きらこのプレママ日記


1999年秋…ノストラダムスの予言は外れたけれど、我が家ではまさに世紀末を実感させる嵐のような夏が終わり、主婦暦わずか2年にして39歳の私「きらこ」は、これからの人生をもう一度仕事をして、昔のような張り合いのある日々を送ろう!と、就職情報誌を買い、片っ端から電話を掛けまくっては断られ、ようやく面接にまで漕ぎ付けた会社も翌日断られ、美容院代や奮発して写真屋さんで撮った高い証明写真代は
どうなるのよ〜と悔しい思いと、すぐに就職できると思っていた私の自信が崩れ去り、何をするのも気力が無くなって落ち込んでいました。我が家は、主人「だいこく」と私と2匹の猫「ちゃーすけ」と「くろみ」の4人?家族で、だいこくも私も猫達を我が子のように可愛がっていて、このままずっとこの暮らしが続くと思っていました。

99年 10月  やった〜。妊娠だ!!!
    11月  つわりと風邪できわめて体調悪し・・・
    12月  羊水検査、受けてきました。
00年 1月  あれっ?これって胎動???
    2月  10年ぶりに歯医者に通っています。
    3月  母親学級始まりました。
    5月  産まれたぞ〜〜〜

2000年4〜5月分は「きらこ」さんが子育てで忙しくなってしまったため現在休筆中になっています。余裕が出来次第完成予定です。


9月25日(土)
  本当はもう2週間ほど前に生理が始まっていないといけないのに、気分が悪いし体調も優れなくて、もしかしたら…という思いと、私の年齢で閉経する人もいると聞いたので、とうとう閉経かと悲しいやら怖いやらで病院へ行く日を延ばしていたら、今日少しだけ出血があった。
  どうしたらいいのか分からなくて、病院へ電話して症状を訴えたら「まず市販の検査薬で妊娠しているかどうかチェックしてみて、今は安静にして出血がまたあるようならすぐに来てください」との事。そして、だいこくに検査薬を買ってきてもらい検査したところ、反応が出た。あらら…妊娠なの?でも説明書をよく読むと、閉経の時も同じ反応が出るらしい…やはり病院へ行かなくちゃ。週末はひたすら安静にしていた。
    
9月27日(月)
  近所の病院へ行くつもりだったけど、だいこくに「年のことを考えて、大きい病院の方がいい」と言われ、結局だいこくが腎臓の治療で通院している総合病院へ行った。
なんだかとってもドキドキする。もし閉経だったらどうしよう…もし妊娠だったら……あ〜どうしよう!そんな事を思いながら、2時間ほど待ってようやく診察室へ。
  すぐに診察かと思いきや、問診表に書いたことに基づいて現在の体調やいろんなことを先生とお話するらしい、お酒はどれくらい飲みますか?との質問には堂々と「月に2度くらいでビールをコップに3杯程度です」と答えられた。でも、タバコは?の質問には私の良心はチクチクと痛みだした。
小さな声で「1日に1箱は吸っていましたけど、気持ち悪くてこの2週間吸っていません」と答え先生の表情を見ると、私の言葉に無言で頷いてくれた。
  ちょっとホッとする。まるで、止めたのならあなたにも母親になる資格はあるようですね。とでも言われているようで、もし妊娠しているのならお酒は止めて、タバコも絶対に吸うまいと誓った。  そして、いよいよ診察。私の緊張はピークに…「おめでとうございます。妊娠されていますね。」超音波の画面に小さな袋が映っていた。妊娠だ〜!!!
妊娠したぁ


10月1日(金)
  昨日からどうも調子が悪い、というのはトイレにいって排尿する時に痛いのです。膀胱炎になったら大変なので、早速病院へ。
  産科に行ったらいいのか、泌尿器科に行ったらいいのか、病院の相談受付で聞いてみたところ、産科に行くように言われた。妊婦さんは何でもおかしいと思ったら産科なのだ。診察の結果は、膀胱炎とは違うようなので、水分を充分に摂って様子を見るように、とのこと。それでも痛みがあるようならお薬を出してくれるらしい。
  妊婦はやたらと薬が飲めない。普段あまり健康的とは言えない生活をしている割には、特に病気もせずにいた私でも、病院へ行っても薬を貰えず自力で治すしかないとなると、やはり少々不安になったが、頑張るしかない。母は強しの心意気だ。
  家に帰って、せっせと暖かいミルクにほうじ茶にジュースと…飲み続けた。お陰でお腹はタポタポ気味だけど、痛みが和らいで楽になり、2日で治ったようだ。

10月6日(水)
  3日後に福島で従姉妹の結婚式があるのに、出席はとても無理なので、事情を説明して断った。母と弟の家族と一緒に旅行をするなんて、初めてのことだったから楽しみにしていたけど、今は自分の身体とお腹の赤ちゃんのことを大事にしないと。
  母には私の悪阻(つわり)があまり理解できないらしい、その昔私と弟を妊娠した時は、全く悪阻(つわり)がなかったとのこと。羨ましい限りだ。親子なのに私は悪阻(つわり)が辛い…。
  そして、だいこくも「悪阻(つわり)は病気じゃないんだから」と言う。そうよッ病気じゃないのよ!だからよけいに始末が悪いんじゃないのよ。なんとか気を紛らわしたりできればいいけれど、耐えるしかないのよ!毎日耐えているのよ〜私は〜!!う〜気持ち悪っ。
  まるで食ってかかるように、だいこくに訴えたけど、ただ黙っていた。
  悪阻(つわり)の私には、食事の支度はとてもキツイ…。食べたいものがないし、作っている途中で何度もトイレに駆け込むことになる。平日はだいこくの食べたいものを言ってもらいなんとか作っているが、だいこくが早く帰って来た日や、休みの日は殆ど作ってもらっている。幸い、だいこくは料理を作るのは好きな方なので、有難い限りです。
  本人も自分の好きな物を、思ったとおりの味付けで作れるし、食べることに関しては、手抜きや妥協は許せない人なので、自分で作るのが一番納得ができていいのかも知れない。などと私は、料理をしない言い訳をしています。

10月11日(月)
  どこへも行けず誰とも会わず、ただ家にいて悪阻(つわり)に苦しむ日々を過ごしていた私に嬉しいことが…今日、弟が家族で遊びに来てくれると言うのだ。
  母も合流して、久しぶりに賑やかになった。従姉妹の結婚式の話で盛り上がった。
  妹(弟の妻)は2年前に出産を経験しているので、私の気持ちや悪阻(つわり)のことや、いろんなことをよく分かってくれる。私の良き理解者だ。
  姪っ子もまた可愛い盛りの2歳。見ていると、私にもこんなに可愛い子供が授かるといいのになあ…と、祈るような気持ちになる。
  姉のくせに情けない私は、妹に話を聞いてもらったり、いろいろと教えてもらっている。思えば、妹は妊娠中もずっと仕事をしていた。しかも通勤に片道2時間以上はかかっていたはず、かなり大変だったに違いないのに、それを思うと私のなんと軟弱なことか…でも、私も36歳くらいまではバリバリ仕事をしていたし、仲間と飲みに行って遅くなって睡眠時間が3時間しかない日が続いても、会社は休まなかった。
  仕事を辞めたことも原因だろうけど、37歳くらいから急に体調が悪くなり、自分でも怖いくらいに衰えたような気がする。そんな私に子供が無事に産めるのだろうか…
  今日は、だいこくが腕を振るって料理をしてくれている。私は何もしていないのになんだか起きていられなくなり、後片付けを妹に全部やってもらい、横になってしまった。
  どうにも自分の身体が思うようにならない。情けないけれど、苦しかったり辛かったりするのは私にしか分からないから、暫くは甘えさせてもらおう。
  母も今までは、神経痛で足が思うように動かず、私の家にはあまり来なかったのに、私が妊娠したこと、悪阻(つわり)が辛いことでこの頃、頑張ってちょくちょく来てくれている。
  今日はもう遅くなったので、母に泊まってもらうことにした。

10月12日(火)

母子手帳   明日が8週目というところなのに、気がせいてしまい今日は母と一緒に区役所へ母子手帳をもらいに行った。手続きは簡単ですぐに交付してくれた。
  手帳の他にもいろいろと本があったので、帰ってから読むのが楽しみでもある。
  
今日はまだ残暑が厳しく、家に帰る途中昼ごはんを食べることにしたが、冷たいお蕎麦がのどに気持ち良く、いつもよりは美味しく感じられた。
普段より歩くスピードが遅い上に、めまいがしたり気分が悪かったりと、何度も休んでいたので家に帰ったのは、出かけてから4時間も経ってからだった。 くたびれ果てていたけど、役所でもらった本を読んでみた。妊娠中のことや育児のことを丁寧に書いてある。今は妊娠中のことをよく読んでおこう。
  母もさすがに歩き疲れたのか、早い時間に帰っていった。歩かせ過ぎてごめんね。

10月14日(木)
  定期検診の日、10時45分に病院の受付を済ませ、産科の待合室に座って待つ。
  朝食をやっとの思いで少し食べてきたけど、お腹が空いて気分が悪くなってきた。腕時計をしてこなかったので時間が分からない。周りの妊婦さん達はゆったりと待っている。バックから麦茶をだして飲んでいる人、何かをちょっと食べている人もいる。あ〜、私も何か持ってくれば良かったな…だんだん力が抜けて座っているのも辛い。
  気が付くと医者や看護婦さん達が、2人3人と廊下を歩いて行く。これってもしかして昼休みなの?…気を失いそうになりながらも、ひたすら待った。
  やっと名前を呼ばれ、診察室の前の椅子でまた待つ、さらに時間が経って診察室へ。今日の先生は何となく安心できていい感じ。今まで曜日を変えてみたけど、これからはこの先生にずっと診てもらおう。そんな事を思っていると、超音波の映像を見せながら「赤ちゃんはまだとても小さいけれど、心臓が動いていますよ。」と説明をしてくれた。  良かった。39歳の私のお腹で、赤ちゃんが育っている!なんだか愛嬌のある形ね。
  すると、「赤ちゃんの入っている袋の横に、見えますか?これは子宮筋腫なんですよ。」と先生の声。思わず聞き返してしまった。「筋腫…ですか?」画面をよく見ると2つある。赤ちゃんの大きさよりは小さいけど、変なこぶがある。ショック!
  「大きさは今のところ、1.5センチくらいですね。あまり心配はいりませんよ。でも良く妊娠しましたね。」落ち着かなくちゃと画面を見る私に優しい声。
  「私が今まで妊娠しなかったのは、筋腫のせいですか?」と聞くとそうですねと先生。そんな環境の中で妊娠したと思うと、僅か1.7センチの赤ちゃんがいっそう愛しくなってきた。来年の5月24日の出産予定日まで、頑張らないと。
  病院でもまた、妊娠出産に関する本をもらった。A4版で厚くて重い。その後、産科を出て会計を済ませ、病院の時計を見ると午後2時30分だった。
  他の曜日はこんなに待たなかったのに、今日の先生は人気があるのかも。それにしても、4時間近くもかかるのはやはり辛い。次は飲み物を持参しよう。
  
10月16日(土)
  妊娠してからというもの、食べ物の好みが変わった。というより食べられなくなったと言ったほうが正しいかな。一日中気分が悪く食欲もない、それまで平気だったものがだめになり、すぐにウッときてしまう。微熱もあり歩くとめまいがするし、どこへも行かずに家にいるだけの毎日でよけいに気分が優れない。
  高齢出産のため赤ちゃんに異常がでる確率が高いこと、羊水検査を受けることへの不安、そして子宮筋腫のこと。不安ばかりで妊娠した喜びはどこへやら…。
  我が家の猫達のことも気がかり、赤ちゃんに近づかないように考えないと。病院でもらった本を読んでいたら、筋腫のことや羊水検査についての危険性についても書いてあったので、頭の中には最悪の事態ばかりが浮かんでくる。
  だいこくは、私の精神的な面には無関心で、触らぬ神に祟り無し。とでも思っているのか、私が不安な気持ちを言っても「医者じゃないから、わからん」と言うだけ。つい頭にきて「医者は私の精神的なことまで、かまってくれる訳ないじゃないの、あなたに聞いてもらわなかったら、他に誰に聞いてもらうのよ!」と、また喧嘩腰になってしまう。どうも自分の身体ばかりか、精神的にもコントロールができないようだ。だいこくは彼なりに、料理を作ってくれたり、食料の買いだしに行ってくれたりしているのに、あまり多くの事を望んではいけない。私だってたいした事をしている訳じゃないものね。今日、だいこくは筑波山へ行っている。

10月22日(金)
  私がこの日記を書き続けるためには、登場してもらわなければならない家族がいる。とても大切な、私のもう一人の妹のような存在の「れい」ちゃんと、頼もしいご主人の「りき」さんと照れやさんの女の子「るう」ちゃんの一家だ。
  なんとれいちゃんも妊娠中で、彼女の妊娠を聞いたときはとても嬉しくて、出産の際には私にいろいろと手伝ってもらいたいと、頼りにしてくれていることが、さらに嬉しくて、来年4月の出産を楽しみにしていたのに、1ヶ月も経たないうちに私の妊娠が分かって、れいちゃんに打ち明けたときは、私の気持ちは妊娠した喜びよりも、不安ばかりが大きかったから、今になって何故妊娠したんだろうと言うと「子供は生まれてきたくて、生まれてくるんだと思う」と、静かに私を励ましてくれた。
  普段、外出をしない私とだいこくは、れいちゃん達が遊びに来てくれるのを、ことのほか楽しみにしている。我が家の冷蔵庫には、れいちゃん達の食料も常に入っている。だいこくと二人だと会話もなく、ただ食べるだけなのに、りきさんもれいちゃんもるうちゃんも一緒だと、賑やかに食事ができるので楽しいし、料理の作りがいもある。
  今では妊婦が二人になったので、だいこくはこれからもっとお腹が大きくなったら、二人で家でゴロゴロしていろ、と言っています。食事はだいこくが全面的に作るそうです。その引き換えでしょうか?だいこくはりきさんに「俺は子供を連れてどこかへ行くなんて無理だから、りきさん宜しく頼むよ」と、いたってのん気なことを言っています。
  優しいりきさんは、両手に赤ちゃんを抱っこするマネをしたので、れいちゃんと私は思わず笑ってしまいました。
  体力的にもあまり自信がない私とだいこくは、りきさんやれいちゃんにも支えてもらって、心強いかぎりです。
  るうちゃんは、とても面倒見のいいお姉さんになりそうで、赤ちゃんの誕生が待ち遠しくて仕方ないようです。オムツを替えたり、出来ることはお手伝いすると張り切っている姿はとても健気で、一人っ子よりも姉妹がいた方がいいのかなと考えてしまった。でも、私には一人産むのが精一杯。るうちゃんには、大変だけどもう一人とも遊んでもらえると、嬉しいなあ…。

10月27日(水)
  今日もまた気持ち悪い一日の始まりだ。
  妊娠してから便秘になってしまい、そのせいもあるのか頭が痛い…。変な食事をしているからよけいにだめなのかな。このところオレンジジュースとレモンジュースと、梨と葡萄と牛乳とほうじ茶と手焼きのおせんべい、そんなものを食べている。夕食だけは、ご飯やおかずを少し食べるけれど、食事が終わって3時間もすると、また気持ち悪くなるのでジュースを飲んだり、ほうじ茶を飲んだり水分をたくさん摂っている。
  便秘は解消されたり、されなかったりとマチマチだが、水分を摂ることで夜中にトイレへ行くことが多くなり、充分に睡眠をとっている気がしない。
  全てが悪循環になっているようで、いつになったらこの悪阻(つわり)が終わるのか…聞くところによると、産むまで悪阻(つわり)に悩まされた人もいるとか。私には、そんなに耐えられない!どうか、一日も早く悪阻(つわり)が治まってくれますように…。
  
