こどもと本

子供といっしょに楽しむ本の世界、大切にしたいものです。


バックナンバー 6才のお気に入り なつかしい本

読み聞かせをして親子で本を楽しむと、子供の顔がぱっと明るくなって、

親の心もぽっと温かくなる、これって本の魔法かな・・・ 

   ここでは、子供のころ大好きだった懐かしい本、娘たちに読み聞かせして喜ばれた本、

大人になって読んだ子供の本、などなどご紹介します。

なお、このページで紹介している本の表紙画像は、

すべて出版社から許可をいただいて掲載しています。無断で転載することはできません

6才のお気に入り

くんちゃんのはじめてのがっこう   ドロシー・マリノ さく    まさき るりこ やく         ペンギン社

 上の娘が年長になった頃から、この本を何度も「よんでよんで」とせがむようになりました。本人は、どこがどうおもしろいのか詳しく話してはくれませんが、きっと自分の心の中で、くんちゃんの気持ちに共感できるところがたくさんあるのだと思います。

 こぐまのくんちゃんがはじめて学校に行った日のエピソードがつづられています。わくわくして嬉しくて、会う人会う人に「ぼくがっこうにいくんだよ」と話してまわったり、教室で不安になって外に逃げ出してしまったり。はじめて学校へ行く子の気持ちがよくわかります。そして、くんちゃんの先生は、とってもあったかくて素敵です。おとなは、こうやってこどもに自信と喜びを与えていかなくてはいけないんだと改めて思います。

おしいれのぼうけん  さく ふるたたるひ たばたせいいち  童心社

 5・6才の子のほとんどが大好きになる一冊です。でも、読んでやるには、とにかく長い!途中でやめるにはもったいないストーリーなので、最後まで一気に読んじゃうけれどかなり大変です。

 保育園のお昼寝の時間、あきらとさとしはけんかを始め、とうとう先生に押し入れに入れられてしまいます。さあ、ふたりの冒険の始まり始まり。押し入れの中はデゴイチとミニカーが走るよるのやまとよるのうみ。そこに登場するのがねずみばあさん!逃げても逃げても追っかけてくる。ハラハラドキドキの大冒険です。冒険のくだりを読んでいる時のこどもの真剣な表情と、読み終わって「あーおもしろかった。」っていう言葉に惹かれ、また読んであげようかなって思います。

 冒険が終わって押し入れの戸があいた時、先生が「ごめんね。さとちゃんのいったとおり、おしいれのそとで かんがえてもらったほうが よかったな。」といいます。おとなにはチクリときます。

チョコレートのたねあげます    木暮正夫 作  黒井健 絵    岩崎書店

 私の娘だけあっておいしそうなものが出てくる本はたいてい好きですが、この本は特に気に入っています。「チョコレートのたね」という甘くて不思議な言葉にたまらなく惹かれるようです。

 一年生になったばかりのゆうくんが、ひとりで留守番をしている時に起こるちょっとファンタジックなお話です。訪ねて来たやまねこのおばあさんに、教科書を見せてあげた代わりに「チョコレートのたね」をもらいます。そしてそれを育てたら、あっというまにぎんいろの花が咲いて実ができて・・・・・・おかあさんやおとうさんには絶対内緒のこの素敵な体験で、ゆうくんはちょっぴりお兄ちゃんになったのかもしれません。

 挿し絵もほんわかあったかくていいです。

二ほんのかきのき   さく/え 熊谷元一    福音館書店

  絵も内容もちょっと古めかしい感じなので、喜ぶかなって思ったけれど、読んであげたらとても気に入ったようで、この頃はひとりでページをめくって読むようになりました。

  二ほんのかきのきのある家の一年間の様子が描かれています。冬には「なりきぜめ」をし、六月になるとかきのきに花が咲き、そのあと青い実がなりはじめ、いくつかが落ちると子供たちはそれを使って遊びます。秋にはおいしく実った柿を食べ今度は赤い落ち葉で遊び、大人はせっせと干し柿をつくります。そしてまた雪の季節がくると「らいねんもよくなりますように」と願います。

  自然と密着したくらしが描かれた本は、こどもにとって興味がそそられるんでしょうね。こどもはみんな自然に近いところにいる。都会にいるとなかなかむずかしいけれど、親子で自然とふれあえることたくさんしたいです。

  なお、この本は現在出版元で品切れ中だそうです。