排卵誘発剤の種類&副作用
参考資料:主婦の友生活シリーズ 赤ちゃんが欲しい7
| セキソビット(内服型) | 働く場所→脳 | 使い方→月経の5日目から服用を開始し、5日間、飲みつづけることで排卵を誘発します。 | |
| 特徴 |
内服剤の中でも最も作用が軽く排卵補助に使用されます サイクロフェニルとも呼ばれますが、一般的にはセキソビットという名称で処方されています。これは卵巣を刺激する性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌が十分でない場合に有効な薬で、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促し、卵胞発育を助けます。 内服剤では後述のクロミッドが主流のため、どの病院でも必ず扱っているとは限りませんが、排卵誘発剤の中では最も弱い薬として知られます。 セキソビットは、検査でホルモン以上が認められない場合に、第1段階として処方されることがほとんど。無排卵の場合、月経の5日目から毎日1〜3錠を5日間つづけて服用することで、だいたい1週間後に排卵を起こします。ただし、作用が弱い分、効果が期待できないこともあるので、そのような場合はセキソビットではなく、最初にクロミットが処方されることもあります。 また、クロミッドで過剰刺激が起こるような場合には、セキソビットで誘発する方法がとられることもあります。 |
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| 副作用 | 副作用はほとんどなし。過剰刺激の心配もほとんどいりません。 排卵誘発剤の中では最も副作用の少ない薬がセキソビットで、おだやかに排卵を促すため、体への負担や過剰刺激などもほとんど起こりません。 月に5日間、服用するだけなので、毎日病院に通う必要もなく、手軽といえば手軽ですが、排卵があってもイコール妊娠に結びつくものではないと覚えておきましょう。 |
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| クロミッド(内服型) | 働く場所→脳 | 使い方→月経の5日目から服用を開始し、5日間飲みます。 | |
| 特徴 | 世界的に見ても最もスタンダードな薬 クロミッドはクロミフェンとも呼ばれ、脳下垂体を刺激して、FSHやLHの分泌を促すために有効な内服薬です。 排卵を誘発するためだけでなく、黄体機能をよくする目的や、卵子の数をふやす目的など、現在ではさまざまな使われ方があり、経口剤としては世界的にもこれしかないといえるくらいスタンダードな薬です。 飲み方はセキソビットと同様、月経の3〜5日目から服用を開始し、5日間飲みつづけることで排卵を助けますが、服用する量はそのときによってバリエーションがあります。 また、現在では卵胞の状態をチェックすることができるため、卵胞が大きくなっていない場合は、2段投与といってクロミッドを再度服用したり、hMGやヒュメゴンといった注射をプラスして、卵胞を成熟させ、hCGを投与して排卵させるなどの組み合わせもあります。 |
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| 副作用 | 子宮内膜が薄くなったり頸管粘液が減る場合もあります 注射にくらべると体への負担はほとんどありませんが、人によっては目がチカチカしたり、ごくまれに頭痛を起こす場合があります。 人によっては頸管粘膜が減ったり、子宮内膜が薄くなるなどの副作用が出ることや、卵巣からでるエストロゲンの作用を抑えるため、更年期に似た症状が出ることもあります 過剰刺激はめったになく、卵子の数は平均2個、双子の確立は5%といったようにおだやかに作用するのが利点です。 |
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| フェルティノームP (注射型) |
働く場所→卵巣 | 使い方→月経の開始から数回、筋肉注射または皮下注射をしま す。 | |
| 特徴 | FSHの純度が最も高くピュア 従来のhMG製剤には卵胞刺激ホルモン(FSH)に黄体化ホルモン(LH)が入っていますが、これを外から入れると黄体化ホルモンが正常に分泌されている人には過剰になってしまうデメリットがあります。 フェルティノームPはこの黄体化ホルモンをほとんどゼロに近い状態で精製しているため、卵巣を過剰に刺激するリスクを抑えて排卵させることができるホルモン剤。主に多嚢胞性卵巣や無排卵症の誘発剤として使われるほか、人工授精、体外受精、顕微受精にも利用されます。 また、FSHは更年期になると多量に分泌され、尿として排泄されるのですが、フェルティノームPはこの尿を精製したもので、人間がもともと持っているホルモンからできています。つまりは足りないホルモンを、人からもらっていると考えていいわけです。 |
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| 副作用 | 安全性は高いのですが、ごくまれに過剰刺激も 新しく作った薬ではなく、人間のホルモンからできているため、安全性は高いのですが、まれに過剰刺激が起こることがあります。ただ、現在では卵胞計測をしながらかげんすることができるので、卵胞がいくつ出てくるか、大きさはどのくらいで発育中かなど、注意深く観察していけば、それほど神経質に副作用を考える必要はありません。 注射の場合、多胎妊娠の確率は約20%程度です。 |