10月29日(金)
 日頃の体重管理は、妊婦さんにとって大事なことです。
  今のところ私の体重は、普段とあまり変わっていません。でも便秘がひどいと体重も増えるような気がするので、お通じがもっとスムーズになるようにしないとね。
  我が家の体重計は、体脂肪も計れるものなのですが、ふと心配になりました。これって身体を電流が流れるんだよね、妊婦が使っても大丈夫なのかな? 早速、体重計の説明書を出してきて「お客様相談室」へ電話したところ、優しいお姉さんが答えてくれました。「身体を流れる電流は、ごく微量なものなので、妊娠中の方が  お使いになっても、ご心配いただくようなことはありません。安心してお使い下さい」  とのこと。とりあえずは、これで別の体重計を買わなくても良さそうだ。
  でも、お姉さんの言っていること、本当に信じていいのかな??
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11月1日(月)
   悪阻(つわり)に対する私の認識は甘かった。テレビドラマでは、ちょっとウッとなって洗面所に駆け込んでいたり、酸っぱい物を食べていたりするけれど、そんなものではとても治まらない。一日中気持ち悪いしだるいし、頭も痛いし熱っぽい。それが何日も何週間もいや、何ヶ月も?続くのだから最悪だ。一日も早くこの悪阻(つわり)とさよならをしたい。
つわり   我が家では今年になってから、懐かしい鰹節削り器を頂いたことで、近所の鰹節専門店から鰹節を買ってきてダシをとっています。作業は全てだいこくが担当で鰹節を削り、ダシをとって、そばつゆ等のためにかえしも作る。だいこくが作ってくれるダシとかえしは、本当に美味しい。お陰でお蕎麦やさんへは行く気がしない。でも、妊娠してからというもの、私にはダシをとる作業は拷問に近い。ダシをとってからそのまま冷ましている時も、部屋に鰹節の良い匂いが漂うけれど、今はただムカムカするだけで、せっかくだいこくが美味しいダシをとってくれているのに、申し訳ない気がする。でも、この匂いに今の私は耐えられないので、だいこくに寒いと言われながらも窓を全開にします。平日の昼食は私一人なので、ダシとかえしを使って野菜たっぷりのおじやを作ったり、うどんやにゅう麺も作れて大助かりです。

11月4日(木)
  時々自分のお腹を見て、本当にこの中に子供がいるんだろうかと、不思議な気持ちになる。すでに中年太りに入っている私のお腹は、妊娠前も少し…いや、かなり出ていたから超音波の映像を思い浮かべないと、実感があまりない。母親の私がそうなんだから、だいこくはもっと実感がないと思う。たまに私の調子がいい時に、一緒に食料の買いだしに出かけると、だいこくは私をおいてトットと歩いて行く。あまり寂しいので「妊婦の私には歩くスピードがちょっと速いんだけど…」とそっと言ってみたら、気づいてくれたらしくそれからは少しゆっくり歩いてくれている。
  このところ、夜中に何度もトイレに行くようになった。便秘のせいもあるけど、水分をなるべく充分に摂るようにしているから、一晩に2回から4回も行く。最悪なのは朝の4時頃に起きると、眠れなくなることがあって、そんな時は決まって、お腹の子供のことや筋腫のことを考えてしまう。おてんとう様が昇る前の暗いうちに考えることは、大抵悪いことになるので、考えたくはないんだけれど…眠れない。すると、だいこくが会社へ行く時間に眠くなる、やっとのことでだいこくを見送って、それから寝てしまうことになる。その日はずっと調子が悪い一日になってしまう。
  どう考えても私は、やることが10年は遅れている。同い年の友達は今、子供の高校進学のことで悩んでいるのに、これから子供を産もうだなんて、気が遠くなる…。

11月11日(木)
 
 定期検診で今日は病院の日。小さな麦茶のペットボトルを持って来たから、準備万端だ!でも、今日どんな検査があるのか分からないので少し不安。どうして、「次はこんな検査がありますからね」と言ってくれないんだろうか?やはり大きい病院は不親切なのかな?私の認識が甘いのは、病院の費用のことでもそうだった。お産は保険がきかないことは知っていたけど、産む前の検診等の費用も保険がきかないとは思っていなくて、初診の時もだけれど特に前回は、肝炎やら風疹やらたくさんの血液検査をしたので、とんでもない金額を請求されて絶句!お金が足りない!!そんな私の様子を見た会計のお姉さんは「病院内に銀行のCD機がありますので、そちらをご利用になってお支払いをお願いします。もしご利用できない場合は、相談窓口の方でご相談ください」と涼しい顔で教えてくれた。後ろに並んでいる人達に「ちゃんとお金を用意しときなさいよ」とでも言うような視線を背中にその場を離れ、お金を下ろしてまた並んでどうにか支払ってきたことがあったので、今日もまたいくらかかるのか、実は不安な私です。
  長時間待つ覚悟ができているので、前回よりは余裕がある私は、喉が乾いたら麦茶を飲みつつ待っていた。やはり今回も昼休みの時間が過ぎ、ようやく名前を呼ばれたら、なんと「先生は緊急オペが入りましたので、他の先生になりますが、いいですか?」との事。ここまで3時間も待ったのに、出直す気はないから「かまいません」と答えて診察室へ入るとすぐに、先生に電話が入った。どうやら急に診察をすることになったので迷惑している様子。しきりに今日はもう忙しくて自分のデスクワークもできず、大変だと言っている。待っている私と医者の間にはカーテン1枚しかないので、聞きたくなくても聞こえてくる。私は内心、そんなこと言われて待っている患者?の気持ちを考えてよ!と言ってやりたい気持ちを押さえながら、早く診察を終えて帰ることを考えてた。
 いったい何分話すのよ〜!と思った電話が終わって、ようやく診察。今度はなかなか私に超音波の映像を見せてくれない、どうしたの?不安と医者への不信感が増してドキドキしてきた…すると「どうも捕えられない・・」と医者が呟いている。??何の事なの? やっと映像を見せてくれた瞬間、私はとても驚いた。赤ちゃんが動いていた!!頭を少し傾けて、手を振っている!!暴れてるの〜?!先月までの映像はただじっとしているだけだったのに、元気に動いている様子に私はただ、感動してしまい涙が流れてきた…よかった!元気に育ってくれている。医者は赤ちゃんが動いていたので、うまく映すのに苦労していたらしい。さっきまでの不信感もどこかへ行ってしまった。でも、やっかいなことに筋腫も赤ちゃんと一緒に大きくなっていた。今は4センチ程になっている。   赤ちゃんが元気に動いていることで、私はとても勇気づけられて、もう筋腫のことでくよくよ考えるのは止めにした。まだ私には胎動としては感じられないけれど、確実にこの子は育っているんだ! 検診

11月13日(土)
  弟達がまた来てくれた。今日はだいこくが出かけているので、お昼は近くのファミレスへ行ってみた。悪阻(つわり)も今日はだいぶ楽だし、食欲も出てきたので皆で食事をするのが楽しい。隣の席には若い夫婦が赤ちゃんを連れての昼食中で、来年の今頃には私もあんな風にしているのかなと、想像していたら我がテーブルのお姫様(姪っ子)は早くも食事に飽きて、妹に抱かれて外へ出ている。お母さんは本当に大変だ。めずらしく美味しく感じたのはサツマイモのサラダで、サラダバーでお代わりをして食べてしまい、私は密かにこれで便秘も解消できたら一石二鳥だな…とホクホクしていました。
  皆が帰ってから、近所の薬局へだいこくの胃薬を買いに出た時、お腹が張って歩くのがとても辛くて途中座り込んだりして、15分もあれば十分に往復できるのに、40分もかかった。そんな思いをして買った胃薬なのに、説明書を何気なく読んでみたら、腎臓に病気のある人は服用できないと書いてある。胃薬は誰が飲んでも大丈夫だと思っていたのに、やはり薬は説明書をよく読んでから飲まないといけないんだ…。

11月16日(火)
  先週より今週の方が調子が良いみたい。少しずつ悪阻(つわり)も治まりつつあるのかな?と思っていたら、だいこくから「子供はどこで産むんだ?」と言われ、暫く考えてしまった。なんでそんな事を聞くのよ?私は当然のように、今通っている病院で産んで、退院後は母に来てもらって…と考えていたのに。だいこくは私が実家に行って産んだ方が良いと言う。ん〜どうしよう、実家の方に良い病院があるといいけれど、分からないのでとりあえず妹に電話して情報を聞いてみた。実家の近くにある病院は、費用も高いらしいけど出産の時に陣痛促進剤を使用するとのこと。ちょっとそれは嫌だな…後は思い浮かぶのは駅の近くの大きな病院くらいかな…病院を変えると検査もまたやり直すことになるという、せっかく今の病院でいい先生に会えたのに、病院を変えるのはとても勇気がいる。私がもっと若くて、筋腫も無いなら町の産院でもいいけど、年齢を考えて今の病院を選んだのに、今からまた病院を探すなんて…だいこくは私の気持ちを考えているんだろうか?時期が来たらポッコリと、すんなりと産むもんだと思っているみたい。まるで人ごとのようだ…それとも私の考え過ぎで、そんなに悩まなくてもいいものなの?
  私はまた悩み事を抱えてしまって、子供を産む病院のことで頭が痛くなってしまった。

11月21日(日)
 
るうちゃん七五三 今日は、るうちゃんの七五三のお祝いです。神社へ行ってお参りしてから家へ来てくれることになっているのです。本当は15日が七五三の日だけれど、りきさんの仕事の都合やれいちゃんも妊娠中だったりで、今日になったのだけど、朝から抜けるような青空でとても気持ちのいい日。お祝いにはピッタリ!料理も準備ができて(もちろん、シェフはだいこくです)今か、今かと思っていたら…来ました!!来ました!!!いつもはカッコイイ服が大好きなるうちゃんが、とっても可愛く綺麗になって着物を着て…でも、いつものように元気に我が家へ来てくれました。ちょっと照れくさいのか、それとも朝から着付けや写真で疲れたのか「はやく脱ぎた〜い!」と言ってます。だいこくはまだ台所にいて、るうちゃんの晴れ姿を見てません。るうちゃんに「見せてあげて」と言うと、またまた照れくさそうにチョコッと見せに行って、すぐにれいちゃんのところへ行ってしまいました。私としてももっとるうちゃんを見ていたかったけど、朝からの大変な様子を聞くとやはり可哀相で、後は写真やビデオを見せてもらうことにして、ようやくるうちゃんはいつもの元気な姿に戻りました。
  私が初めてるうちゃんと会ったのは、るうちゃんが3歳の時だから、なんと大きく成長したことか…来年はもう小学生!すっかり頼もしいお姉さん!れいちゃんは今回もまた女の子が産まれると確信しているのですが、とっても微笑ましいのは買い物に行くと、可愛いワンピース→欲しい→これを着に早く出ておいで→笑顔という一連の流れが出来ていて、これはお母さんが笑顔でいるとお腹の赤ちゃんも嬉しいだろうという、れいちゃん流の「胎教」なのです。れいちゃんが笑顔だとりきさんもるうちゃんも、皆が嬉しくなります。でも女の子の物ばかりを揃えているれいちゃんを見て、るうちゃんはりきさんに「あれで男の子が生まれちゃったら、ママショックで死んじゃうよ!」と心配しているそうです。お母さんの勘は当たりますから、きっと女の子でしょう!
  私のお腹の赤ちゃんは、一体どっちなのかな?超音波の映像からするととても活発に動いていたので、男の子かもしれないな…だいこくは女の子がいいみたい。

11月25日(木)
  今日は久しぶりに電車に乗ってお出かけ、といっても、電車で15分のれいちゃんの所へ行っただけなのですが…駅で待ち合わせてお茶を飲んで、夕飯の買い物をしただけなのに、いい気分転換になったので、もう少し外へ出るようにしないといけませんね。この4日間は、風邪をひいてしまい大変でした。6年程前に風邪で39度を超える熱をだして以来のひどい風邪でした。その日の夕方、喉が痛くて変だなと思っていたら、あっという間に38度8分まで熱が出て、それでもまだ寒気がして足も冷たかったので、私もだいこくもこれは大変と、まず病院へ電話をかけると、産科の医者が電話に出て、私が症状を伝えると「今、病院へ来られるよりもまず、熱を下げるようにして。ただ、冷やすのは上半身だけで、お腹から下は冷やさないようにして下さい」とのこと。私は「もしこのまま熱が39度を超えるようなことになったら、お腹の赤ちゃんは大丈夫ですか?」と心配なので聞いてみたが、「そこまで熱が上がるようなことにはならないでしょう」と至って落ち着いている。今急患で病院へ行ったところで、注射をしてもらえる訳ではないから、医者のアドバイスに従って自力で熱を下げるしかない!早速だいこくに氷枕と冷たいタオルを作ってもらい、私の熱との闘いが始まったのが夜の10時半。  氷水で冷やした冷たいタオルも、すぐに熱くなってしまう、だいこくもせっせと動いてくれている。夜中に熱を計ったら38度ちょっとに下がっている、よかった〜!このままの状態なら、39度を超えるようなことはもうないはず。午前3時、だいこくはやはり疲れているから眠っている。私はウトウトしても眠れない、台所で熱いお湯を飲んでまた布団へもぐり込んだ。考えると今日はお昼を食べて以来何も食べていない、私にとってはとても珍しいことだ。いつも熱があっても食事をして栄養を摂らないと風邪は治らないと思っているし、食欲がない事などなかったから、やはりかなりひどい風邪をひいてしまったみたい。熱は2日もすると37度少しまで下がったけれど、咳と鼻詰まりと喉の痛みが続いて、今日もれいちゃんにうつしたら大変なのでマスクをして、髪の毛を洗ってないので帽子を被って、すごく怪しいオバさんになって会いにいってしまった。幸いれいちゃんは元気そうなので一安心。彼女はきゃしゃなので普段から風邪をよくひいているから、私のこの最悪な風邪をうつしてしまうことだけは避けないと…寂しいけど風邪をちゃんと治すまでは、しばらく会えないなあ…。

