「今回は諦めて下さい!!」

突然、この言葉が耳に飛び込んできました。さっきから痛い事をされて、朝早く起きたのが久しぶりで頭がぼぉ〜っとしてきたところで、若い女の先生から男の先生に変わって言われた言葉が、さっきの言葉でした。
はじめは何の事を言っているのかわからなかった。だって、お腹の中では赤ちゃんが元気に動いているんだから。
溢れてきそうになる涙を必死にこらえました。涙をこらえながらも、
「こんなに元気にお腹の中で動いている子が助からないはずがない!!」
と、思っていた。
そうしている間に、緊急入院となってしまいました。

1日目は何事もなく過ぎて行き、2日目のお昼頃からお腹が痛みはじめました。
はじめは、さほど痛くなく大した事はなかったのですが、だんだんと痛みが増していき、これが陣痛なんだなぁ〜と実感しました。
夕方の5時頃には痛みに堪えられなくなっていて、しかも、吐き気までしていました。
痛みに堪えながらも、
「痛いのか気持ち悪いのか、どっちかにしてくれぇ〜!!」
と、心の中で、叫んでいたのを覚えています。でも、陣痛よりも、子宮口がどのぐらい開いているのかを確認する診察の方が、痛かった。
そうんな事を考えているうちに、分娩室に移動させられ出産体制に入った。
小児科の先生が2人とも分娩室で待機しているのに看護婦さんが気付いて、
「2人も来て、どぉ〜すんだろうね。」
と、言っているのが印象に残っている(笑)

19:00ちょうどに空はこの世に生まれた。産声は聴こえてこなかった。一目でも見ようと下を向きながらいきんでいたのだけれど、ほんの一瞬だけ、チラッとしか見る事ができなかった。
「男の子ですよ。」
「えっ?!男の子……。(女の子がよかったのになぁ〜。)」
さすがに、( )の中は言わなかったけどね。
産んでホッとしたのもつかの間で、今度は胎盤がなかなか出てこなくてお腹をギュ〜ギュ〜押されるし、出てこない胎盤を引っ掻き出そうとするわで、もぉ〜大変!!
「ちょっと休憩しよう!!」
って、言ってもきいてくれないし。あんまり痛がるから、しばらくして先生も諦めた様子で処置は終了。病室に戻った。朝食べてから何も食べてなかったので、お腹がすいてきて、買ってきてもらった物を少し食べた。

何度か看護婦さんが様子を診に来て、夜中の2時頃に、出血がひどくなってきたので処置室に連れて行かれた。そこで、何をしたかというと、麻酔を打って胎盤を掻き出した。
「だったら、最初っから麻酔打てよぉ〜!!!!」
と、叫んでやりたかったけど、我慢した。なぜかというと、お腹をギュ〜ギュ〜押してた先生じゃなくて、若くて気の弱そうな先生だったから(笑)

2001.02.08.

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