やっと平成13年9月21日に「カバチタレ8巻」(講談社刊、監修:青木雄二、原作:田島隆、漫画:東風孝広)が出ました。8巻は敷金奪還法がメインで、漫画ですから解り易いしいろいろな法的な知識が覚えられるのでアパート住まいの人はぜひ見てみて下さい。
さて、大学を卒業して地元に帰ってきてから消費生活センターに電話したことがあるんですが、そのとき「自己責任」ということを言われました。別に僕を軽蔑していったわけじゃないでしょうが、しかし実質「そんなもん自分で面倒みろ!取られたお前が悪い」と言ってるようなものだと思います。この「自己責任」という言葉には、僕は違和感があります。というのも、例えば家に泥棒が入られたからといって、全てを入られた家の人の責任にすることはできないのと同じです。
泥棒が悪事を責められるのは当然のこと。犯罪が多発しているのならその社会のあり方が問われて然るべきでしょう。第一、家を全部鉄格子で囲むわけにもいきませんし、全ての人が凶器を持った犯人に果敢と立ち向かっていけるわけでもありません。個人でやれることには限界があるのです。
話しをアパートの戻せば、敷金は原則返還されるものであることや原状回復義務のなかでも自然に損耗する分は賃借人に責任はない、ということだけでも、いったいどれだけの人が知っているのででしょうか?私は一応大学まで行きましたけど、こんな知識を得る機会なんてありませんでした。恐らくほとんどの人は知らないでしょう。悪徳不動産屋や悪徳家主はこういった無知につけこんで金を取っていくわけです(実際S荘の管理人なんか「敷金は普通戻ってこないものだ」なんて怒鳴ってました)。賃借人の無知も誉められたものではなりませんが、無知に付け込んだほうがお利口さんで知らなかった方はただの馬鹿、といのはあまりにも酷ではないでしょうか?第一、法律的なことを十分知って自己責任をを取れと言うのであれば、弁護士でもなければ自己責任をまっとうすることなんて出来ません。自己責任だなんて被害者に責任を押し付けないで、殺人犯を警察が捕まえるように、悪事を根絶する努力がなされるのが社会に取ってよいことではないでしょうか。また、色々な人が支えあってより良い社会を作りあげていく仕組みが必要に思えます。
しかし、だからといって僕は自己防衛の必要がないと言うわけではありません。自分で出来る限りの知識を身に付けることが身を守るでしょうし、トラブルを未然に回避することにもつながるでしょう。カバチタレのような法律漫画を見るのもいいでしょうし、インターネットで調べるのもお手軽です。また、なにかあったら消費生活センターに相談するのがいいでしょう。くれぐれも泣き寝入りということは今後なしにしたいものです。
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