11月29日(月)
  咳がひどくて夜なかなか眠れない。私よりだいこくの方がもっと眠れないようで、申し訳ないけれどもう少し我慢してもらわないと…。咳止めでも飲めばすぐ治るのに、イライラして仕方ないのは外に出かけていないせいもあるのかな、風邪のお陰か悪阻(つわり)の方はもう随分楽になったので、2ヶ月ぶりにEメールを復活させることにした。今までは気分が悪く画面を見ていると目が回ってしまうのでお休みしていたけど、今日から外に出られない分メールで気分転換をしよう!パソコンがある部屋は寒いので、コタツのある部屋へ持って来て暖かい所でのんびりとメールを書いて、送信する時にまた元の部屋へ行くというややこしいことをしている。コタツでメールを書いている姿はまるで、カタツムリのようなので私は「カタツムリの生活」と名づけて楽しんでいます。れいちゃんともメールで話しができるので、パソコン様々といったところ。でも、できれば風邪をはやく治して出かけた〜い。ゴホッ、ゴホゴホッ…失礼。
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12月3日(金)
   風邪も治りつつあって、もう悪阻(つわり)で苦しむこともないようなので、本当に私はホッとしている。気が付いたらなんと12月になっていたんだもの!大掃除に食料の買いだしに年越しの準備、それに…年賀状書き!家の雑事は考えたら切りが無いくらいにたくさんやる事がある。冷静に考えてみると殆どの事は出来そうもないみたい。こうなったら今年は大掃除はやめよう!今の私ではとても無理
、だいこくはお掃除が嫌いだし、食事を作ってもらっているのに、掃除までさせるのはあんまりだものね…。年内にやることは最小限にして、のんびりとマイペースでいこう!それよりも私にはもっと大事なことがある。来週はまた定期検診があるから、羊水検査のことを先生に聞いてこなくてはならないし、母親学級の申し込みもしないと間に合わない。出産は今の病院ですることに決めた。退院したらすぐに実家へ帰って、一ヶ月程は母のところで面倒をみてもらうつもり。だいこくもそれが良いと大賛成!私がいない方がいいみたい!?きっと鬼のいぬ間のなんとやら…なのかな?その時にならないと、筋腫の手術をするのかどうかにもよるから、分からないけれど一応の予定は決まった。
  母子手帳に来週の検診で先生に聞くことを書いていたら思い出した。妊娠してから特に両足のスネの所がカブレたようになって、夜寝ているとあまりの痒さにひっかいて、血だらけになるし眠れない。カブレは広がってきて市販の塗り薬をつけても全然治らない。前回病院で相談したら「妊娠中は仕方が無いですよ」と言われ、去年もカブレたようになった事を伝えたら「もっと酷くなるかもしれませんね」と一言。あんまりにも冷たい言葉…来週はいつもの先生に診察をしてもらえると思うので、もう一度相談してみようかな。この足の痒みをもう少し押さえたいと思うのは、我慢がたりないのかな…。

12月8日(水)
今日から16週目に入ったので、ちょうど5ヶ月になったところ。病院でもらったマタニティカレンダーなるものを付けていないと何ヶ月なのか分からない。病院では何週目かという単位でことが進んで行くし、胎児の成長も細かく把握できるようになって、超音波の映像を見るたびに感動してしまう私です。よく5ヶ月に入った最初の戌の日に、岩田帯を巻くと安産になると言われているので、買いに行こうかと思ったけれど、ものすごく混雑するようなのでやめてしまった。お腹も少し出てきたので、もう少ししたら妊婦帯を買わないとね。 だいこくは私の妊娠が分かった当初に、私の年齢では染色体に問題がある子供を出産する確率が高いので、そうなった場合実際に私達が育てていけるのかということを、現実問題として冷静に考えていた。確かにその通りと思ってしまうけれど、自分のお腹の中に小さい命が宿っていて、日毎に愛しく感じられる私としては、検査の結果でまた悩むくらいなら、このまま検査を受けずに大事に育ててちゃんと産んであげたいとも思う。諦めていた私に、せっかく授かった大切な命なんだもの。 安産祈願
世のお母さん達は誰でも、赤ちゃんが無事産まれてくるまでは、10ヶ月の長い間たくさんの不安を抱えながらも、頑張っているじゃない。不安なのは私だけではないよね。100%安心な出産をする人なんていないものね。考え方は人それぞれだから、自分が納得できるようによく考えて決めないと。ともかく明日は先生に羊水検査の詳細を聞いてみよう。

12月9日(木)
  今日は麦茶のペットボトルは持って来なかったので、喉が渇いたら病院内にある自動販売機のコーナーで何か飲んで来るしかないな、と思いつつ待っていたらやはり喉が渇いてきた。あんまり我慢するのもどうかと思って、リンゴジュースを飲んできて一息ついていると名前を呼ばれた。あらら、いつもよりは早いみたい。診察室の前で待つ間も無く看護婦さんから話しがあった。「今日は血糖値の検査があるんですが、前回そのことについて説明はありましたか?」と言われ、私は「いいえ、何も聞いていませんが」と答えると、この人もまたかと言うように困った顔をされてしまい「朝食は何時に食べましたか?」と聞かれ「9時30分頃です」と私が言うと看護婦さんは時計を見て「じゃあ、今からすぐに採血しますので、こちらへ!」と慌てて私を採血室へ連れていった。何人か待っていた人達を無視して私の採血を先に済ませ、また診察室へ。どうやら前回先生が変わったことでいろいろ混乱があったようだ。私の前に診察を受けた人が、付き添ってきたお母さんと話しをしている。「説明を受けていないから、食事の時間を調整してこなかったのは仕方ないわよねぇ。2時間前に済ませるって分かっていたらミカンなんか食べなかったのに…」この人も私と同じで血糖値の検査らしい。ん?ちょっと待って!ミカンって言ってたよね、あ〜!!いけない!私、食事は運良く採血の2時間前に食べたけど、その後に病院でリンゴジュースを飲んだじゃないの!忘れてた…どうしよう血糖値って甘いジュース飲んだら変わるよね。食事にばかり気をとられて飲み物の事など考えもしなかった。さっきの看護婦さんを見つけて、ジュースを飲んでいたことを告げると、「もう採血してしまったので、もし血糖値が高かったらまた採血することになると思いますが、とりあえず先生にそのことをお話し下さい」と言われてしまった。私の順番が来ていつもの先生に診察を受けると、今日からはお腹の上からの超音波検査になるとのこと、冷たいゼリーを吹きかけられ映像を見ると、赤ちゃんは元気そうだ。今日は足を動かしている。でも先生がいつもと違ってなんか素っ気無いみたい、ほんの2〜3分しか見せてくれなかった。すぐに私のお腹にゼリーを拭くための紙をのせてカーテンの向こうへ。その紙はよく見るとキッチンペーパーだった!機械の脇にスーパーでよく見る箱がそのまま置いてある。キッチンペーパーでお腹を拭くなんて、てんぷらにでもなったみたい…アハハハ…いけない、笑っている場合ではない、先生に話すことがたくさんあるんだから。すぐに先生のところへ行って、まず血糖値の検査前にジュースを飲んだことを話したら「採血したのは今どこにあるの?すぐにキャンセルして!でないとまた採血することになるでしょう。費用も2倍かかるんだから大変だよ。」と看護婦さんに指示してくれた。流石!先生の言うとおりよ!ただでさえ検査費用が高いんだもの。やっぱり他の人にも人気があるのは当然だと思う。先生の一言ですっかり安心した私は、足の痒みを抑えたいことと、便秘を解消する薬が欲しいことをお願いしてみたらあっさりと、薬を出しましょうと言ってくれた。よかった…これであまり苦しまなくて済むかも。そして、羊水検査についての説明を受けたいと言うと、検査を受けられる時期があることや危険性について、いろいろと説明してくれた。そして、病院で作った説明書を渡されて「これを良く読んでご主人と相談してくださいね。手続き等は看護婦から詳しくお聞きください」と言われ、看護婦さんからの説明を聞くと、羊水検査の予約をして日程を決めて、同意書などの書類に署名をして入院窓口へ提出をするとの事。帰ろうとした私に看護婦さんからさらに話しがあった。「次回の検診からは、超音波でお腹の上から赤ちゃんを見ます。20分程時間をかけて細かく見ますので、予約が必要になりますが、木曜日は予約が一杯なので違う曜日になりますが…」と言われた。これで私の気に入っている先生とお別れだ…仕方なく予約の空いている火曜日を選んだけど、内心はこの間の面倒くさそうな医者に当たらないように祈っていた。そして、羊水検査を受けることになることを話すと、来週の火曜日にもう一度外来へ来るように言われた。こうなったらもう、どの医者になっても任せるしかないから、覚悟を決めないと。病院を出てからまっすぐに帰る気がしなくて、デパートの屋上で缶ジュースを飲みながら、羊水検査のことを考えたけど、視線は遊んでいる子供にいってしまい、考えてもまとまらなくなって疲れてきた…力が入らずボンヤリとしたまま家に帰った。
  今日はだいこくは忘年会で遅いので、だいこくの好きなお弁当を作って待っていると、思ったより早く帰って来てくれた。羊水検査のことを話してみたが、受けろともやめておけとも言わない。自分で決めろと言うことなのね…。
    
12月11日(土)
  昨日の夜から、皇太子妃の雅子さまがご懐妊!というニュースが流れて大騒ぎになっている。子供ができないことで大変なプレッシャーを受けているのに、確実に妊娠が分かった訳でもないところへこの騒動では、なんだか雅子さまが可哀相。もし本当にご懐妊というのならどれだけ嬉しいことか…雅子さまも35歳は過ぎている訳だから、羊水検査を受けるのかな?皇室の人は年齢に関係無く誰でも受けるのかしら?つい、そんな事を思ってしまう。皇太子と私は誕生日が3日しか違わないので、私が産まれた時は国から?ミルクとか何かを貰ったらしい。ご懐妊であれば子供も同い年になるんだ。やはりご懐妊を願わずにはいられないよね…。
  あ〜羊水検査どうしたらいいのか…。病院でもらった説明書を読んでみたら、血液検査で染色体に問題があるリスクがどれだけ増えているか、確認する検査もあるらしいけれど、リスクが何%なら安心なのかまた悩むことになる訳だから、それなら羊水検査を受ける方がいいような気がする…。でも検査を受けてもし染色体に問題がありますと言われたら、私はその結果をきちんと受け止められるだろうか…。そうなったら実家に帰って頑張るしかないかな。この子の事は全て私が受け止めないと、もう私はお母さんだもんね。しっかりしなくっちゃ。…と元気を出すつもりが、だんだん頭も喉も痛くなってきた。今日は早めに寝ないと。

12月13日(月)
  最悪の週末を過ごしてしまった…。土曜日に喉が痛いと思ったら、次の日には熱が38度を超えたのでまた氷枕に冷たいタオルと、だいこくも呆れている。先月風邪をひいてようやく治ったところなのに、またなんて…今までこんなことは無かったのに、赤ちゃんが出来てからすごく健康的な生活をしているのにどうして?もしかして私には健康的な生活は合わないということ?熱はもう37度になったけれど、喉の痛みと咳と鼻づまりで苦しい。こんな最悪の状態で羊水検査を受けられるんだろうか…。明日病院へ行ったら風邪が治るまではだめだと言われるかもね。そんなことを考えつつ、今日は年賀状を書かないともう時間がな〜い!頑張らないと…。

12月14日(火)
  今日は羊水検査の申し込みの為に病院へ来ている。風邪が治っていないので、咳は出るし鼻も詰まっているし微熱もあるし体調は最悪…、その上検査を受けることについても100%はっきりと決断をした訳ではない。順番を待っている今でも私の心の中には、今日が検査の申し込み最後の日だから仕方ないという気持ちと、風邪で体調が悪い為検査は受けられないと医者に言われるかも…という決断を他人に任せたい気持ちとがあって、どうにも中途半端な状態。ふと、このまま帰ってしまおうかなと思い始めたら、私の名前を呼ばれてしまった。看護婦さんが心配して「今日はどうされました?」と聞いてきた。先週診察に来たばかりだから無理もないか、「今日は羊水検査の申し込みに来ました」と答えると、カウンセリングをする部屋の方へ行くように言われ、そこでまた順番を待つことになった。そして医者と話すことに…先週もらった説明書の最後のページに付いていた申込書を渡すと、「あなたの場合は筋腫がありますから、普通の方に比べると少し流産等の危険性が高くなりますね…その事はお聞きになっていますか?」と医者に言われ、私はもう逃げ出したくなった…「いいえ、聞いていませんが」と不安一杯に答えると医者はきちんと説明してくれた。なんにしても危険はつきもの、危険ばかりを考えていたら何もできない。医者はカレンダーを見ながら検査の予約ができるか看護婦さんに確認するように指示している。その間に私は風邪で体調が悪いことを細かく医者に訴えてみた「大丈夫ですよ。検査に支障はありませんから」とあっさり言われてしまった。すると「先生、15日…明日が今年の最終検査日だそうですが」との声。明日?そんな…いくらなんでも急すぎる…と思っていると、どうも検査予約が一杯で15日は無理な様子。だけど医者が頼み込んでいる「16日にはできませんか?なんとかお願いしますよ」どうやらOKが出たようだ。とうとう羊水検査を受けることに、決定だ!!羊水は培養しないと検査できないので、年末病院が休みに入る前に培養を終えるためには16日はギリギリらしい。産科を出てから入院科へ行って必要書類をもらい足早に家に帰った。明日は買い物したり準備でいろいろ忙しくなりそう。
  だいこくに検査を受けるから16日は一晩入院することを伝えると「うん」と頷いただけで特に何も言ってくれない。予想どおりの反応…本当は心細いけどそんな事も言っていられないから、必要な物のリストを作ったり、だいこくに猫のことでやって貰う事を書き出しておかなくっちゃ…。

