2000年・鈴鹿8耐イベント
第2回、ホンダ・スーパーカブ2耐




 2000年・6月中旬、いつもお世話になっているバイクショップ「ベストスポーツ」からウチの治療所にFAXが送られてきた(・・・・・?)。
 内容は、鈴鹿サーキットで8耐決勝の日に、イベント・レースとして行われる「ホンダ・スーパーカブ・2時間耐久レース」があるのだが、応募してる?と、いうものだった。

 以前、テレビで 第一回「スーパーカブ2耐」の模様を見た事があったが、みんな楽しそうに走っていたのを覚えている・・・。「こんな楽しいイベントに参加できる人達って、幸せやな〜〜」と、羨ましく見ていた。
 その第一回目は、ゲストライダーとして、スキーの荻原健二(漢字自信ない・・)がツナギを着て走っており、ほのぼのとレースが展開していたので、「こんなレースやったら腕の無い私でも参加出来そうやのになー。」などと、敷居の高くない所がウチの気持ちを高ぶらせた・・・。
 しかしその時は、自分に縁の無い世界だと思っていたので、それ以上は何も考えなかった・・・・・。


 それが、私にも応募のチャンスが巡ってきたのだ!!
 応募資格は全国のホンダ二輪販売店・各製作所・二輪専門誌 の関係者である事。出場枠の70組にかなりの応募数があるはずである。
 なんせ、鈴鹿8耐の決勝の日に、隣のコース(j南コース)で走れて、「鈴鹿に参加してる」気持になれるのだから!!
 私は、FAXを送ってくれたホンダのショップ「ベスト・スポーツ」の名前でエントリーしてもらった。ダメで元々で、ライダー2名で応募してもらった。
 そしたら7月中旬に、ペアライダーでの人から連絡があり、「当選した・・・」と!
 『う・・・、うっそ〜・・・!! ホンマかな? 夢見たい・・・(嬉〜!)』




ペアライダーの長○さん。
とても「ひょうきん」な明るい方です!
この人と一緒に走れて楽しかったです〜
普段から「カブ改」に乗っておられます!
「気合!」だけは十二分のウチ!
腕は全くありませんが、
とにかく楽しむ事を一番に考えて、
この一日を愉しみました〜!



 レースは、合計70台の完全ノーマル仕様の「スーパーカブ」を使用するワンメイクレース!! 車両はすべて本田技研工業(株)より貸与される。
 コースは、鈴鹿サーキット南コース(約1.2km)を使用。 14:30スタート、16:20ゴール。 8耐のスタート後に、カブ2耐がスタートする。
 ライダー交代は、各チーム一回は必ず行う。 チーム構成は、ライダー・2〜3名、ピットクルー・0〜5名。
 スタート方法は、ルマン式スタートで、レース経験の無い私は、それだけで心ウキウキしてしまった。

 スーパーカブの前カゴには、空のペットボトルを改良した容器が取り付けてあり、一周ごとにホームストレート上に並べられたテーブルの上のコインを各自取り、この容器に入れる。そして、このコインの枚数が周回数としてカウントされるのだ。
 う〜ん、とても、味のあるやり方だ。こんなん、私、すごく好きである!! 正しく「バイクで運動会!」的だ♪



 あっ、そうそう。実は、私は「カブ」に乗ったのはこの日が初めてだったんです。(これ、本当です。)  カブの乗り方は数日前に口頭で教えてもらいました。

 「カブ」は3速ミッションで、ニュートラルから順に下に踏み込んでいくと1速、2速、3速とチェンジしていく事。
 バイクが完全に停止している状態なら、3速から更に下へ踏み込むと再びニュートラルになるが、動いている状態では踏込んでも3速のままであること。
 普通のバイクと違って、速度が十分落ちないうちにシフトダウンすると、簡単に後輪がロックして転倒する事があること。
 シフトダウンの時に、少しスロットルを煽るとチェンジがスムーズに行えること。
 「カブ」のステップは鉄製で可倒式で無いので、バンクさせ過ぎるとステップが擦って、それが軸になって後輪が浮いてしまうから気を付ける事。
 など、初めて知った・・・・・。



