いそげ〜〜! 建人の巻
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建人の出産予定日は9月20日でした。
でも、私はどうしてももっと早く生んでしまいたかった。
9月の始めには産みたかったのです。
・・・というのも、10月10日には妹の結婚式が控えていました。
たった一人の妹の結婚式です。当然出席したいじゃないですか。
しかも妹は和歌山県に嫁いでいくのです。
なかなか会えなくなるし、どうしても妹の花嫁衣裳を見たい。
生後1週間や10日の赤ちゃんを連れて和歌山まで行くわけにもいかないだろうし、産後の私も無理して他の人に迷惑をかけるわけにもいきません。
せめて3週間、と私は思っていました。
3週間たてば赤ちゃんも私もどうにかなる。
なんとしても予定日より早く産む!
勝手に決意していましたが、早産では困るわけで、「正産期」に入るまではおとなしくしておりました☆
晴れて「正産期」に入った翌日、私は意気揚揚と定期検診に出かけました。
入院することも無く、張り止めの薬を飲むことも無く無事に「正産期」に入ったのです。
定期検診の結果も「順調」でした。
帰り際に看護婦さんが言いました。
「今度は陣痛があったらすぐに来てね。初産よりもお産の進みが早いから、もたもたしてると途中で出ちゃうよ!」
「はい。わかりました」
なにせ初産が4時間ですから・・・☆
(あとから知った話ですが、私が前回入院していたときに、同じ名前の子と仲良くなりました。私は4時間で産みましたが、その子は4日間!!もかかったそうで、「4時間の○○ちゃんと4日間の○○ちゃん」と語り草になっていたそうです(笑))
「もう、すぐにでも産まなきゃ!」
定期検診から帰ってきた私は、今までとうってかわって動き始めました。
最初は階段の上り下りをしていたのですが、歩き始めていた大樹が真似して危なかったので、踏み台昇降に変えました(笑)
「そんなにいきなり動かなくても」
と妹が笑うぐらい。
それでも、とにかく動かなくちゃ話になりません。
比較的「安静」だった私は、突然活動的な人に変わったのでした
さて。検診に行った翌日。
7時ごろに大樹を膝に乗せて朝ご飯を食べさせていました。
「あれ・・・なんか、お腹、ヘン」
まさか、昨日の今日で、ねぇ。
とりあえずは大樹のご飯。
でも、やっぱりヘンだぞ。
「おかーさん、くるかもしれない。ヘンな感じ」
母は仕事に行く用意をしていました。
「仕事、どうする?」
そう聞かれたのですが、まだはっきり陣痛となったわけでもないし・・・
「仕事行っていいよa院に行くとき連絡するから」
家には妹もいたので、気楽なものでした。
みんなが仕事に行き、大樹の着替えをして・・・
「あ。やっぱ、お腹痛いわ。」
慌ててるのは私より妹のほうでした。
「病院、行く?」
「う〜〜ん。もう少し様子みるわ」
トイレに行って出血してるのを発見したのが8時半過ぎ。
「やっぱり病院に行くー。用意しよう」
私の出産のための荷造りはすでに完成していますが、とりあえず大樹も連れて行かなくちゃなりません。
オムツ、おやつに飲み物、着替えも。
母の会社にも電話をしました。
病院にも、もちろん旦那にも。
仕事に行った母は、会社で仕事の準備をし、着替えをし、ラジオ体操をしたところで呼び戻される羽目になったのでした。
「こんなんだったら、行かなきゃよかった・・・(苦笑)」
ちょうど外来の診察が始まった頃だったので、そこで内診しました。
「うん。3〜4cm開いてきてるね。上(病棟)にあがってね」
陣痛もまださほどではなかったので、自分で歩いて、大樹の手を引いて病棟に上がりました。
病棟に上がると助産婦さんが「内診してみようね」と。
「え。今、下で内診して、先生が3〜4cmって言ってましたよ」
「うん。でも、あなたは早いから、もう1回見てみるね」
言われるがままに内診してみると・・・
「ほら〜。もう6cmになってる」
あの・・・1階から3階までエレベーターで上がってきただけなんですけど・・・☆
結局、進行の早さに今回も浣腸なし、ということに話がまとまりました(笑)
今回はほんとに早めに病院に向かったので、しばらく陣痛室に入ることになりました。
いい加減、陣痛も強くなってきます。
「う・・・・・」
それでもまだ、気持ち的には余裕があったかな。
仕事先から母が来てくれて、私の腰をさすったりしてくれました。
妹は大樹のお世話。
小さいながらも、大樹も腰を叩いたりしてくれました。
いよいよ分娩室に入ることになりました。
「じゃ、行って来る。大樹を頼むわ」
その頃、仕事が終わる頃だった旦那は、いそいで仕事を片付け、病院に向かおうとしていたのでした。
分娩台にあがると、急激に強くなるお腹と腰の痛み。
時折助産婦さんが子宮口の開き具合をチェックします。
「もうちょっとだね。深呼吸して、らくにしてね」
ふーっふーっ
痛みを逃すのに必死です。
さて。ようやく子宮口は全開大になり、いよいよです。
陣痛の痛みとともに必死でいきみます。
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・んっ・・・・」
す〜〜っはーっす〜〜っはーっ・・・
またしても破水せず、助産婦さんが破水させます。
「う〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん〜〜〜〜〜〜っ」
す〜はーーーっす〜〜〜はーーっ・・・・
「頭が見えてきたよー。もうちょっと頑張って!」
その頃、私は頭の中で絶叫していました。
「忘れてたーッ!!こんなに痛かったんだああああああああっ!!!!!」
張り裂けそうな痛み。うかつにも忘れていました。
お産って、痛かったんです・・・
「きたよきたよー。頑張って、う〜〜〜〜〜ん」
おへそに向かっていきみます。
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ・・・・・」
ちゅるん♪
はああああああああああああああああああ
やっぱり、私にとって出産の瞬間というのは「ちゅるん♪」でした(笑)
「おめでとう。男の子ですよ」
平成10年9月2日 身長 48.5cm 体重 2940g
約3時間半で生まれた 我が家の次男、建人 誕生です。
「今 生まれたよー!」
妹がさっそく旦那に電話しました。
「生まれた?ほんとに!?」
今回も間に合わなかった旦那。
なんと・・・病院の駐車場にいたそうです。
「間に合うかも・・・」と期待を抱いて病院に到着した旦那なのですが、駐車場が混んでいて、あいてるところを探していたところだったそうで。
あ〜〜あ・・・なんてこと。
「お前がこらえ性がないから!」
なんて言われてしまいましたが、そんなのどうにもなんないって(笑)
「出てくるほうに言ってって」
出たがるものは止められませんって。
私の希望通り、建人は9月の始めに生まれてくれました。
おかげで妹の結婚式には、1ヶ月検診を終え、先生のお墨付きももらって参列することが出来ました。
ただ。
思惑通りに生まれてくれたおかげで、大樹と建人は1週間ほど同じ年になりました。
まあそれも、旦那の希望通りというべきかな☆