12月16日(木)
  今日は一人で病院へ行くつもりだったのに、我が家の大家さんが車で送ってくれることになって私としては心強い限り。だいこくが今日のことを話したらしく大家さんの親切に心から感謝です!昨日の病院からの連絡によると、大部屋も二人部屋も空いてないので個室になるらしく、入院保証金がとんでもなく高額になった…。保証金なので退院時には返ってくるけれど用意するのも大変なのよね。ともかく入院手続きを済ませて指示どおりに病棟へ行くと部屋へ案内された。6畳くらいの清潔な部屋で、トイレとシャワーとテレビも電話もある。シャワーなんて使えないのにその分値段安くならないかなあなんてね。でも一人はつまんないな…ただでさえ心細いのに一晩とはいえ一人ぼっちなんて…私は他の妊婦さん達といろいろお話しもしたかったのになあ。看護婦さんから部屋や病棟設備の説明を受け、書類を書いたりして少し話しをした後一人になると、なんだかとても静かで妙に落ち着かない気分。荷物を片付け寝巻きに着替えてボーッとしていると検査担当の医者が来た。20代後半の若い爽やかな青年、私に検査の内容を説明してから「お昼の食事のことは、看護婦から聞きましたか?」「いいえ」と答えると「検査には支障は無いので、僕はいつも食事をしてもらっているんですよ。ここではどうか分かりませんが、夕方まで食事無しだと大変なのでお昼を出すよう指示しますからね」と、私を安心させるためか検査は慣れている様子で話しを進めている。検査は午後1時30分から開始されるとの事。やがてお昼が運ばれて来た。チャーハンや麻婆豆腐があって中華ランチだ、味もなかなかどうして美味しい!大人しくしている他はやる事がないので、どうしても食事が楽しみになる。この分だと後2回の食事も期待できそうで嬉しい。食事が終わって準備を済ませるとすぐに看護婦さんが迎えに来た。私が入院している病棟は婦人科なので、検査の為に産科病棟へ車椅子に乗って移動するようだ、初めての車椅子はちょっと目が廻るようで変な気分がする。まるで病院の廊下を風を切って走っているみたい。産科病棟に着いて検査をする部屋へ入ると、担当の医者や看護婦さんが6〜7人集まって来た。「少し緊張していますか?大丈夫ですからリラックスしてくださいね」と看護婦さんの優しい声。医者は二人で超音波の映像を見ながら羊水を抜く場所を慎重に検討している。赤ちゃんは今のところ大人しくしていてくれているので、『赤ちゃん、大丈夫だから少しの間そのままじっとしていてね』と私は心の中で話しかけていた。検査は局部麻酔で行われるから、私は医者や看護婦さんの動きや会話を聞きながら、ふと大好きなテレビドラマのERを思い出していたりした。そのうちに検査が終わり「このまま1時間はここで安静にしていただくことになります。でもお腹が張ってきたらすぐに知らせてくださいね」と検査室に一人残された。検査が終わって本当にホッとした…羊水は念のため小さな試験管のようなものに2本採取した。医者がちゃんと見せてくれたが、これに赤ちゃんのオシッコやいろんな細胞が入っているんだと思うと、私はまた『どうか、無事に培養できますように…』と祈ってしまった。もし、培養がうまく行かなかったらこの検査は水の泡になる。やはり母性本能のせいなのか、羊水が抜かれている間は『私の赤ちゃんに何をするのよ!!早くやめて!』なんて心の中で叫んでいた私。超音波の映像で検査の様子が見られるから、赤ちゃんには何の影響もないのは分かるのに、不思議な気持ちだった。今になって咳が出てきてしまった、検査中はやはり緊張していたのか1度だけ咳が出ただけだったのに、あお向けに寝ているせいか余計に咳が出て苦しい…。検査室で1時間安静にした後、車椅子に乗って病室へ戻ったけれど、夕方まではベッドで寝ているように言われた。お腹が張ってこないか注意していたけど大丈夫みたい。ウトウトしたり咳き込んだりしていると、病室が少しずつ暗くなって窓の外の町の灯りが賑やかになってきた。看護婦さんがやって来てカーテンを閉め部屋の灯りを点けてくれた。血圧や体温や脈拍を計ると、熱が少しあったけれど風邪をひいているので気にとめてはくれなかった。「お腹の張りはないですか、もうトイレへ行ってもいいですよ。でも、部屋からは出ないようにね」と言って出ていった。病院の夕食は早いと言うけれど、我が家の夕食の時間と同じなので、私にはちょうどいい。ベッドに寝たままで上げ膳据え膳でご飯が食べられるなんて、なんだか申し訳ないような気がして、ちょっと落ち着かない気分。夕食は牡蠣フライだ!そういえばれいちゃんが、それまで食べられなかった牡蠣フライを食べられるようになったら、とても美味しくて大好きになったと言っていたっけ、れいちゃんがいたら喜んだだろうなあ。私も牡蠣は大好きだから嬉しいけれど、一人で食べるのはやっぱり寂しいね…。ゆっくり食べているつもりでも食事はすぐに終わってしまい、仕方なくテレビを見ることにしてチャンネルを選んだけど、どうも落ち着いて見られない。とうとう部屋の電話でだいこくにかけてみると、相変わらずのぶっきらぼうな応対で出た。飲みに行っていないかと思ったら案外真面目なんだ、と思いつつ検査が終わったことを話しても、猫達の様子を聞いても「ああ」とか「うん」とか言うばかりで、私のことやお腹の赤ちゃんのことは全く心配していない!!やっぱり電話しなきゃよかった…と後悔しながら電話を切った。もう少し優しい会話を期待していたのに、30秒も話し?をしていない…寝るまではもうテレビに集中して嫌なことは忘れることにした。家では暖房はあまり入れないから、病院の暖房がことさら乾燥しているような気がして喉がすごく渇く。体温を計ると熱が少し上がっている、看護婦さんが来て水枕を用意しようかと言ってくれたけど、38度にはなっていないので様子を見たいと言うと、いつでも枕元の呼び出しを使ってねと優しい笑顔で言ってくれた。消灯時間が来て長い長い夜になった。寝ていると救急車が病院に止まる音がしたり、看護婦さんが見まわりに来たり、隣の病室で何かあったらしく人が走り回る音や声が聞こえたりする。病院は静かなようでもいろんな音がして、それが人の命に関わることがあるから気になるとなかなか眠れない。家では一度寝たら起きないのに、看護婦さんの見まわりの度に目が覚めて、次は午前4時頃になるだろうな…なんて考えたりしてるともう4時で、気が付いたら朝になってた。お腹の張りも出血も無かったから、どうやら無事に検査を終えることができそう、最後にもう一度超音波で赤ちゃんを診てもらうので、それまではもう少しここに居なくてはいけないけれど、朝食も美味しく食べることができたし、風邪が少し悪化したような喉の痛みと咳と熱があることを除けば、私の心は穏やかだ。看護婦さんに案内されて今日は歩いて産科病棟へ行った。超音波検査の為に少し待つことになったら、私の後から妊婦さんが3人やって来て、順番を待っている間におしゃべりが始まった。どうやら出産の時の話しのようで、「…私は前もここで出産したけど、その時は医者や看護婦の他に10人以上の人が見学に来たわよ。え〜!!と思ったけど、陣痛で痛いからそんな事かまってられなくなって、もういいやって開き直ったけど、やっぱり嫌だよね」と一人の妊婦さんの体験談。するともう一人の人が「じゃあ出産する時は、夜中とか明け方とかが良いわね」と言うと「あまい、私は午前4時に産んだけど、もう何人かは見に来ていたわよ」と、時間に関係無く出産を見学される事を教えてくれているではないですか。そういえば、昨日の私の検査の時も…「よく見ておけよ」と言われていた若い若い男性が一人、検査室にいたじゃないの!私の知らない間に見学されてたんだよね。仕方無いのかもしれないけれど、高い費用を払って見学されてるなんて変な気がする…見学するなら本人に確認をとって、費用を少し割り引くとかしたらいいのに、そう思うのは私だけ?私が出産する時も見学されるのかな?そんな事を思っていると、名前を呼ばれて超音波検査室へ。かなり時間をかけて赤ちゃんの様子を診てくれている、少しだけど動いているから元気なようだ。良かった〜!!すぐに検査は終わって、医者からも大丈夫と言ってもらえたので、病室へ戻ると着替えと片付けを済ませて荷物を持ってナースステーションへ。お世話になった看護婦さんにお礼を言って、入院費用の支払い窓口へ行った。覚悟はしていたけれどすごい費用がかかってる、んん?? 1日の入院費が2日分計算されてるけど、どうしてだろうか。聞くのはちょっと恥ずかしいかなと思いつつも「すみません、費用のこと
  なんですが…」と窓口の人に聞いてしまった。「変な例えですが、旅館だと1泊2日で計算されますよね、病院の場合はどのように計算するんですか?」と私。窓口の人は少し笑いながら「病院の場合は夜中の12時を過ぎると1日分として計算します。ですので、あなたの場合は16日の夜中12時までで1日分、12時以降で1日分という計算になります」と丁寧に教えてくれた。なるほど…病院の場合はそうやって計算するんだ。でも、1泊2日でこの費用はやはり高いなあ、この金額だと都内のホテルのスウィートルームに泊まれるよ!もしかしたらお釣がくるかも…、ホテルと病院を一緒にしたらいけないね。ともかく費用を全部支払って病院を出るとタクシーで帰宅。
  家に着くと猫達が迎えてくれて、なんだか妙に嬉しくなってしまった。でもちょっと熱があるみたいでだるい、あり合わせのお昼を食べて病院からもらった薬を飲んでしばらく眠った。

12月20日(月)
  検査が終わったのに風邪がまだ治っていない。夜寝ている間に鼻が詰まるので、私は大口を開けて寝ているらしい…だいこくに言われて少しショックだった。そこで、寝る時はマスクをして眠ることにした。そうすれば喉も痛くないし大口開けてる顔を見られずに済むから一石二鳥というもの。ところが、だいこくは「お前が寝てるところはまるでミイラみたいだぞ」と人の苦労も知らずに笑っているではないの!!その日は熱もあったので、マスクをしておでこにタオルを乗せていて、私の顔は目しか出ていなかったから仕方ないけど、ミイラだなんて…でもうまいこと言うよね、アハハ…そのとおり!!!熱が下がるまではミイラ状態で寝ていたけれど、マスクはもう少し風邪が良くなるまで外すのは無理かな…早く風邪を治して何処かへ行きたいよ〜。せっかく安定期に入って出かけるチャンスなのに、妹にも今の内にやりたい事をやっていた方がいいと言われるし、母には子供の物をいつになったら揃えるのかと言われているけど、年末で慌ただしくなるから年が明けたらゆっくり考えることにしよう。

12月23日(木)
  例年ならだいこくの仕事は20日頃から休みに入っているのに、今年はいろいろと忙しいらしくまだ仕事があるようで、毎日出かけて行ってちっとも家にいない。今日は体調もいいので思い切って買い物に出かけてみた。食料品を買うだけでもいい気分転換になるものね。
すっかり忘れていたけど、街はもうクリスマスで賑やか!我が家は、だいこくが「キリスト教じゃないのに、なんでクリスマスをやらなくちゃいけないんだ?日本人は正月があるからいいんだ」と、また偏屈なことを言うので、クリスマスをやった事がありません。でも私は友達が作ってくれたクリスマスリースをドアに飾って、ささやかなクリスマスをしていますが…今年はそんな気持ちの余裕もなく、子供が生まれたらだいこくがなんと言おうとクリスマスをやってやるぞと心に誓いながらも、街中のクリスマス気分に乗せられて一番小さい15cm程のケーキを買って帰った。ケーキを買うだけでとても幸せな気分になれるのは私だけ?それにしても、ケーキは今日と明日は特に値段が高いんだよね、一番小さいケーキなのにいい値段です。 クリスマス
  今日5日ぶりにお通じがあって喜んだのも束の間、切れ痔になってしまったみたい…。どうしよう、トイレに行くのが怖くなってしまう。我が家のトイレには一応ウォシュレットがついているのに一度も使ったことがない。引越しして来てから一度どんなものかと試してみたら、スイッチを入れても反応が無いし水も出てこないので壊れてるのかもしれない。今の私にはウォシュレットが使えると有り難いんだけど、もし、修理するとなると出費が嵩むから我慢しないとね…。

12月26日(日)
  せっかく買ったクリスマスケーキも、だいこくが忘年会で飲み歩いているお陰?で殆どが私のお腹の中に消えてしまい、そのせいか体重が増えて予定より1キロオーバーしてしまった。お正月が目の前だと言うのに恐ろしい気がする…。今日は久しぶりに古くからの友達が奥さんと二人で遊びに来てくれた。秋に入籍したばかりなので、アツアツの二人は来年に披露宴を予定しているらしい。だいこくがまたもや私が妊娠している事を話すのはやめておいてくれと言うので、お腹もだいぶ出ているから気づかれるかもと思いながらもずっと黙っていた。なんだか、そんなに隠しておかなくてもよさそうなものなのに、お腹の赤ちゃんも私も可哀相じゃない??そんな気持ちにお構いなしのだいこくは、ご機嫌でビールを飲んでいる。私のお腹の事には全く話題が及ばずに、二人は仲良く帰っていった。

12月29日(水)
  風邪もすっかり良くなったので、昨日は何ヶ月ぶりかで実家に行って来た。父にお線香を上げて子供が出来たことを報告したいと、ずっと思っていたからようやく年内に報告することが出来て一安心。妊娠してから1時間以上も電車に乗ったのは始めてだったから少し疲れたけど、これからはもっと身体を動かさないといけないから、これくらいと思っていたら夜になってお腹が張って苦しくなってしまった。横になってもなかなか治まらないし眠れなくて、何度も寝返りをうってフーフー唸っている内に朝になった。夜中に救急で病院へ行く程のことではないと我慢していたけど、朝になってもまだ張りがあるので病院へ行くことにした。だいこくは休みに入ったのに一緒に来てくれないので、一人で病院へ。もう年末の休みに入っているので救急外来へ行くと、大勢の人が待っている。長い時間待ってようやく診て貰ったが、子宮口もちゃんと閉まっているし問題は無いとの事。よかった…。安定期だからと無理をせずに、疲れたらすぐに横になって休むように言われて、張り止めの薬を貰って帰った。日頃無理をしている事など無いのにこれ以上動かないでいるとおかしくなってしまう。出かけるのはやはりご近所が一番いいと言う事なのかな…。

12月31日(金)
  99年も今日で終わってしまう。世間ではY2Kがどうの…と騒いでいるけど、どう考えてもY2Kが発生したら2〜3日では問題は解決できないと思う。我が家では食料品の買い溜めも何もしていないので、このまま無事に2000年を迎えて欲しいと願うだけ…。めずらしく、だいこくが私に一緒に買い物に出ようと言う。どこに行くのかと思ったら近所の八百屋さんとスーパー(名ばかりの小さい店)だって、ま、いいか。私が一人で荷物を持つことを考えたら、楽チンだものね。二人でブラリと散歩がてらの買い物を始めた。私は道案内しながらだいこくに、どの店が安いのかいつも私が買っている店はどこかを話したり、いいチャンスなので私の日頃のことをオシャベリしていた。肝心のだいこくは聞いているようで、右から左の様子だったけど。八百屋さんの名物オヤジに会った時は少しウケていたみたい。
  いつもと変りない1日のはずだけど、やっぱり今日は大晦日。紅白を見たり年越し蕎麦を食べたり、だいこくと二人で静かに新年を迎えるとするか…。眠る前には念のためにお通じの薬を飲んでおかないと、またもやお通じから遠ざかってしまっている。この間切れてからトイレに行くのが怖くなってしまったのです。水分もちゃんと摂っているし繊維質の食品が足りないのかな、来年はもっと食事に気をつけないとね…。

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’00年1月2日(日)
   新年ということもあって、今日はれいちゃん達が遊びに来てくれた。我が家ではお正月といってもおせち料理を作っていないので、食卓には毛蟹とだいこくのお手製のちょっぴり豪華なお料理が並んでいるだけ。それでも皆で新年を祝って食事を済ませると散歩がてら初詣に出かけることになった。あいにくお天気は曇りでとても寒い、お目当ての神社に着くといつもと様子が違う、沢山の人が歩道に並んでいる。
警備の人に聞くとお参りをするには列に並んでから1時間待たないとだめらしい。並ぶのが大嫌いなだいこくはすぐに「じゃあ、やめよう」とあっさり決定。でも何もしないで帰るのはるうちゃんがつまらなそうなので、神社の近くの駄菓子屋さんでソース煎餅やあんこ玉といった懐かしい物を沢山買って歩き出した。途中、ふと見るとビルの1階に小さな神社があるではないの!!普段は見過ごしていた神社でも初詣ができればと、皆でお参りして帰った。都会ならではのビルの中の神社、境内もないし不議な空間。不思議な初詣でした。家に帰ってから皆でのんびりして、夕食も賑やかに済ませたけれど、考えたらお正月にビールも飲まないなんて、何十年ぶりだろうか…その代わり食べるのが増えたから、カロリー的には同じかな?でもまた体重が増えそうだなあ。 お正月

1月4日(火)
  今日は年末に受けた羊水検査の結果が出る日。超音波検診も一緒にするので、予約時間の少し前に着くように家を出たけれど、看護婦さんには「あら、予約時間まであと少ししかないですね」と言われ、もっと早く来なくてはダメよという顔をされてしまった。待たなくても済むように時間の予約をする訳だから、そんなに早く来る必要はないと思うんだけど…。「お名前を呼びますから、お待ち下さいね」と、待つこと30分。今までとは別の診察室、違う医者で超音波検診をされた。かなり時間をかけてじっくりと赤ちゃんの状態を診ている。先月からお腹の中が変な感じなので、これが胎動なのかと思い今日は確認しようと、超音波の映像で赤ちゃんが動く時にお腹がどんな感じか、注意していたら映像の動きと自分の感覚が同じような気がしたので、医者に「赤ちゃんが動くのが感じられるんですが」と言うと「まだ分からないでしょう。もう少ししないとね」と笑いながら否定されてしまった。じゃあ、私が感じているこの感覚…内臓が勝手に動くような、ちょっと例えが悪いけれどオナラを我慢してお尻に力を入れたら、お腹というか腸の中でオナラが出てしまったような感覚…これは一体何なの?明日で20週だから6ヶ月になるのに、医者が違うと言うのなら胎動を感じるのはまだ先なのかな…。ちょっとガッカリしながらも、赤ちゃんが元気そうなので一安心。超音波が終わると「帰っていいですよ」と言われたが羊水検査の結果を聞きたいと言うと、担当医のところで話しを聞くことになった。医者が広げている私のカルテには、染色体が並んでいる紙が入っている。「染色体に問題はありませんでしたよ」と言われ、広げられたその紙を見ると23番まできちんとペアで並んでいる。漠然とではあるけれどどんな結果でもジタバタしないように覚悟をしていたから、問題なしの結果に安心しつつも手放しで大喜びという気持ちにはなれなかった。年末に救急外来を受けた清算をして帰宅した。
  だいこくに問題なかったよと言うとただ黙っていた。そろそろ赤ちゃんの準備を始めたいけれど、だいこくは全く無関心だし思うようには行きそうもないみたい。いつになったら出産準備を楽しめるのかしら…。