ズラ〜リと並ぶ「ホンダ・スーパーカブ」 70台!
全て、ホンダの無償提供ですので、ウチらは普通乗用車一台で来る事が出来ました。

 当日の朝早く、相方の長○さんの車に乗って二人で鈴鹿に向う。一般の8耐観戦者と違い、ウチ等は車に乗ったまま会場となる南コースに乗り付ける。(これだけで既に優越感〜!)
 駐車スペースで待機している間、こちらに接近しつつある台風の影響で雨が降ったり止んだり・・・。しかし、それもレース開始時点では路面も完全にドライに!(流石! 真夏の日差し&気温に感謝〜)
 その天気も良くなり過ぎ、例年の様に暑い8耐になるかと思われたが、風が強かった為、案外涼しくて快適でした。




 

スタート前のウチ。
緊張と、8月の暑さで既に「ヘロ、ヘロ」です(笑)
しかし、気分は最高ー!!
向って左の人と話しをしてます。
「抜かさんといてなぁ〜」
「解ってんでぇ〜! 笑〜」


 さあ、レース開始です!第一ライダーはウチ! 憧れの「ルマン式」でのスタートだ〜!(嬉〜) 全てにおいて初体験の事ばかりなので、このスタート形式だけでも心が躍りまくりです・笑!
 8耐のイベントレースだけあって、放送局のスタッフが忙しく動いています、大きなTVカメラを持って!「お〜〜!気分が高まるよ〜〜!! ドキ、ドキ 」
 それに加えて、場内のアナウンスが更に気分を本格的に高めてくれます!そして、要らぬ心配をしてしまいます。「ウチがTVに写ったらどうしようかなぁ〜?」 (←本当に余計な心配です・笑〜)



 並べられた70台のスーパーカブに対面して、一同整列。そして、カウントダウン・・・、シグナルが変わります。そう!スタートです!!
 レース初体験のウチは、「スタートの時は、運動会みたいにピストルで『パンッ!』てやるもんや」と思ってました。(ホンマにオトボケでしょ?) だから、バイクに駆け寄る「ダッシュ!」に出遅れる・・・・・・(なんと〜!)

 カブに跨り、「アクセル・オープン〜〜!」 で、やっちゃいました、お約束の様な「フロントアップ・・・」
 後でビデオを見たら、相方の長○さんの声が入ってました。『お〜い!フロント浮いてんでぇ〜! 頼むでぇぇぇ〜〜!!』って。(笑)
 長○さんは普段から「カブ改」で峠を走っているので、ウチの走りはとて危なかしく見えてるのだと思う・・・。

スタート〜!!
で、ヤッちゃいました「フロントア〜ップ!」
しょっぱなから出遅れてます〜(あれ〜〜!)
スタート開始から数十秒・・・・・。
既に必死です(笑〜)


 集団の中で「揉みクチャ」にされながら第3コーナーに差し掛かる。シフトを3速から2速へチェンジ。で、やっぱりヤッちゃいました「後輪ロック〜!」。お〜!シフトダウンが難し〜い!! (「キュ、キュゥッ!」という音が涙を誘う・・・・・)

 手探り状態でカブを操りながら走っていると、先方集団でいきなり転倒した人が居たようだ。「おい、おい・・・。砂煙が上がってんでぇ〜〜!」 (みんな、結構アグレッシブなんやなぁ・・・汗↓)

スタート一周目で早くも誰かが転倒〜!
砂煙が上がっています! (周りの皆さん、熱いようです・・・)


 相変わらず「後輪ロック」を連発させながらも、ウチは懸命に走ってます。しかし緊張の為もあるのか、心臓が「バクバク」高鳴って少し息苦しくなってきます・・・・・。
 暑さのせいもあるかも知れませんが、それにも増して始めてのレースに緊張しまくってます。なんせ8耐をしている隣のコースで、同じ時間帯に走ってレースというものを一緒に頑張っている。そう思うと、自ずと緊張してきます。