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| hMG(HMG日研) | 働く場所→卵巣 | 使い方→月経の開始から数回、筋肉注射をします | |
| 特徴 | フェルティノームPに近い、国産のホルモン剤と同じ働きをする 卵巣刺激ホルモン(FSH)とごく少量の黄体化ホルモン(LH)の両方が入ったホルモン剤で、無排卵や人工授精、体外受精などに使用されます。 hMGは卵巣に直接作用するため、クロミッドなどの内服剤では効果がないとわかっている場合は最初から注射で、クロミッドである程度は効果があったけれど、あと一息の場合にhMGを追加するといった方法がとられることもあります。 FSHとLHの両方の作用がある注射薬はいろいろありますが、FSHとLHの配合比はその製品によって差があり、個人に合わせた使い分けや投与が行われるのがふつう。そのさじかげんは複雑かつケースバイケースです。 |
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| 副作用 | 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や注射部位が赤くはれるなどの副作用が出る場合も 注射部位が赤くなるといった副作用のほかに、卵巣がはれる卵巣過剰刺激症候群を起こすことがありますが、hMGで多数の卵胞ができても、hCGを投与しなければ重症になることはほとんどありません。 医師は副作用をみながら投与しますので、OHSSの兆候がある場合は、患者自身も途中でやめる勇気が必要になります。 また、クロミッドの場合は双子の確率が若干ふえる程度ですが、注射剤は四つ子や五つ子などの多胎妊娠の確率が20%ほどあります。 |
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| hMG(ヒュメゴン) | 働く場所→卵巣 | 使い方→月経の開始から数回、筋肉注射をします | |
| 特徴 | FSHとLHが1対1で含まれている HMG日研と同様、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の両方が入ったホルモン剤ですが、FSHとLHの比率が1対1になっているのが特徴。無排卵や人工授精、体外受精などに使用されるのも同じです。 卵巣を直接刺激することで排卵を促す点も同様ですが、強さでいうとhMGよりやや強めの作用があります。 ヒュメゴンはFSHもLHも全体的に低い場合に使われることがほとんど。同じヒュメゴンでもヒュメゴン75とヒュメゴン150がありますが、これはFSHとLHの組成が少し違うためで、使い分けはケースバイケースです。 ヒュメゴンやフェルティノームなど、ゴナドトロピン(FSHとLH)と同じ働きをするホルモン剤は、FSHとLHの比率が違うだけで、いずれもhMGのバリエーションです。 |
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| 副作用 | hMGと同じく卵巣過剰刺激症候群などの副作用が考えられます 副作用についてもHMG日研と同じで、注射部位が赤くなるといった副作用のほか、卵巣がはれる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こすことがあります。OHSSは重症化すると胸水がたまって呼吸困難を起こしたり、血液が濃縮するなど、命にかかわるケースも出てきます。これもhCGを投与しなければ、重症化にいたることは少ないので、早期発見とすみやかな対応が必要になります。多胎妊娠の可能性は約20%ですが、これを多いと感じるかどうかは個人の判断によるでしょう。 |
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| hCG (ゲストロン5000) |
働く場所→卵巣 | 使い方→卵胞を成熟させたあと、5000か10000単位を注射します | |
| 特徴 | 排卵や妊娠の維持に必要です hCGは黄体ホルモンに似た働きをする薬で、クロミッドやhMGで卵胞を成熟させたあとに投与し、排卵を起こさせる役目があります。 hMGが卵胞を大きくするのが仕事なら、hCGはこの卵胞を割るのが仕事。卵胞が排卵に適した大きさになったころ、5000単位か1万単位を注射します。 また、排卵後に黄体機能をキープするために使用されることもあり、妊娠を維持するのに欠かせないホルモンでもあります。 hCGはもともと赤ちゃんがつくり出すホルモンで、妊婦の尿から精製されている薬です。ヒト絨毛ゴナドトロピン、ヒト胎盤性性腺刺激ホルモンなどともいわれ、クロミッドやhMGとあわせて使用されています。 |
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| 副作用 | クロミッドやhMGとの相互作用で卵巣過剰刺激症候群を起こすことも hCGは、卵胞を刺激するクロミッドやhMGで多数の卵胞を成熟させ、卵胞が排卵に適した18〜20mmになったころ、hCGを投与して排卵させる目的で使われています。 副作用としては組み合わせて使われるクロミッドやhMGとの相互作用でOHSSを起こすことがありますが、卵胞が大きくなっていても、最後にhCGを注射しなければ、重症のOHSSになることはほぼまれと考えてだいじょうぶです。 |
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