1月12日(水)
昨日の夜はお腹の中で赤ちゃんがよく動いた、と私は思っている。日曜日にれいちゃん達が遊びに来た時に胎動がどんな感じか聞いてみたけど、れいちゃんも表現するのに苦労していて「どんな感じって言われても…ん〜…ともかくすごく良く動くの」「そうだよな、お腹を見てるとグググーッて言う感じだね」と、りきさんも元気な動きに感動している。れいちゃんは胎動を感じたのが随分早かったらしく、羊水が少ないから胎動が分かったんじゃないかとか、赤ちゃんが居心地悪いんじゃないかと心配していた。もちろん羊水が少ないだなんて医者からも言われていないから大丈夫なんだけど、そんなちょっとしたことでも妊婦は不安になったりするんだよね。 胎動
医者はまだ分からないと言ったけど、私には胎動だと感じられるからそう思うことにして、うちの子もよく動くなあ…なんて一人で満足してる私。だいこくに「ねえ、赤ちゃんが動くんだよ」と言っても「当たり前だろ」「ちょっと、触ってみようとか、思わないの?」「触ってどうするんだ」とものすごく冷たい態度。私はもう母親なのにだいこくは子供が生まれてからもこんな感じなの?それとも少しは優しくなるのかな…子供が生まれてからの生活に不安を感じてしまう。今はあまりイライラしないように、なんとかなると思って気楽にしよう。
  今日の私の体重は、妊娠以来5キロ増になってしまった。出産までの各月の目標体重を決めていたので、今の体重では来月の体重になってしまう。お腹も随分出てきたし、食べただけ体重が増えるみたいだから、体重管理が大変になりそう。

1月15日(土)
 
 今日は8ヶ月ぶりに会う友達とドライブを兼ねての初詣。彼女とは毎年恒例の行事だけど、今年は彼女の仕事が忙しく松の内には行けなくて今日になった。体調も良いしお天気も良いから、ちょっと長旅になるけれど私はルンルン気分で、迎えに来てくれた車に乗りこんで女二人の珍道中。天気が急に変わって雨が降り出したりしてあせったけれど、目的地に着く頃には天気も回復して一安心。境内は例年と違って人が少ない。この分だとお参りもし易いと思っていたら、いつもは順番でちょっとしかお参りできないのに、靴を脱がされて本堂の方へ案内されてしまった。どうやら本格的なお参りができるみたい。普通に初詣をするつもりが住職に「赤ちゃんが生まれる方は、安産のご祈願もいたします」と言われ、安産祈願もお願いして初詣を済ませると車に戻った。彼女とは久しぶりに会ったので車の中でもおしゃべりが尽きなくって、お昼を食べた後にちょっと遠いけど足を延ばして日帰りの温泉に入ることにした。
温泉 前にも突然温泉に入りたくなって、ドライブの途中で見つけた綺麗な温泉に入ったことがあったので、今回もそこに行くことにして近くのスーパーでシャンプーや石鹸を買って行った。今年は温泉には入れないだろうと思っていたのに、彼女の妹さんが去年出産する前ちょうど6ヶ月くらいの時に、露天風呂に連れていったら喜んでくれたので「ねえ、今年も温泉に入らない?」と私にも言ってくれたお陰だ。脱衣所では年配の女性達の視線がちょっと気になったけど、露天風呂はとっても気持ち良くって二人して長湯をしてしまった。
帰る途中ドライブインで軽く夕食を済ませることにして、きのこのピザやサラダを注文したら、きのこの中にどう見てもなめこのような物が入っていて、味は美味しかったけれど不思議なピザだった。だいこくに夕食を済ませたことともう少し帰りが遅くなることを電話すると、れいちゃんが風邪をひいて具合が悪いので、りきさんとるうちゃんが夕食を食べにうちに来ていて、今夜はるうちゃんを預かることになったとのこと。
彼女に事情を話して早速帰ることに…。おしゃべりは尽きないけれどまた会う約束をして、帰りはちょっと昔のアイドルのテープをかけて二人で元気に歌いながらドライブ。車は渋滞にも巻き込まれず順調に走って我が家へ。思ったより早く着いたのでまだ食事の途中だ。だいこくは台所で何かを作っている。りきさんに聞くとれいちゃんは熱があって食欲が無くだいぶ辛そう。一晩るうちゃんを預かるだけで大丈夫かな…と思いつつも、食事が済むとりきさんは帰って行き、るうちゃんは一人で泊まることを楽しんでいる様子なので、だいこくも私もホッとしながらも健気なるうちゃんに感心してしまった。妊娠中という事もあるけど、今日はドライブもしたので流石の私も疲れてしまい、眠ってから明け方にトイレに行くまでは一度も起きなかった。るうちゃんもだいこくもぐっすりと眠っているけど、だいこくの部屋のテレビが消えている!何故だろうか…普段だいこくはテレビを点けっぱなしで眠る癖があって、眠っているからとテレビを消すとすぐに起きてしまう人なので、自分で消す訳がないのに…不思議に思いながら私はまた眠りについた。

1月16日(日)
  昨日はるうちゃんより私やだいこくの方が早く寝てしまったみたい。るうちゃんに話しを聞くと、だいこくの部屋のテレビを消したのはるうちゃんだった。それだけでもエライのに、夜中トイレへ一人で行ったと聞いて益々感心。今日も大人しくうちで遊んでくれている。健気なるうちゃんを楽しく遊ばせようと、だいこくも工夫しながら根気良く付き合っている。夜りきさんが迎えに来たけど、れいちゃんはまだ家で寝ているとのこと。無理もないよね一日じゃ熱は下がらないよ。皆で夕食を食べると、るうちゃんはりきさんと一緒に帰って行った。女の子ってやっぱり可愛いよね…だいこくが女の子を欲しがる気持ちが良く分かる。でも私は男の子がいいなあ…。

1月19日(水)
  このところどうも歯と胃の調子が悪い。以前から親知らずが虫歯になっているのに、ずっと歯医者に行っていないから仕方ないけど、歯だけでなく歯茎も悪いみたいで、この間の朝起きるとだいこくに「どうしたんだ?口が血だらけだぞ」と言われ、鏡を見ると固まった血が歯や唇にこびり付いていてびっくりしたことがあった。口の中も唇もどこも切れていなかったから、やはり歯茎からの出血だと思う。その上、夜中に胃が痛む時があって辛い。胸焼けのような感じがする時もあるし、胃までも不調になってしまっている。早く歯医者に行ってちゃんと治しておかないと、子供が生まれてからでは無理なので勇気を振り絞って通うことにしよう。子供を産むと歯がボロボロになるって聞くけれど、私は身体中がボロボロになりそう…情けないなあ。

1月22日(土)
  相変わらず胃の調子が悪いけれど食事を抜く訳にはいかないから、お粥や雑炊を作ったりして食べる努力をしている。そのせいか今週は殆ど毎日お通じがあって嬉しかったのに、体重が1キロ以上も増減して落ち着かない。そんなには食べてないのに減るよりも増える方が多いので、少しずつ体重が増えて私はもうどうしたらいいのか分からない。毎日の散歩の時間を少し増やすようにしようかな。寒いけどお天気が良いから、お腹の赤ちゃんに話しかけながら歩くのも結構楽しいもんね。今日はるうちゃんが「また泊りに行く〜」と言ってくれたご要望にお答えして、だいこくが迎えに行って一晩預かることになっている。そろそろ来る頃かなと思っていると、元気な声がしてるうちゃんが入って来た。今まではあまり意識していなかったけど、子供が生まれて大きくなったらこんな感じなのかなと想像すると、男の子だったらるうちゃんみたいに聞き分けも良くないだろうし、暴れまわって大変だと思うとちょっと不安になってしまう。夕食はるうちゃん中心に賑やかに済ませるとビデオの時間。るうちゃんは家から大好きな101匹ワンちゃんのビデオを持って来ていて、大人には到底マネできないほどに繰り返し何度も見ている。私の子供の頃はビデオなんてなかったから、子供が起きている時間に放送されるアニメを見てお風呂に入って寝るだけだったけど、今はビデオのお陰で好きな時に何回でも見られるから子供にとっては楽しい限り。布団に入ってからも真剣にビデオを見ているるうちゃんに、暫くは付き合って一緒に見ていたけれどあくびの回数が増えて、だんだん私の意識は遠のいていく…。

1月23日(日)
  昨日もまたるうちゃんより先に寝てしまった。夜中にトイレに起きると、部屋の電気もビデオも消えていたので、朝聞いてみると「るうちゃんね、ちゃんとスイッチを切って寝たよ」となんて賢いこと。これではうちに泊まりに来ていてもどっちが面倒を見ているんだか…。午前中にれいちゃんとりきさんも来て、もうすぐ小学生になるるうちゃんのランドセルを皆で買いに行くことになった。るうちゃんはカッコイイのが大好きなので、赤いランドセルより青か黒いランドセルの方が欲しいみたい、でも皆に却下されるのは目に見えているから赤いランドセルを背負って「これでいい」と決断が早い。大人はランドセルの重さや素材をいろいろ考えて悩んでいるのに、本人は早く他の場所へ行って遊びたい様子。買い物を済ませて遊んでからうちへ帰って皆で夕食を食べて、れいちゃん達が帰ると急に静かになって気が抜けてしまった。

1月25日(火)
  自然なお通じの為には、やはり食物繊維を沢山食べることが必要。いつだったかテレビで食物繊維がすごく豊富なのは干芋だと言っていたので、早速買ってきて食べていたけどもう無くなってしまい、どうしようかと思っていた昨日の夕方、あの懐かしい「い〜しや〜きいも〜〜〜、おいもっ」の声。うちのすぐ前に車が見えたので急いで買いに走って、オジさんに「500円分っていうとどれくらいですか?」「ん〜そうだね、お芋が高いからあんまりないね」「オジさん、美味しいところを頂戴ね」と言いながら、私は心の中でオジさんはきっと『どれもみんな美味しいよ!!』と言うだろうと思っていたら、「お芋は美味しいのとそうでないのがあるからねえ…」と私の為に真剣に美味しいお芋を選んでくれている。なんて正直な人なんだろう、私はすごく感動してしまった。オジさんは25センチ程もあるお芋を、私のお腹を見ながら5本も選んでくれた。「そんなに沢山頂いたら申し訳ないよ」と言うと、「今日はあんまり良いお芋じゃないから、もし美味しくなかったらオジさんは毎週月曜日にここに来てるから、来週来て美味しくなかったよって言ってくれる?なるべく良いの選んだつもりだけどね」とさらに私を感動させる言葉。ほっかほっかの焼き芋がオジさんの優しい心に思えて、幸せな暖かさに包まれながら大きなお芋を1本ペロリと食べてしまった。ちなみに焼き芋は牛乳と一緒に食べるとグーです。私は牛乳が冷たい方が好きです。

1月28日(金)
  あの焼き芋は毎日1本ずつ私のお腹の中に消えていき、食物繊維のお陰でお通じも順調で、しかも、どのお芋も甘くてとって〜も美味しかった。あと1本は冷蔵庫に入ってるので、食べる時にはレンジでちょっとチンしてからオーブントースターで焼くと、買った時のままに美味しく頂ける。今ではおやつに焼き芋を食べるのが、私の楽しみになってしまっている。今日は弟が休みをとってくれたので、一家揃ってベビーベッドや赤ちゃんの肌着やオムツ等、必要な物の殆どを持って来てくれることになっている。出産後赤ちゃんと一緒に実家で暫く世話になるつもりなので、荷物は全部実家に運んでから、実家ですぐ使う物と私が自分の家に戻ってから使う物を振り分けて、明日皆で私の家へ運ぶことにしているので、今日は私も実家へ行ってそのまま皆で泊まる予定をしている。私が赤ちゃんの物を何一つ準備していないので、妹が揃えるのは大変だからと姪っ子が使った物を貸してくれることになった。お下がりになるから妹も気を使っていたけど、私はもう嬉しくて感謝している。だいこくは全く感心がなくて何一つ買う気は無いし、買い物に一緒に行く気も無い。私一人で買い物に行くのも限度があるし、全部買っていたら破算しそう…。お姉さんのくせに情けないけど、ここは素直に甘えることにして妹にいろいろと面倒をみてもらっているお陰で、私のイライラも随分少なくて済んでいる。既に私にとって妹は弟の妻というより私の妹になっている。母の所へは電車で行くつもりでいたら、近くに来ているから一緒に車で行こうと妹からの電話。支度が出来ていなくてモタモタする私を根気良く待ってくれて、実家までの楽しいドライブが始まった。この間から気になっていた胎動のことを妹に聞いてみた「胎動ってどんな感じ?」「なんだかね、お腹の中でオナラが爆発するような感じ」そう、そう、そうだよね〜!!私と同じ感じ方だよ!!良かった〜私の感じ方が変なのかと思っていたけど、分かってくれる人がいたよ。私はもう嬉しくって大はしゃぎしていた。
赤ちゃんがもっと大きくなったら、胎動ももっとしっかりと感じられて違った感覚になると思うけど、今はオナラの爆発です!!おしゃべりに花が咲いているともう実家まで後少しの所、途中赤ちゃんの物で買いたい物があったので、安売りの専門店へ寄ると、私はもうすっかり楽しくなってしまった。妹にアドバイスしてもらいながら、赤ちゃんのちっちゃくて可愛い物を幸せな気分で見て回った。ちょっとした小物でも可愛い模様がある物を選びたくなったけど、やっぱり男の子か女の子か分からないと迷ってしまって、いつだったかだいこくが「定期検診の時に男の子か女の子かちゃんと聞いておけよ。赤いのか青いのかどっち買っていいか分からないだろ? ベビー服
よだれかけ 合理的にいけ」と言っていたのを思い出しながら、黄色い小物を選び青いカバーオールを選んで、初めての赤ちゃんの買い物に夢中になってしまった。妊娠したことが分かってすぐの頃、無意識の内に考えていたのは男の子の名前だったから、私は密かに母親の勘でお腹の赤ちゃんは男の子だと信じている。来週の定期検診でどっちか分かるといいけど、ちょっとまだ早いかな。気が付くとかなりの時間が経っていたので、買い物をやめて母の待つ実家へ向うことにした。赤ちゃん用の体温計や爪切り等々、必要な物はまだ沢山あるけど一度に全部揃えられないので、うちの近所の専門店へも今度行って見ることにしよう。
すっかり待ちくたびれていた母も、姪っ子の顔を見たら元気が出たらしく皆で賑やかに夕食を済ませた。私は久しぶりに泊まるのでのんびりと過ごしていると、電話が鳴って弟が受話器を私に持って来た。出るとなんとだいこくからの電話!!一体どういう風の吹きまわしなの?「あ、俺、今ちょっと飲んで帰るとこだけど、お土産にニラ饅頭をもらったから、明日俺が仕事が入ってうちに居なかったら、冷蔵庫に入れておくから皆で焼いて食べろよ」え〜!!なんという事なの??気持ち悪いくらいの優しい言葉。私が実家に泊まったからといって、電話をかけてくる人じゃないのに、なんかやましい事でもあるのかと疑っちゃうじゃないの。だいこくの電話は私だけでなく皆を驚かせて終わった。明日は皆一緒に車で私の家に行く予定なので、だいこくが貰ったニラ饅頭はお昼に焼いて食べようかな。