 みんなが乗っているカブは、ホンダが貸与してくれた完全ノーマルのもの。全ての人の条件が同じです。ですから、乗り手の腕の差がスゴク出る。
 最高速度も60km/hしか出ないので、ストレート部分はアクセル全開でもなかなかスピードが出ない・・・。ウチの様にコーナリングが下手で立ち上がり時にスピードがのってないと、特に直線区間が長く感じる。
 しかし、上手な人はコーナーで実に綺麗に抜いて行く。見てて惚れ惚れするよぉ〜・・・。女の子の中にも速い人がいて、ウチは何回もその女の子達のお尻を拝まされました・・・(ク〜ッ! 悔しいけど仕方無いよなぁー!)

ホームストレートの2つ手前のコーナーです。
ゼッケン・64番がウチです〜
頑張って走ってるでしょ〜?
ホームストレート部分はこの様にして一度停まります。
そして、長テーブルの上に置かれたコインを取り、
カブの前カゴに取り付けてあるプラスチック容器に
入れていきます

 ウチ等のチームは、2時間の走行時間をそれぞれ「 20分間×3回 」走る様に決めた。体力の無い初心者のウチの提案です。
 それ以外にも、このイベントレースを十分愉しみたいので、2回長い時間乗るよりも短い時間でも3回乗って走る方が思い出になりやすいのではないかと思ったからです。

 当初、20分間って短いと考えていましたが、実際に走ってみると20分って大分しんどい・・・。カブに取り付けて時計に目をやる回数が増えてきた。「つ、疲れた・・・」
 20分間を走り終え、ようやくピットに戻ると、長○さんが慌ててグローブをはめている・・・。「・・・あれ?」 バタバタしながらライダー交代。「ウチがピット・インするのんが見えへんかったんかな・・・?」

 メットを脱ぎ「ゼー、ゼー、ハー、ハー」言いながら、何気に腕の時計に目をやると、なんと・・・・・。ウチは15分でピットインしてました〜。(あれ〜っ!やっても〜た〜!! 長○さん、ゴメン、ゴメ〜〜ン!!  汗↓ 汗↓ 汗↓・・・)

ライダー交代直後の長○さん、
流石、ウチよりずっとずっと速いです!
慌てさせてゴメンなさ〜い!!
しかし、2周目あたりの右コーナーでスリップダウン。
左前のウィンカーが「いなかっぺ大将の大ちゃんの涙」の様に
垂れ下がって「ブラ、ブラ」してます(笑〜)

 心の準備が出来ていないままの状態で交代してもらったので申し訳なく思います。ですが、流石日頃からカブで峠を攻めているだけあって上手です。
 走り初めて2周目辺り、右コーナーで長○さんが転倒〜!身体は大丈夫の様ですが、カブの左ウィンカーが付け根から折れ、「ブラ〜、ブラ〜・・・」
 一度、ピットに戻って損傷程度を確認。ですが、ウチはビデオを撮るのに夢中でピットに居ません・・・。二人だけのチームなのに、相方のウチが「ボーッ」としていてはイケないのに・・・(すみませ〜ん・汗)
 その後は危なげ無く、順調に走っております。

ウチも負けずに愉しんでます〜!
しかし、真夏のレースってかなり体力が要る事を痛感しました(ハイ!)

 20分間隔でライダー交代を繰り返す。ウチも徐々にカブに慣れてきました。(が、この時既に3速固定、オートマ状態です・・・・・。)「やっぱり、シフトダウンが難し〜いよ〜!」
 しかし、愉し過ぎます!! ですが、周りを見る余裕がないので、ひたすら走ります。周りに色んな有名は人が走っている事にも気付かず・・・。



 この『 カブ2耐 』は、「バイクで運動会」的なイベントですので、『チェッカーフラッグを受けるまでに、予め取外してあった「レッグガード」と「リア・キャリアー」を取り付けなければならない』という規定がある。
 それをいつでもよいから、ピット・インした時に行わないといけない。

 だが!このドタバタチーム、ピットクルーが一人もいない・・・・・。そう、たった二人だけのチームなんです・・・。
 他のチームは2〜5人のピットクルーが居て、こういった作業はクルーの人達がフォローしてくれている。だが、ウチ等にはそれが無い・・・。

 20分間の走行を終えて「ヘロ、ヘロ」になった長○さんと、これから交代して走るウチが、ツナギを着てメットを被ったままの格好で、工具片手に「エッチラ、オッチラ」とパーツを取り付けたのだ。
 (暑いで〜、真夏やで〜!!)

