溝部昂(たかし)先生、為子(ためこ)先生が引退されました



溝部昂先生、為子先生ご夫妻


私の恩師である溝部昂先生と為子先生が40年に及ぶ牧会生活を終え、神奈川県平塚市に引越されました。
先日(5月12日)東京出張の帰りに、懐かしい先生ご夫妻にお会いしたくて平塚を訪問させていただきました。
駅までご夫妻で出迎えてくださり、共に昼食をとりながら話に花が咲き、昼食後にバスで先生ご夫妻のアパートに行き、夕方までいろいろとお話させていただきました。

先生たちの引退の挨拶状です。
「主を讃美します。主の憐れみと助けによって、私たち教会のご用に与ることができました。心より感謝しています。
 このたび二人で牧師職から退くことになりました。働きに携わっていた間、皆様の祈りと助けをいただいたことを心からお礼申し上げます。溝部昂牧師は37年、溝部為子牧師は46年を伝道牧会の業に過ごしました。東京の美竹教会、会津の喜多方教会、静岡の富士宮教会、山形の新庄本町教会で多くの方々と出会い、主の働きのすばらしさを味わいました。まさに主がなさせてくださったとしか言いようがありません。皆様に心からお礼申し上げます。
 私たち、これからの残された生涯を平塚の地に定めました。ここは為子にとって高校時代を過ごし、洗礼も受けた所です。でも、高校卒業後はほとんど東京その他の地で過ごしました。昂にとっては初めての地です。二人とも友人は僅かしかなく、未知のところで最後の年月を過ごす予定です。多分、ここでも新しい友人知己を与えられて、福音の喜びを証しすることになるでしょう。
 こちらにお出での節はどうぞお立ち寄りください。お待ちしています。」
※溝部先生の新住所をお知りになりたい方は、私までメールをください。


「時の話題2005」というHP(URL:http://www3.ic-net.or.jp/~nya-ju/toki2005/toki2.html)に、溝部先生ご夫妻のエピソードが載っていましたので、ご紹介します。


「3月限りで牧師を引退して神奈川県に転居した新庄本町教会の溝部昂・為子牧師夫妻に、とても心温まるお話が新聞に掲載されていました。 

溝部為子さん(73)が、「ギャッ」という悲鳴を聞いて教会兼自宅から飛び出したのは昨春のことだったそうです。 葉桜の上方に、黒猫が子ガラスを追い込んでいて、為子先生はとっさに石を投げ、猫がひるんだすきに、子ガラスそばの電線に飛んで難を逃れた。 その時、夫の昂(たかし)牧師(73)も見守っていたそうです。

しばらくして、昂牧師が教会で飼っているチャボに餌をやっていると、そのカラスが姿を見せ、一緒に食べるようになったということです。 ご夫妻はカラスの大群飛来を心配しながらも、「カーコちゃん」などと呼びかけながらも、やがてパートナーとみられるもう1羽とだけ一緒に行動するようになったということです。

それから約1年、溝部牧師夫妻は車を持っておらず、徒歩で行動することが多いことから、外出するたびに、「どっちに行くのかな」とでもいうように、交差点などの電柱に止まっていたり、低く飛んだりしながら「カ、カ、カ」と鳴くようになりました。 そんなしぐさが、「奥さんがでかけるぞ」「お帰りなさい」というあいさつのようにも感じられるようになったということです。

為子さんは「神奈川県では、カラスが群れて話しかけられるような雰囲気ではなかった。新庄は自然が豊かでゆったりしているのでしょう。カーコちゃんのことを考え、歩いて神奈川まで行こうか、との話も出ました」とほほえみながら、新庄からの別れを惜しんでいました。

あいさつ回りなどで普段とは違う行動が増え、そんな様子に2羽も微妙な変化を感じ取っていたということです。 送別会の会場まで車で送ってもらったところ、鳴きながら追いかけてきたのにはびっくりしたということです。 猫に襲われているところを新庄市の牧師夫妻に助けられた子ガラスが、夫妻が外出すると恩返しをするようにつかず離れず電柱などから見守るようになったということに、なにやら童話めいた美しさも感じます。 パートナーも加わった2羽との間で、1年近くに及んだ「交流」も溝部牧師ご夫妻の転居が決まったたことから、2羽とも別れの予兆を感じ取っていたのでしょうか。

  お二人の残してくれた優しさが、新聞に残ったのも、優しさに出会えた子カラスが、新聞記事への筆を執らせてくれたのかもしれませんね。 

4月1日に為子牧師が、そして4月2日に昂牧師が、新庄駅から新幹線に乗り、お別れしました。 汽車を待つ間も、大勢の子どもや関係者が見守り、共になごり雪が降っていました。

(2005.4.4)」



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