1月29日(土)
  目が覚めると早速「具合どうなったかねえ…電話してみた方がいいかねえ…」と母は落ち着かなくウロウロしている。昨日の夜中に姪っ子が熱を出したので、掛かりつけの医者に診てもらった方が良いと妹達は急遽帰っていった。寝る前に姪っ子が少し熱っぽいかもしれないと妹が言っていたから、やっぱり母親は子供の体調には一番敏感なんだよね。子供はよく熱を出すけど油断はできないから、たいしたことないといいけど…。母はもう心配で仕方ないらしくまだウロウロしているので「まだ朝の8時でしょう、夜中の内に医者に行ってたらもう電話かかってるはずだから、これから医者に行くんだよきっと。病院は9時からでしょ、終わったらちゃんと電話してくれるから待ってた方がいいよ」となだめると納得してくれた。母の心配性は有難いけど疲れます…。それから暫くして妹から電話があって、病院へは朝一番で連れて行って診てもらったら風邪だとのこと、大事にならなくて良かった。母もようやく安心できたようでホッとしている。今日は荷物を運べないので、午前中ゆっくり過ごしてから帰ると、だいこくが寝ていた。どうやら仕事はなかったようだ。遅いお昼ごはんはニラ饅頭を食べた。美味しかった。

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2月1日(火)
 今日はまた定期検診で病院へ来ている。前回は超音波の予約をしていたけど今日は予約がないので、早く済ませたくて午前中に来たら看護婦さんにすぐに呼ばれて「どうされました?」「定期検診で伺ったんですが…」「…ん〜、午前中は初診とか初期の方で、超音波の方は午後の診察になるんですけどね」と困った顔をして私を見ている。そんな顔をされても前回そんなことは聞いてないし、超音波の診察は午後だけなんて教えてくれなかったじゃないの。出直さないといけないのかと思っていたら「じゃあ、仕方ないので違う先生になりますけど、いいですか?」「はい」と答えるともう少し待つように言われて私は待合室へ。大きい病院の場合は一人一人に気を配ってはくれないから、自分から進んで聞いたりしないと駄目みたい。
男?女?? どうも忙しそうな看護婦さんを見てるとなんだか声を掛け辛くて、つい聞きそびれてしまうんだよね。ここは思い切ってズウズウしくしないといけないのかな。そんな事を考えていると名前を呼ばれたので診察室へ。今日は女医さんだ、何か変わった事はと聞かれたので、胃の調子が悪いのか夜中に胸焼けがひどくて眠れない事を話して薬を出してもらうことになった。超音波の映像を見ながら「分かるようでしたら、性別が知りたいんですけど」と聞くと「そうですか、じゃあ見てみましょうね」と医者は赤ちゃんの足の方を映してくれたけど、足を縮めて横を向いているから全然分からない。それに何故か横向きのままじっとして動いてくれない。「ちょっと今日は無理みたいですね」との言葉に今日は諦めることに…残念。体重の増加については特に何も言われなかったので、内心ホッとしながらも後ろめたいような気分。カプセルに入った胃薬をもらって帰った。 
 
2月4日(金)
  家から徒歩5分以内には歯医者が6件もあってどこに行こうか迷った末に、きれいなビルの1階にある新しい歯医者と年季の入ったビルの4階にある歯医者のどちらかにすることに。でもどっちに行くか決められなくて、家を出て近くまで歩いて行ってお腹の赤ちゃんに聞いてみることにした。お腹にそっと手を当てて「どっちがいいかお母さんが言うから、行きたい方にお腹を蹴って教えてくれる?」と呟くとビルの4階の歯医者と言った時にお腹を蹴ってくれたので、赤ちゃんを信じてそこへ行くことに決定。エレベーターで4階に上がって受付に初診の依頼をした。歯医者へ来るのは10年ぶりになる…もう後戻りはできない。問診表に症状などを書きながらドキドキしていると、私の名前を呼ばれ診察室へ。受付の女性も助手の人も医者も皆、爽やかに挨拶をしてくれて感じが良い。診察の椅子?機械?は6台もあって、医者は4人いるようだ。
私を担当してくれる医者は若い人だけど、妊娠7ヶ月と知ると親切に対応してくれているので、私も安心して治療を受けられる。本来ならレントゲンを撮ってから治療をするのに、赤ちゃんへの影響を考えて、必要最小限の治療で終わらせるようにしてくれるようだ。親知らずの虫歯は思ったより軽いらしく、医者は「麻酔は局部麻酔なので、この時期はもうお腹の赤ちゃんには影響はありませんが、一応かけずに削ります。でも痛かったらすぐに左手を上げて知らせてくださいね。我慢する方がかえって良くないことがありますからね」と、早速虫歯の治療に取り掛かった。私は右手でお腹をさすりながら心の中で『大丈夫よ、怖くないから安心してるのよ』と赤ちゃんに話しかけつつも、左手は痛いと思ったらすぐに手を上げようと構えていた。あのいや〜な歯を削る音が響き渡って、私の歯を削っていく…キィーン…キィーン……痛みはいつ来るのかと、ドキドキしていたのに「深い虫歯ではなかったから痛くなかったようですね、では詰め物をして今日の治療をお終いにしますね」と言われたとたんに、全身の力が抜けてしまった。 歯医者さん
嘘みたいに全然痛くなかった…こんなに簡単に済むんだったらもっと早く治療に来れば良かったのにバカだったなあ…。10年程前に虫歯の治療で行った歯医者で親知らずがあることを知らされて、これがもし虫歯になったら抜かなくてはならないから大変なことになるよ。と親知らずの虫歯がいかに恐ろしいか聞かされていたので、今日まで歯医者に来られずにいたんだよね。もしかして、妊娠中だったから歯を抜かずに済んだのかな?妊娠中でなかったら歯を抜かれて、すごく痛い思いをしていたのかな…ああ恐ろしい!歯に詰め物をすると「歯茎の方は出血があるそうですが、いつからですか?」と聞かれ「先月から急に出血するようになったんです」と答えると「妊娠されるとお腹の赤ちゃんに栄養を取られるんでその為だと思いますが、虫歯の治療と一緒にあまり時間をかけないように、無理なく診ていきましょう」と言ってくれたので、私はここの歯医者に来て良かったなあとお腹の赤ちゃんに感謝してしまった。来週火曜日に来るように言われ、予約をして帰った。

2月8日(火)
  昨日の夕方は焼き芋屋のオジさんがまた来たので、この間のお芋が美味しかったことを伝えて、また焼き芋を買ったら500円で大きな焼き芋を5本も入れてくれた。こんなに美味しい焼き芋を一人で食べるのはもったいないので、大家さんちへお裾分けすることにしたら一緒に食べようと言うことになって、奥さんと二人で焼き芋を食べながらのおしゃべりタイムになってしまった。今回の焼き芋も中身が黄金色に輝いて、ホクホクと甘いお芋だった。当分この焼き芋の美味しさから逃れられないかも…。今日はまた歯医者へ行った。先週詰めたところを削ってきちんと銀?を被せてもらった。治療で削った時には全然痛くなかったのですっかり安心しきっていたら、今日は思いっきり痛かったので左手を上げると、すぐに歯茎に麻酔を打ってくれたので後はもう気楽にしていられた。週に1回のペースでも他には虫歯がないので、今月中には終わりそうかな。

2月11日(金)
  私の体重は今月の目標より2.5キロもオーバーしてしまったので、妊娠してから既に7.5キロも増えたことになり、お腹もなんだか随分と出てきて、れいちゃんのお腹と比べても私の方が大きい気がする。大丈夫だろうか…。今日はだいこくと二人でちょっぴりおめかししてのお出かけ。私の友達が1年近く前から、ある劇団の研修生に応募して太鼓を習っていて、今日はその研修終了の発表会を見に行って来た。彼女の仕事は肉体的にも精神的にもすごく大変で、自分の夢を叶える為に一生懸命頑張っているところなのに、その上太鼓を習っていると聞いて、私は彼女のパワーに圧倒されると同時に、今日の彼女を見るのがとっても楽しみでワクワクしながら、そしてだいこくと一緒に行くのがちょっぴり不安で、ちゃんと聞いていてくれるのか文句を言わないかとか…一人で来た方が良かったかなと後悔しつつ、黙々と歩くだいこくの後から彼女に渡す花束を手に発表会の会場へ。受付の周りには出場者や劇団員がいるけど彼女が見当たらない。ともかく受付を済ませて会場へ入っていくと、沢山の人で既に座席は殆ど空いていない。ステージの右側の方を見ると彼女がいて私達に手を振ってる!早速彼女の方へ行くと空いている席へ案内してくれた。今日の彼女は法被を着て鉢巻を締めてとっても凛々しい姿。少し話しをすると彼女は他のお客様の案内に会場の後の方へ。私達の席は前から3列目なので、きっと迫力あるステージが見られそう。開演までの間パンフレットを見ていると、出場する研修生達が皆で苦労しながら今日の発表会を目標に頑張ってきた思いが綴ってあって、私の期待も高まってきた。暫くすると会場が暗くなり開演の時間になって、舞台の上には彼女の姿があった。研修生一人ずつの挨拶から始まって、歌と踊りと太鼓の盛り沢山のステージに私はもう感動で、涙がでそうになってしまった。心温まる舞台に、客席からも声が掛かったり大きな拍手が響いている。私も思わず大きな声で彼女に声援を送っていた。ふと横を見るとだいこくが拍手を送っている!楽しそうにしている!?何年も前に、二人が好きな歌手のコンサートへ行った時の事。プロのステージだから歌はもちろんトークもすごく楽しかったのに、だいこくは一度も拍手を送らなかった。それからも何度かコンサートに行ったけど、やっぱり拍手はしなかったから、この人は自分の感情を素直に表現する人じゃないんだとずっと思っていたのに、素直に拍手を送って楽しんでいる姿に、私はだいこくの別の一面を発見したようでとても嬉しかった。舞台の上では、一際大きな太鼓を男女何人かで代わる代わる叩き始めた。よ〜く聞いていると、叩く人によって響きかたが違う。私のひいきめか…彼女が叩く太鼓は男性の太鼓にも負けない迫力があって、お腹にズシーンと響いて気持ちいいリズムを刻んでいる。お腹の赤ちゃんも彼女の太鼓に合わせて?踊っているように元気に動いている。最初から最後まで舞台に惹きつけられ、感動しっぱなしだった発表会も終わってエントランスへ出ると、研修生達が見に来てくれた人達と賑やかに話しをしている。彼女
を見つけて舞台にとても感動した事を話していると、いつの間にか私達の周りにOL時代の友達が集まっていて驚いてしまった。皆彼女の舞台を見に来ていたんだ…思わぬ再会におしゃべりしたり写真を撮ったりしてはしゃいでしまった。私の妊娠は皆をかなりびっくりさせたようで、こんなにおおっぴらに「おめでとう」と言われたことがなかった私は、嬉しいけど照れくさいような気持で落ち着かなくなってしまい、彼女達にさよならを言って早々に引き上げることにした。いい舞台を見て感動して、普通ならどこかで食事でもして帰ろうか…という事になると思うんだけど、だいこくはもうすっかり何時ものだいこくに戻っているみたいで、帰り道を急いでいるようにスタコラサッサと歩いて行く。そんな姿に私のさっきまでの感動もスタコラサッサとどこかへ飛んで行ってしまった。

2月13日(日)
  先月母の所へ運んだベビー用品を、今日妹達がうちへ持って来てくれることになった。姪っ子が熱を出したので皆で船に乗る予定もお預けになっていたが、お天気も良いので川下りを楽しむことにして荷物をうちへ降ろすとすぐに出かけることにした。だいこくは「俺は寝てるから行って来いよ」と相変わらず出かけたがらないので、留守番をお願いして皆で出かけた。船着場は結構人がいて混雑している。往復の切符を買って船に乗り込むと早速お菓子や飲み物を買って、船から見る景色を楽しみながらのくつろぎタイム。姪っ子は先月船に乗れなかったのを残念がっていたので、念願叶ったというところか嬉しそうにはしゃいでるので、妹も弟も目を離さないようにするのが大変。2階建ての結構広い船内をキャッキャッと走りまわっている。普段は電車や車に乗ることはあっても船には乗らないから、たまに乗るととても新鮮でいい気分転換になる。往復2時間弱の船の旅を楽しんでうちへ戻ると、皆で一緒に夕食を食べることに。だいこくは珍しくブランデーの水割りを飲み始め、賑やかに話しが弾んでいる。でも何と言っても主役はお喋りとしぐさが楽しい姪っ子だ。去年のお正月にうちに来た時には、だいこくの顔を見たとたんに泣き出していたのに、すっかり慣れたのか「おじちゃん」と呼んでくれている。私はおばちゃんとは呼ばせたくないので「きらこちゃん」と呼ばれて目尻を下げているけど…。姪っ子は最近何にでも興味を持つらしく「コレ、ナンダ?」と、何とも可愛い口調で質問をしてくる。やっぱり女の子は可愛いなあ。母には泊まってもらうことにして妹達は帰って行った。

2月20日(日)
  先週は焼き芋のお陰でお通じも順調だったのに、今日またお尻が切れてしまった。一度切れるとトイレへ行くのが怖くなるので、随分気を使ってきたつもりだったのに何故なんだろうか…早く治ることを願ってしまう。
妹に借りたベビー用品の中で、名前の分からないものがあって困ってしまったので、以前、病院の待合室にあった無料のベビー用品のカタログを持ってきていたのを思い出して、同じ物が載っているか調べてみた。「赤ちゃんを運ぶ籠」と呼んでいた物は「クーハン」で、「よだれかけ」は「スタイ」と書いてあった。さらにロッキングチェアーの座る部分を取り去って「クーハン」を付けた物は「ヨーラン」なんて書いてあった。他のパンフレットでは「クーハン」は「ベビーキャリー」と書いてあったから「クーハン」は商品名なのかな?ベビーカーの事もA型とB型があるなんて知らなかったし…名前と現物が一致するまでに時間が掛かりそう…。それに赤ちゃん用品の数の多いことや、便利な物が沢山あることにびっくりしてしまう。時間をみて貸してもらったベビー用品のリストを作って、買わなくてはならない物をよく考えないと、何でも欲しくなってしまいそうだから大変なことになりそう。 クーファン

2月23日(水)
  今週2回目の歯医者へ行った。親知らずの虫歯はもう詰め物をしたのですっかり良くなったけど、歯茎の方が大変な状態で「妊娠性のものだと思いますが、赤ちゃんに栄養も抵抗力も取られてますので、出産されるまでは良くならないかもしれませんね」と医者に言われ、私に負担が掛からないように少しずつ歯石を取り、弱い薬を使って歯茎を消毒してもらっている。今はこれ以上悪くならない為の処置をするだけで精一杯という感じかな。また金曜日に来るように言われ、予約をした。

