私とへら鮒釣りとの出会い

私とへら鮒釣りとの出会いは、まだ紅顔凛々しい(照れるなァ)18歳頃?のこと、

冬の寒い時に嫌々、先輩に連れていかれたのが、現在は荒川の調整池”彩湖”と

化してしまった、隠れた穴場”笹目の砂利穴”でした。いくつかあった池の中、一番

大きな池で、今考えると寒気さえ(その日は本当に寒かった!)覚えるのですが、

何を隠そう、その時私達は蓮魚の”ギャング釣り”をしでかしていたのです。今思う

と、たしか”寒べら”を楽しんでいる方がお一方対岸に居られたような気が‥‥。

当時はそんなこともお構いなしにリール竿でギャング針をバチャバチャと放り込み

ワーワーと騒いでおりました。(あの時の方、申し訳ありません。反省しています。)

その日は大型の(6〜70cm位あったように思います)蓮魚が確か4、5本あがり

ました。まだ”へら”の存在すら知らない頃の事ですから、単純に”大きな魚がとれ

たぞ〜スゴイナ〜うれしいな〜”位の事しか、考えませんでした。そのうち、あまり

大きくない(といっても今、考えると40cm弱はあったと思う‥‥)平べったい魚が

ギャング針にひっかかり、釣り上げられました。鯉やマブナぐらいなら当時も見て

わかりましたが、目の前にある、マブナに似た頭の小さい、肩が張ったこの魚は

一体なんだろう?(たぶんこの時に、私はその魚体の美しさに魅入られたのだと

思います。‥‥エヘッ!)と思い、先輩に聞いたところ、「あっ”へら”だ」との事。

なんとこの先輩、”へら釣り”もたしなむのでした。嫌がる後輩を無理矢理、お供

に従え、”ギャング釣り”なるものの挙句に、”尺べら”を引っ掛けるとはとんでもな

い”へら師”がいたものです。とにかく私は、この”かっこいい”お魚に俄然興味を

覚え、帰りの車中でこの先輩にあれこれ”へら鮒釣り”について聞きまくったのは

言うまでもありません。これが私と”へら鮒”とのなんとも憐れな出会いでした。