種/毛利子来(岩波ブックレット)
予防接種の考え方/由上修三(大月書店)
《参考資料》
■■免疫について■■
免疫のメカニズム
体に異物が入ると、その異物を排除しようとするのが免疫機能です。しかも、一旦病気にかかってしまうと、免疫の記憶により二度と同じ病気を繰り返さないという特徴があります。
■■ワクチンについて■■
◆弱毒性ワクチン(生ワクチン)
病原性を弱くしたワクチン。
BCG・ポリオ・麻疹・風疹・おたふく風邪・水痘・痘しゅなど
生きた病原体を接種して、軽く病気に感染させる。病原体は体内で増殖して免疫を生成させる。
◆不活化ワクチン
病原微生物の活性を失わせた(死んだ)ワクチン。
百日咳・コレラ・チョウチフス・インフルエンザ・日本脳炎など
死んでいるため十分な量を注射しないと効果がなく、副作用がでやすい。
◆トキソイド
細菌の毒性を変化させ、免疫をつくらせる性質は保持したまま、毒力だけを失わせたもの。症状の制御効果が高く有効なワクチン。
ジフテリア・破傷風など
●リンク
ワクチン成分表
●● 予防接種のその後 ●●
予防接種についてのコラムを書いたのは、RENが1才半くらいのときでした。アレルギーのある子にワクチン接種というのはどうなんだろう?という疑問から出発し、学んだことをまとめたものでした。このコラムを書いたあとも、正直、悩み続けました。悩みながら2年が過ぎ、RENはわたしが必要と判断を下した接種を受けています。破傷風・ジフテリアの2種混合、日本脳炎は接種済み。ポリオの2回目も近日に受ける予定。BCGは……結核保育士※1の記事を見て、やはり受けさせるべきかなと考えているところです。麻疹も近日中に接種予定です。どうやらまわりのお母さんの話では、麻疹って流行しないみたいなんです。自然感染が難しいなら、早いうちに接種したほうがいいのかなと思って。でもそれ以外のワクチンは、非常事態がない限りノーサンキューでいきたいと思ってます。
※1 保母さんが結核だったというニュース。その保育園に通園していた園児のお母さんは、さぞかし驚いたことと思います。続報を聞かないということは、園児への感染はなかったのでしょうね(よかったよかった)。日本で感染する恐れのある病気については、やはり予防しておいたほうがいいのかな〜と思わせられました。まだ小さいうちは心配かな。児童への集団接種もまだやってるそうですが、小学生になってもまだ必要なものなのか、ちと疑問です。必要ないならすぐにやめさせてほしいです。ちなみにウチの母は、わたしが20才のとき結核にかかりました。家族で直箸でおかづをつついていましたが、親父、弟、そして私への感染はありませんでした。