2月24日(木)
  昨日の夜寝ていると、押入れの上の方からガサゴソ…ガサッと音がしたので、チャースケ(我が家のペット♂猫5才)が押入れで遊んでいるんだろうと半分眠りながら思っていたら、ハッと気が付いた!押し入れの上には妹から借りた「クーハン」が仕舞ってあったんだと…慌てて起きて押入れを覗くと、チャースケが「クーハン」の中に入って気持良さそうに丸まっている。幸い「クーハン」には、ビニールを被せて古い毛布を掛けてあったので、チャースケが中に入っても汚れる心配はない。赤ちゃんが使う前にペットに使われてしまうとは思ってもいなかったけど、幸せそうに眠っているチャースケを見ていたら、起こすのが可哀相になったのでそのままにして眠った。これでもう「クーハン」はチャースケのベッドになってしまったようだ。もう一匹のクロミ(♀5才チャースケの妹)は、揺り籠にも椅子にもできる木製の素敵な椅子?が気に入ったようで窓の近くに置いていたら、何時の間にかそこに入って昼寝をしていた。クロミもまた赤ちゃんのように気持良さそうに丸まってるので、私は笑いながら暫く見ていた。
  今日は実家の近くの大きなショッピングセンターで母と買い物をした。出産後実家で過ごす私と赤ちゃんの為に、授乳をする時に楽なように座椅子とクッションとベビー用の布団一式を買った。布団は実家に置いておけば、妹のところに2人目の子供が生まれてからも使えるからちょうどいい。私はもう少し見て回って買い物をしたかったけど、母はもうすっかり疲れてしまい早く帰りたがったので、買った品物を実家に送ってもらう手続きをして帰った。送料は同じ地域内なのでなんと315円だった。無理な事だとは思うけど、必要な物を一度に全部買うことはできないのだろうか…7ヶ月で安定期だとはいっても体調の悪い日もあるし、電車で1時間以上もかけて実家の近くまで買い物に来ても持って帰れないし、私の家へ送ると送料が2千円近く掛かる。うちの近くにはショッピングセンターや私が欲しいと思っている品物を売っている店が無い。デパートへ行けば買えるけど、値段が高くて手が出ない。だいこくが買い物を一緒に行ってくれないので、母に付合ってもらったけど足が痛いのに無理な話だった。あれも買っていないこれも買わなくちゃと考えると、思うように買い物がはかどらないことにイライラして仕方がない。なんでもっと幸せな気分で買い物ができないのだろうか…。

2月26日(土)
  信じられない程に体重が増えて、妊娠してからなんと10.8もキロ増えたことになる。確かに食欲もあるしお腹も空くから食べてるけど、大きくなるお腹と増える体重に悩まされながら後3ヶ月の戦い?どうしたらいいんだろう。体重管理は本当に難しい。今日だいこくは大家さんと一緒に静岡の方へ筍刈りに行っている。八百屋さんの店先にはもう筍が出回っているから、きっと食べごろの良い筍が採れるはず。美味しい筍ご飯が食べられるなあ…。朝早くから出かけて、だいこくはボロボロになって夜帰って来た。「お帰り、随分ドロまみれだね…どうだったの?」「ダメダメ、全然ダメ。まだ早過ぎたよ。採れたのはこれだけ…」と、だいこくの手には15センチ程の小さな筍がひとつ。採れただけでも大変なことだったようで、地面に顔を出していない筍は素人では全く分からないから、固い土をシャベルで根こそぎ掘って回ったらしい。ちなみに、だいこくは根こそぎ掘ったりすることを土地の所有者に了解してもらっているけど、本当はそんな掘り方はしないそうです。普段力仕事をしていないから、すぐにバテて思うようには掘れず、大家さんと二人して3つ程採れたところで諦めたみたい。そんなに大変だとは思っていなかったので、可愛らしい筍がとても貴重に思えた。

2月29日(火)
  あの筍は次の日の朝、だいこくが一口大に切って薄味で煮てくれたので、鰹節をふりかけて二人で3切れずづ食べた。ほんのりと春の香りがしてとても美味しかった〜。先週の土曜日には10.8キロも増えた体重が僅か3日間で2キロも減って、今日の定期検診では8.8キロ増で済んだ。下剤を飲んだ訳じゃないし、お通じも普通にあったし食事もちゃんと食べていたのにどういうことなの?うちの体重計が壊れているのかな。今月最初の検診から2キロ増えているので、医者から注意を受けるかと思ったらまた何も言われなかった。今日は2度目の血糖値の検査を受け、超音波の診察では赤ちゃんの性別を知りたいと医者にまた見てもらったが、やっぱり肝心な所が見えなくて性別は分からなかった。どこの自治体でも同じなのかは分からないけれど、母子手帳の交付を受けた時に、妊娠中の定期検診の受診を推進する為?の書類と、赤ちゃんが生まれてから受ける検査の書類が入っていて、妊娠中に使う書類の方は今まで看護婦さんに「この書類はいつ使ったらいいんですか?」と聞いても「もっと後に使いますので、持っていて下さい」と言われるだけで、いつ使うのかずっと気になっていたら、書類には妊娠中期に使用と書いてあった。明日から8ヶ月に入るのに今使わなかったらもう使えなくなるんじゃないかと不安になり、思い切って看護婦さんに「この書類はまだ使わないんでしょうか」と聞いてみたら「あ、そうですね。今日は使ってみましょうか」とあっさり使うことを決めてくれたので、会計の時にはいつもよりかなり支払い額が少なくて済んだ。産科の費用は全て自己負担なので、自治体がある程度負担してくれるのはとても有難いことです。私の場合は35才以上の妊婦さんが使う書類を使えるので、若い妊婦さんよりは一回分お得?になる。出産までの2ヶ月の間にあと2回支払い費用が少なくて済むので、浮いたお金で赤ちゃんの物を何か買おうかな…楽しみが出来たみたい。

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3月1日(水) 
  早いもので今日から28週8ヶ月に入った。歯医者での歯茎の治療と歯石の除去はまだ続いている。週に2〜3回通っているけど明日からは母親学級も始まるし、定期検診も2週間に1度通院しなくてはいけないから、歯茎がこれ以上良くならないのなら歯医者へ通うのはもう止めたいと思っているのに、いったい何時まで続くのか…。今月は病院通いでとても忙しくなりそう。母親学級で妊婦さん達といろんな話しをしたり、出産に向けての準備のことや分からない事を勉強するのも楽しみ!そういえば、変な話だけど私の両足のスネの外側がカブレたようになって、痒いので病院から痒み止めの薬をもらって塗っていて、痒みも治まってきてふと足を見ると、妊娠してから足の無駄毛の処理を全然していないのに、何時の間にか私の足は綺麗になっていた。これは女性ホルモンのせいなのかな…妊娠したことで歯茎が弱くなったように、足の無駄毛も無くなってしまったのかな?手入れをしなくても綺麗だなんて、とっても嬉しい!この状態がずっと続くのならもっと嬉しいんだけどね…。
  
3月2日(木)
  母親学級の第1回目は、緊張しつつも和やかで楽しかった。何時も行く産科外来のある病棟ではなく、少し離れたところにある病棟の会議室を使って、今日から毎週1回ずつ計4回の教室がある。参加する妊婦さんは22名で、どう見ても私が一番年上のようだ。助産婦さんから母親学級の内容やスケジュールの説明を受けると、一人ずつ自己紹介をすることになった。
勤めていた頃は何十人もの人の前で話しをすることがよくあったので、自分では平気なつもりだったのに、私の順番が来て話し始めたら急にアガッテしまい、そんな自分にびっくりしてしまった。専業主婦になって4年にもなるから、気づかない内にサビついちゃったのかな…なんて思ったら寂しくなっち人で4月下旬から6月の初めまでの妊婦さんだった。でも皆のお腹の出具合はかなり個人差があって、つい比べてしまうと一番早い出産予定の人でも私よりもお腹が小さい気がする。気にし過ぎかな…。それに皆の綺麗なこと!ちゃんとお化粧をして、髪の毛の長い人はカールしていたりウィッグを付けている人も…マタニティウェアもおしゃれでセンスが良いのを着ている。私はただでさえ年とってるのに、ノーメイクだしズボンはれいちゃんから貰ったマタニティのだけど、上着は普通の物なのでちょっとピチピチの状態でおしゃれとはかけ離れ過ぎている。最近の傾向なのかこのクラス22名の内、ご主人が立会い出産を希望されている人は8名もいて、助産婦さんも多い方ですと感心していたけど私も感心してしまった。だいこくは「俺は病院には行かないからな」という人だから、生れてももしかして病院へは来ないかもしれないのに。 母親学級
今日は妊娠の経過等について話しを聞いて出産の映画を見たら、あと3ヶ月程で自分も出産するのかと思うとちょっと怖い気がしたけど、隣の席に座った妊婦さんといろいろと話しをしていたら、初産の妊婦さんばかりだから皆同じように不安に思いながらこのクラスに参加しているんだと知って心強くなった。休憩時間にはジュースが出て席の近い人同士で賑やかにお喋りが始まった。妊婦がこれだけ集まると、不思議な連帯感に包まれて圧倒される。

3月4日(土)
  昨日だいこくはお世話になっている人に不幸があったので、遠方へ出かけて今日帰る予定になっている。れいちゃん達が来ることになっていたが、だいこくの帰る時間がかなり遅くなりそうなので、れいちゃん達は泊まることになり今夜は昨日と違って賑やかな夜だ。いつもはだいこくが殆どの食事を作ってくれるので、私も随分楽をしているけど今夜はそうはいかない。でも私一人ではちょっと自信がないのでお寿司をとることにして、おつまみを少し作って夕食を済ませた。お腹がだいぶ出てきたせいか、食事を作る時よりも食器を洗っている時の方が辛い。同じ姿勢でいる事もそうだけどお腹が出ている分流し台よりも遠くなるから、よけいに腰に負担がかかるみたい。気が付くと私はいつもお腹を押しつけてしまうので、この頃は洗い物をする時には左足を曲げて流し台の所に膝を押し付けて、お腹を庇っている。そのせいで洗い物は肩が凝るし腰が痛いから家事の中でも辛い作業になってしまった。洗い物をする時には、片足が乗るような低い台を置いてそこへ片足を乗せると、腰への負担も軽くなってとても良いそうなので、今度実行してみよう!夜遅くだいこくが帰って来た。ついこの間まで元気だった人が亡くなった事でショックも大きく、疲れ切っている。

3月9日(木)
  体重のコントロールがうまくいかず9.6キロ増となってしまい、このままではあと2ヶ月以上ある妊娠後期をどうやって過ごしていいのか不安だったのに、今日の母親学級で妊娠中の栄養と生活についての話しを聞いたら、私の普段の食事では栄養バランスがとれていないような感じだった。と言う事はもっと栄養バランスを考えた食事をしないといけない訳で、私は『な〜んだ、もっと食べてもいいんだ』と内心嬉しくなった。悪阻もなくなって今は食べることが私の唯一の楽しみだものね。思い返すと一日中食べ物の事を考えているような気がする。例えばある日の朝食は食パン1枚(6枚切りの物)の上に薄切りのトマトと玉ねぎピーマンとハム1枚をのせて、トマトケチャップで味を付けてとけるチーズをのせてトースターで焼いて牛乳コップ1杯と一緒に食べる。お昼は残っている冷たいご飯と大根人参長ねぎわかめ鶏肉を使いオジヤを作る。仕上げにごま油を少し入れて中華風に、でも今日はまだ卵を食べていない事に気づいて最後にとき卵を入れて、ふんわりしたところで出来あがり。おやつは牛乳コップ1杯と、黒糖蒸しパン(カステラ大に切った物)1切れ。でもその後にミカンを2個も食べてしまう。先月まではおやつは必ず焼き芋だったけど、流石に1ヶ月も食べていると少々飽きてしまい、あの正直なおじさんには悪いけどこのところ買いに行っていない。おやつが終わるともう夕食の準備を始めないと…我が家では6時には夕食になるので私は今日食べた物と、まだ食べていない物を考えて結局夕食は、鯵の開きと大根おろしとほうれん草のおひたしと豚汁にする。ちょっと朝食のような夕食になってしまうけれど、だいこくも文句を言わずに食べてくれているので良しとする。こんな食事でもまだまだ栄養的には足りないものが沢山あると思う、でもこれ以上は食べられない。すると翌日足りない分の栄養を採るように献立を考えて食事をする。今は栄養をきちんと採ることが第一。

3月11日(土)
  一昨日から猫のチャースケの体調が悪く、食事は戻すし殆ど食べなくなってしまっていたので、以前からお世話になっている動物病院へ電話するとすぐに2匹共連れてくるように言われたけど、クロミは問題がないので取敢えずチャースケだけ連れて行くことに。だいこくに言うと「チャースケだけなら、お前一人で大丈夫だろ」と全く起きる気配がない。身重の私が6キロ以上もある猫を獣医へ連れて行くの?妊婦がいろんな動物が病気で集まってる所へ行ってもいいの?自分は眠いし獣医なんて行ったことがないし、チャースケが注射されるのは可哀相で見たくないからって、私の事なんて全く考えてないんだよね。「大家さんとこの、みっちゃんが乗せてってくれるって」と頭にきてプリプリしてる私に叫ぶとだいこくはもう夢の中へ。仕方ない、今日で3日も食べていないチャースケをこれ以上放ってはおけない。「だいこく、ちょっと来てよ。チャースケをキャリーバックへ入れるの手伝ってよ!このお腹じゃ思うように動けないんだから」せめてこれくらいはやって貰わないとね。チャースケは洗濯ネットとキャリーバックを見ると直ぐに逃げるので、騙し騙し時間をかけてようやくキャリーバックへ入れて準備が整った。ちなみにうちの猫達は洗濯ネットに入れてから、キャリーバックへ入れるようにしている。大家さんちは一家揃っての動物好きで、犬と猫を沢山飼っているのでうちの猫達のことも理解してくれている。
ここは素直に甘えて乗せて行ってもらい動物病院へ着くと、以前診てもらった獣医さんはなんと去年亡くなっていた。殆ど新しい人ばかりになっていてちょっと不安を感じたけど、帰る訳にはいかないので待つことに。かなり経ってからチャースケの番になり、診察してもらったけど原因は分からずじまい。ともかく今日は胃の粘膜を保護する注射と栄養補給の為に点滴を打つことになって、チャースケは一旦出された洗濯ネットへ入れられて獣医に抱かれ奥の治療室へ、私が止める間もなく連れられて行ってしまった。治療室のドアが閉まったとたんにガラガラ、ガッシャーン「ワアーッ」ドタン、バタバタバタ…「大丈夫?」「ちょっと待ってドア開けないで…」ガタガタ…ゴン……。あーあ、やっぱりやってしまった。治療室の中で大暴れをしているのは紛れもないチャースケだ。私と離れたとたんに怖くなってそこらじゅうを逃げ回っているんだ。待合室にいる人達が面白そうに様子を伺っている。随分長い時間が経って私が呼ばれて治療室へ入ると、物凄い興奮状態のチャースケが小さな檻に入れられてフーッフーッと威嚇している。なんて可哀相な…「洗濯ネットから出したら暴れて、ようやくこの檻に入れましたけど、興奮して手が付けられないんでまだ注射をしていないんです」獣医2人と看護婦?1人がチャースケと格闘したらしい。 獣医さん
そんなに大勢で追い掛け回して…「以前にもあったんです。すみませんけど、この子と2人にしてもらえませんか?」と言うと、治療室の隣の小さな手術室を空けてくれたので、檻に入ったチャースケを手術台の上に置いてもらい、私は横の椅子に腰を下ろした。「時間をかけて構いませんので、ゆっくりと落ち着かせてあげてください」と獣医は出て行った。当ったり前だあ!うちの可愛いチャースケをこんな目に合わせて!私も迂闊だった。チャースケと同じ目線になったけど、私の顔が分からない訳ではないだろうに物凄く興奮して、檻を開けようと手を伸ばした私に爪を立て威嚇してくる。私と2人になってもこんなに興奮しているチャースケに、私はショックを受けて少し怖くなったけど、家にいるような感じで暫くは話しかけながら座っていた。「チャースケごめんね。早く注射してもらって、おうちへ帰ろうね。クロミちゃんも待ってるよ…」15分程するとチャースケも少し疲れたのかフーッと言う威嚇からウーウーッと喉の奥で唸るような声になったので、これ以上時間をかけても同じだと思い、引っ掻かれる覚悟で立ち上がると、一気に檻の扉を開けて直ぐにチャースケを抱きしめたとたんに、あんなに興奮していたチャースケが私のお腹の上で大人しくなってくれた。よかったあ。思いっきりナデナデしながら椅子に座って隣の部屋にいる獣医達を呼んだ。チャースケを手術台の上に乗せ、私が覆いかぶさるようにして獣医の姿がチャースケの目に入らないようにして待つと、獣医が入ってきて「このままここで注射と点滴をしたいんですが」「そうですね。その方がいいと思います。私は終わるまでこうしていますから」「身体の方は大丈夫ですか?点滴は20分程かかりますけれど、気分が悪くなったら直ぐに言ってくださいね」そう言って注射を打ち、点滴の針を入れて獣医は部屋を出て行った。私の腕に顔を埋めてすがるように丸まっているチャースケを抱きしめていると、涙が出てきてしまった。私が泣いてもどうしようもないのに、泣きたいのはチャースケの方よね。点滴が終わり「チャースケ、終わったから帰ろうね」と洗濯ネットを出したらなんと!素直にネットに入り、キャリーバックを前に置いたらチャースケはネットに入ったままなのに、自分からネットごとゴソゴソと動いてキャリーバックへ入ってくれた!病院へ来る時はあんなに嫌がっていたのに、これに入ればうちに帰れる事がちゃんと分かってるんだ。私は重たいキャリーバックを抱え、費用を支払って外へ。みっちゃんはずっと待っていてくれた。気が付くともう1時間半も経っていたので、ひたすら謝って今までの経緯を話しながら家へ向かった。みっちゃんは嫌な顔もせず根気良く付き合ってくれた。本当にありがとう。家へ帰るとチャースケは一目散にコタツの中へ入った。ずっと様子を見ているとただうずくまっているだけで、やはり元気がない。点滴を打っているから今日明日は大丈夫だろう。暫くするとクロミがやって来て、チャースケを威嚇し始めた。きっと病院の匂いがするからだと思うけど、チャースケにして見れば怖い思いをして、ようやく帰って来たのにクロミに威嚇されるなんて踏んだり蹴ったりだよね。原因が分からないからどうしようもないけど、早く元気になってくれ…と祈るばかり。そうそう、チャースケの体重は3日も食べていなかったのに6.1キロもあった。食べていたら何キロだったんだ?もうすぐタヌキになりそうな猫だ。

