劇団パノラマ☆アワー
「UFOの工作」

「今、生きている答えがだせないかと思って作品をつくる

作・演出 右来左往

この作品は六年前、右来氏がブルーな気持ちで沈んでいたとき、「優しい気持ちを手に入れたい」、「つらい時にホッとできたら」という思いを込めて書いたものです。   ある日、「空に浮かぶ雲にもちゃんと名前があるんだ」ってことを思い出した。小学校の理科の時間に習ったんですね。そんなことを忘れて、「いったいどれだけの年月がたったんだろう」なんて考えていたら、西条八十の詩『麦わら帽子の歌』や、宮沢賢治の童話『虔十公園林』、『銀河鉄道の夜』等の作品が頭に浮かんできて、出来たのがこの作品です。  お芝居がはじまる場所はススキの原っぱ。登場人物は、田工作君(主人公・空想癖のある中学一年生。みんなは「おちこぼれ」と笑うのですがニコニコと空を見上げているのです)。小学校六年生の夏に転校した友だちの向井空良君。えこひいきする嫌な数学教師。頭のいい、いじめっ子たち。小学校の理科の教科書をかいた偉い先生の里山博士。シンプルなシチュエーションです。  見終わって「よかったね工作君」と想ってもらえれば・・・。メルヘンです。素直に泣ける舞台です。

生きのいい作品をつくる

1980年代後半の京都には、若く個性的な才能が集まっていました。いわゆる小劇場と呼ばれる劇団がたくさん生まれ、「劇団パノラマ☆アワー」もその中のひとつ。1989年、右来左往氏の作品を上演する劇団として旗揚げしました。現在劇団員はあえて右来氏ひとり。上演ごとに役者を集めるプロデュース・システムを取っている。「役者には、芝居だけに打ち込んでほしいし、経済的な事やその他の事は、ドーンと僕にまかせていればいい」と思っている。