再び、ライダー交代。
『 がんばれ〜! 』
スゴイです!
カブで膝擦りながら走っていきます!!
真剣に「カッコええ〜!」と思いましたよ。

 最後のライダー交代を済ませます。ライダーは長○さん。カブやのにコーナーを膝擦りながら駆け抜けていきます。カッコええです!

 走り終えたウチは、100m全力疾走した時のように「ゼー、ゼー」と息が荒れている・・・。20分間走っただけやのに・・・。
 最初にウチが思っていたよりも、かなり体力が必要だった。( 「フ〜ッ!」 ) でもその分、「あ〜、走った〜〜!!」っていう満足感は十二分にありましたよ♪

 今回の「カブ2耐」のゲストライダーは、何と、アレックス・クリビーエ!!
 そしてペアは、セテ・ジベルノーだった!!

 ですが、無知なウチはこの二人を知りませんでした・・・。只、ピットインの度に取材スタッフが駆け寄り撮影をしていたのを覚えています。

 それよりウチには、雑誌「ライダース クラブ」に出てくる 「根本 健」の方が気になりました。
 よくライディングの記事を読んで参考にさせてもらってます。ですから、根元さんと一緒に走れた事の方がウチにとっては嬉しかった。


 (●後輪をロックさせて停止するアレックス・クリビーエ →)





スタートしてから2時間、遂にチェッカーフラッグが振られました!
愉しかったです、心の底から『 満足 』です!!
身体は「フラ、フラ・・・」、半分、放心状態のウチは、廃人のようです・・・・・。

そして、走り終えた長○さんに駆け寄ります。
『 お疲れさまでしたーーー!! 』って!



 そしてその結果は、『 67台完走中、56位 』でした!
(周回数は、61周、走行距離は2時間で、約100kmだった。)


 ちなみに、優勝チームは「レーシングチーム・バウ」で、70周。
 根本さんチームは48位(62周)。
「クリビーエとジベルノー&TV番組スタッフチーム」は57位(61周)でした。
(同チームの番組スタッフの人が遅かった為かな?)




 最後の表彰式の時は、さすが鈴鹿8耐イベントだけあって、可愛いキャンギャルが二人も付いてくれてました!
(豪勢やな〜)
私達も、「完走認定書」というものを戴きましたよ!
勿論、キャンギャルからね!
(でも、受け取ったのは相方でしたが・・・。ちょっと残念〜!) 

流石、『 8耐のイベントレース 』です!
ホンマもんのレースクイーンが二人も付いてくれてます。(ウチは長い髪の子がいいなぁ〜・・・) ←何がやねん・笑
完走認定書を受け取る長○さん、満面の笑みです
( いい笑顔ですよ〜〜! )

 

この大会で第3位だったチームの人達。
この時は面識が無かったのですが、1年後に左の方と知り合います。ウチが練習に通っているお山で!
この方は和○さんといって、その時はウチと同じ黄色いVTR1000Fに乗ってました。

右に写っている方は、バイクショップ「富田林サイクル」の方。
こちらのショップが主催する「ミニバイクレース」に、ウチは1年後、参加してます。それも数回。

それだけではなく、2003年に 『 TIサーキットでのライディングパーティー 』でもバッタリ会い、
その日一日、一緒に楽しみました。

その時に、「僕達も 『 カブ2耐 』 に出たよ!」と言っていたので、ビデオを見直してみると、
やっぱり写ってました〜!

『 縁 』って不思議〜〜!!