3月14日(火)
  チャースケは昨日から食事をするようになって、元気を取り戻してくれたのでもう大丈夫だと思う。今までずっと元気だったのにこの5日間は、チャースケにとっても私にとっても大変な日々でした。今日は3回目の母親学級と定期検診が重なって、忙しいのとショックな事と…複雑な日でした。
  何時もは木曜日に行われる母親学級が、講師の都合で今日に変更になったので私はまず定期検診の受付をして、看護婦さんに母親学級へ参加している旨を伝えると「もし、お時間があるのなら、母親学級が終わってからの診察ではどうでしょうか」と提案をしてくれた。今日の講義は入院時に必要な物や赤ちゃん用品の事で、できればちゃんと聴きたかったので看護婦さんの提案どおりにすることにして、講義を受けに行った。この病院では分娩時に入院すると、簡単な身の回りの品をセットで貰えるとのこと。これで陣痛がきても必要最低限の荷物で入院できる。赤ちゃんの為の準備も敷き布団は固めが良いとか、あまり買わずに上手に借りる方法を…といろんなアドバイスをしてくれた。この頃は情報誌も沢山あってインターネットもあるから、目新しいアドバイスではなかったけど、この病院でのシステムを教えてもらえたのは良かったと思う。来週は最終回なので呼吸法を実際にやってみるようだ。動きやすいズボン等で来るように言われた。
  ご主人立合い出産を希望している人はご主人も来週の講義は受けなくてはいけないようだ。なんだか来週は賑やかになりそう。講義を終えて産科へ戻ると4時を回っていて、待っている人もかなり少ない。
それでも15分程待ってから超音波診察を受けた。今回もまた赤ちゃんの性別が分かるならと医者に聞いてみると、「じゃあ、見てみましょう」と言ってくれて超音波の映像は何かを映している。「ああ、これ。わかりますか?男の子ですよ」「え?どれですか…ああこれですね。男の子なんですね。良かった」私の感?は見事に当たったみたい。やっぱり男の子だった。嬉しい!私は嬉しくてウキウキしていると、医者はなんだか浮かない顔でもう一人の年配の医者と話している。「ちょっと羊水が多いですね。それと、赤ちゃんもちょっと大きいですね」「何か問題があるんでしょうか」「今日は担当医とお話をされますか?」と、医者は超音波専門なので私の担当医に任せた方がいいと思ったらしい。看護婦さんに私の担当医がまだ居るか確認している。「先生はいらっしゃいます」「それでしたら、担当の先生にお話を伺いたいんですが」と言うと、超音波室から診察室へ案内されて、担当医の話しを聞くことになった。 男の子
「普通、あなたのこの状態だと我々医者は緊張するんですが、去年羊水検査も受けて結果は問題ないんで、あとは赤ちゃんの消化器官をもうちょっと詳しく調べないと…」赤ちゃんに何か問題があるかもしれない?!そんな…私としては、悪阻やいろんな事を乗り越えて、ようやくこれから赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみに、幸せな気分を味わえると思っていたのに、一体何がいけないの?何でなの?男の子だと分かった喜びも何処へやら、私はショックで何も言えなかった。「それでは、2週間後にもう一度超音波検査を受けるように、予約をして行って下さい。消化器官に問題がないか検査をしますから」医者がそれまで何か言ってたけど、あまり頭には入らなかった。要するに私の場合羊水も赤ちゃんもちょっと多いとかちょっと大きい訳ではないのだ…それでヤケにお腹が大きかったのかな…赤ちゃんが大きいだけならそんなに心配はしないけど、内臓に問題があるなんて言われてしまうと、もうどうしたらいいのか。おまけに医者に鉄分不足で貧血だと言われ、鉄分の薬を処方されてしまった。毎日いろいろ考えて食べているのに、まだ足りなかったなんてね。会計を済ませ薬を貰うともう5時を回っていて、電車で帰るのを迷ったけどタクシー代がもったいない気がして電車で帰ることにしたら、かなり混雑していて大変な目にあってしまった。もう二度と夕方は電車には乗らない。

3月15日(水)
  検査の結果が出た訳でもないのに、私が落ち込んでいても仕方ないから、今日は久しぶりに電車で母の所へ。妹に借りた赤ちゃんの品物も何を幾つ借りたのか整理したかったので、お昼を外で食べることにして母と待ち合わせた。誰かと外食をするのは今は母しかいないので、私にとっては数少ない楽しみの一つ。値段の手ごろなバイキング形式のランチを食べることにした。これだといろんな物が食べられるので栄養的にもかなりマルだと思う。母はしきりに私のお腹や体調を気にしているので、昨日病院で言われたことや不安に思っていること等とても言えない。私も今日は不安を忘れて元気に過ごそうと思って来たので、「大丈夫、元気よ。ほら!」って言ってるうちに本当に元気になってきてしまった。母の食料や日用品の買い物を手伝って、赤ちゃんの物をチェックして早めに帰った。

3月17日(金)
  この間母親学級で赤ちゃんの胎動のことで話しがあった時に「…他にもしゃっくりをしている時がありますよね」と助産婦さんが言っていて、思わず隣の人に「え〜、赤ちゃんがお腹の中でしゃっくりするの?」と聞いてしまったことがあった。れいちゃんに聞いてみたらなんと「るうの方がすぐにしゃっくりだって分かるの」と、びっくりの返事が返ってきた。るうちゃんは赤ちゃんの事が分かるんだ。スゴイよね。なんでも、普通の胎動と違ってもっと弱く定期的にピクンピクンと動くらしい。どんな感じなんだろうかこれは一度体験してみたいけど、赤ちゃんがしゃっくりするかどうかも分からないからどうしようもない…と思っていたら、今日静かに座ってテレビを見ていたら確かに、いつもの胎動と違って弱く、ピクンピクンとかなり長いこと同じ間隔で動いている。もう私はこれがしゃっくりだ!!と確信してしまった。すごく可愛いしゃっくり。でもあまり長い時間止まらないと可哀相なんで、思わずお腹に向かって「わっ!!」と叫んで、「どう?しゃっくり、止まった?」なんて言ってる私は、ちょっと変かな?
  今日、ようやく歯茎の治療が終わった。完璧に良くなった訳じゃないけどホッとした。

3月19日(日)
  昨日、生れて初めて景品に当たった!どうせなら宝くじに当たりたいけど、それでも私にとっては嬉しいことなんで皆に言いふらして喜んでる。何が当たったかと言うと、だいこくが吸っているタバコのマークを10枚一口で集めて送ると、現金3万円が当たるというのがあって、更にそれに外れた人の中から、何千人かにライターが当たるのです。そうです、私にはライターが当たりました。トホホホ…でも、何かに応募して当たったのは初めてなので、これもお腹の赤ちゃんのお陰だと思ってるんだけど…。
  今日はまた妹達が母を連れて来てくれた。実家に置いてあった私の本や和服、この間運べなかったベビーベットと赤ちゃんの布団一式等をごっそり運んで来てくれたので、もうこれで準備は整った感じがする。でも、考えるとまだ小物や私の物が揃っていないので、近くの専門店へ行くことになった。実家の方の専門店と同じ系列の店なので、だいたいの様子が分かって買い物がし易いから、早速あれこれと妹に聞きながら買い物を始めた。妹は流石に慣れているから一目見ただけで「あっ、これ。お姉さん安いよ」とお買い得の品物を選んでくれる。重たいものを全部持って貰って、これで赤ちゃんが生まれて実家で過ごす間も、その後うちへ帰って来てからも私はウロウロと買い物に出なくても済みそうだ。だいこくには買い物を頼めそうもないから、本当に助かった。家に帰って皆で食事を済ませると、母は妹達の所へ泊まるので一緒に帰って行った。

3月23日(木)
 
呼吸法  今週は火曜と水曜にだいこくが出張で居なかった。どうもこれからは出張が多くなりそうだから、だいこくが留守の時に陣痛がきても、慌てないように覚悟しておかないと。でも、だいこくの様子からは留守でなくても、病院へ一緒に行ってくれるかどうか怪しい気がする。私は一人でなんでも出来るように、準備を進めているから大丈夫でしょう。今日は母親学級の最終回、やはりご主人方が来ていて教室内はすごく賑やか。出産のビデオを見て分娩準備体操や呼吸法を実際にやってみることになったけど、どのご主人もとても真剣で協力的なのには感心したし、とっても羨ましくなってしまった。私は立合い出産はして欲しくないけれど、せめて一緒に病院へ行き、陣痛室に付き添ってくれるくらいはして欲しいと思ってるのに、だいこくにこのご主人方の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。結局産むのは私だから、落ち着いてがんばりましょう。

3月27日(月)
  昨日れいちゃん達が遊びに来て帰り際、るうちゃんが一人で泊まっていくと言いだしたので、一晩預かることに。私の単調な一日も朝からるうちゃんと一緒で楽しい。掃除や洗濯といった家事を済ませてお昼を食べると、大人しくしていたるうちゃんも限界の様子なので、近所の公園へ遊びに行くことにした。もうすぐ小学生になるからか、赤ちゃんが生まれるとお姉ちゃんになるからか、随分頼もしくなって一つの事に取り組んで出来なくても根気良く最後までやり通すし、短い間になんて成長したんだろうと感心してしまった。夕方だいこくが公園へ来て「お寿司屋さんへ行くことにしたから、りきさんにも来るように連絡をとったぞ」と言ってくれた。ヤッター!今日の夕食はお寿司だ。るうちゃんはまだ遊び足りないようだったけど、もうすっかり暗くなったのでお寿司屋さんへ。暫くしてりきさんが来たけどれいちゃんが来ないので聞くと、車の中に居るとの事。どうも調子が悪いらしい。もう臨月に入っているからもしかして陣痛かと思ったらそうではないようだけど、食事ができる状態ではなさそう…薄情だけど皆でお寿司を食べて、れいちゃんにはお土産を少し包んで持って帰ってもらうことにした。帰りに車へ行くとれいちゃんは辛そうに横になっている。るうちゃんも心配で「ママー」と駆け寄ったので、起き上がったれいちゃんは少し青ざめた顔で、るうちゃんの頭をなでている。ともかく早く横になった方がいいのでれいちゃん達は帰って行った。どうか、出産までれいちゃんが元気で過ごせますように…。

3月28日(火)
  今日は赤ちゃんの消化器官に問題があるかどうかの超音波検査を受けた。医者は女医と少し年配の医者の2人。時間をかけて赤ちゃんの大きさから羊水の量、心臓消化器官と私に説明をしながらゆっくりと診て行った。最後に赤ちゃんの顔を確認して、「消化器官や他の内臓、赤ちゃんの口もちゃんとしてますし、問題はないようですね」と言いながら「ちょうど、撮れたので」と赤ちゃんの耳の写真を1枚くれた。んん?良く見ても耳なのか何なのか分からないけど…まあ、いいでしょう。なんだか面白い女医さん!
  私はもう、赤ちゃんの消化器官等に問題があったら…と不安だったから、問題が無いと分かっただけで嬉しかった。このまま帰れるのかと思いきや、やはり担当の医者からの話しも聞くことになった。「消化器や内臓関係には問題がなかったようですね。あと、考えられるのは…妊娠したことでお母さんのブドウ糖処理能力が、一時的に無くなってしまって羊水量に影響している可能性もありますね」と何やら難しそう…「糖負荷検査をしますので、看護婦から時間や注意事項を聞いて下さい」また検査を受けることになってしまった。明後日9時から検査をするので、30分前には来るようにとの事。午前中一杯かかる検査らしい。あ〜あ、私の一体どこが悪いのだろうか…。

3月30日(木)
  昨日の夜9時以降、水一滴も飲んでいない。当然朝ご飯も食べていないから、お腹が空いて力が抜けそう。朝8時なんて、ちょうどラッシュの時間じゃないの。
尿検査 この身体で満員電車に乗る気はないので、贅沢だけどタクシーで病院へ行くことにした。こんなに早い時間に病院へ来たのは初めてだけど、もうかなり沢山の人が受付けをして、待合室で横になったり食事をしたりして待っている。私も受付けを済ませて待っていると、検査時間をかなり過ぎてからようやく名前を呼ばれて、検査室のある場所へ移動するように言われた。検査は特別なことではなく、サイダーを飲んで採血して尿をとって…と時間毎に糖がどう変化するか見る検査のようだ。採血室の担当者が優しい女性で、お腹の赤ちゃんのことや出産のことでおしゃべりをしながら楽しく過ごしていたので、2時間ちょっとかかった検査もあっという間だった。結果は4月11日の定期検診で担当医から聞くことになっているから、心配しても仕方ない。私にブドウ糖の処理能力が無いとどうなるのか…ここまで来たら何と言われようと、私は赤ちゃんを産むだけ!検査が終わったらもう私の頭の中は食べ物のことで一杯。お昼ご飯へ向かってGO!
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5月29日(月)

  2000年5月29日、午後6時半に3,642gの男の子誕生。