
「のろいの木とミー」

あるところに、みんながこわがるのろいの木がありました。
みんながこわがるので、えらい人がその木を切らせました。
しかし、次の日にはまたはえていました。
その上、その時まわりにおちたの木のかけらで
悪い悪いことがおきてしまいました。
それは、それから三日すぎた日のことです。

みつ子という少女がとびちった木のかけらをひろいました。
みつ子は「図工につかえるわ」と言いながら、
おうちにもって帰ってしまったのです。
そして、その夜こわいことがおきたのです。

その夜みつ子がねむると、
もって帰った木のかけらが、かの女のむねにすいこまれていきました。
するとみつ子はふらふら〜と起きあがり、
ねむったまま家の外のどうろに歩いて出てしまったのです。

そこへピンクの車が走って、みつ子はその車にひかれてしまいました。
みつ子が車にひかれるしゅんかんに、むねから木のかけらが
とびだしていきました。、
ひかれて死んだみつ子の体は、ふしぎなことに
だれも気づかないので、みつ子はゆくえふめいとなりました。

それから何十年もすぎました。
その日、ミーって少女がたんじょうびだったのでお父さんから本をもらいました。
「ありがとう、パパ」とミーが言いました。そしてミーが読みはじめると
「このうんとむかしにのろいの木があり、とびちったはへんを家にもって帰った人は
死んでしまいます。生きかえらせる方法はとびちったはへん23こをぜんぶ集めて
のろいの木の前において「すいすいほーう」と言うことです。

つぎの日、学校でいとう先生が「次の図工の時間につかういろんな形の木のえだをひろいにいきます。
きみたちにはあつめたえだをまとめてほしいの」と言いました。
二人は「は〜い」とこたえました。

家にかえってミーとサーが先生にたのまれたことをそうだんしながら、お手伝いで
にわで水まきをしていました。ふざけて水をかけて遊んでいたら、ちょうどお兄さんが
帰ってきました。でもお兄さんはその二人をみてびっくり!
ホースがぬけているのに水が出ていたのです。

そのときだれかがお兄さんのかたに手をおいたのです。
「だれ?」といったら
「いわない」ってうしろからだれかがこたえたのです。
お兄さんはこわくて動けなくなりました。

すると「おしえてあげる」とまた声がします。
ふりかえると、おばけがいました。
お兄さんのかみの毛はたち、かおはまっさおになりました。
お兄さんは、ミーとサーをだきかかえて
けむりが出るくらいはやいスピードでにげ出しました。

そのまま役所まで走っていき、聞きました。
「うちの水道はどこのあたりの水をつかっているんですか?」
係りの人はこまったかおをしながら
「すいません。たぶんのろいの木のあたりと思います」と
言いました。
お兄さんは「それはどこですか?」と聞きました。

かかりの人はちずの上をぼうでさしながら
くわしくおしえてくれました。

次の日。
その日はえんそくでした。ミーは大好きなイサムくんから
プレゼントをもらいました。
「ありがとう。うれしいわ。」
ミーはうけとりました。

お昼になりました。シートをじめんにしき、
おべんとうを広げました。
するときれいな木のかけらが出てきました。
ミーはそれを見たときから、
目がキラキラと光りはじめました。
サーはそれがきもちわるくて、
おべんとうが食べられません。

その時ミーは思いだしたのです。
それはパパからもらった本に出ていたのろいの木のかけらに
そっくりです。ミーは小さな声でサーに言いました。
「これってたしか本に書いてあったよ。これをもって、
もどれもどれって言うと、死んだ人がもどって来るんだよ」
二人はかおがまっさおになりました。

ミーはイサムくんからもらったプレゼントを
思い出しました。
すぐうしろの木のそばに行き、一人でプレゼントをあけました。
ミーは気づいていませんが
その木はのろいの木だったのです。

その中に入っていたのは、のろいの木のかけらだったのです。
ミーはさきほどのかけらもいっしょにそこに入れて
のろいの木の前において言いました。
「もどれ!もどれ!」
すると

するとふしぎなことに、のろいの木から女の子と男の子が
二人ずつ出てきました。
その子たちは、ミーに「ありがとう」と言って
家に帰っていきました。
その時雨がふってきました。

大きなはっぱの下でミーが休んでいると、
しらないうちにきえて、空高くとんでいってしまいました。
ミーがよんでなかったページに、じゅもんを言った人は
きえてしまうと書いてあったのでした。