第三章 息つぎ


某月某日

このところ数日続いて夜に喘息の発作が出る。あいかわらずへっぽこな免疫系である。Mφはいないし、IgGは少ないし、そのくせB-cellはむだに抗体作ってるし・・・。世の中にはやってることが空回りなこともあるんだなーと妙に納得する。

なんだかだるいなと思ったら微熱があった。このところ、関節がこわばった感じはあるものの熱はなかったが、どうやらまただるだるモードに入ってしまったらしい。
 
 

某月某日

喉が痛い。飲み込むときに痛みがある。自分では見えないのだが、多分腫れているのだろう。抗生剤が欲しいところだが、手持ちの抗生剤は飲みきってしまった。とりあえず鎮痛剤でごまかす。
 
 

某月某日

喉の痛みが続く。耳の下も痛い。医者のところに行かなくてはならないのだろうが、大学病院に行くとなると気が重い。待ち時間が長いのも、医療資源の無駄遣いをするのも、いやだ。

微熱も続いている。二三日おきに平熱に下がるのだが、その他は平熱を上回る体温だ。これがhCGのせいだったらシャレにならないよなあ。
 
 

某月某日

微熱が続いていたのはhCGのせいではないことが判明。結局一週間くらいで喉の痛みは無事消えた。今回はこちらの免疫系が勝利したらしい。
 
 

某月某日

体温計を紛失する。困ったなあ、これでは体温が測れないぞ。
 
 

某月某日

朝起きてベッドから降りたら目の前が真っ白になった。そのままベッドに逆戻りである。起立性低血圧というやつだろうか。自律神経失調症かもしれない。肘、膝の痛みが再発する。やはりこのまま病院にいくべきか?
 
 

某月某日

昨夜体温計を発掘する。今朝ずっとやらずにいた基礎体温測定を再開したところ、36.99度であった(婦人用のデジタル体温計なので小数点以下第二位まで測定できるのだ)。なかなかステキな測定値だ。
 
 

某月某日

「闘病記」と銘打っているものの、最近病院というものに行っていないので日々の日記が短くなっている。ここはやっばり日記のネタを仕入れにために通院しようかな。
 ・・・不届者だ。
 
 

某月某日

とりあえず熱はない。関節の痛みもない。しかしNSAIDに胃をやられた。教科書通りである。また自分の体で人体実験やって、と叱られそうだ。
 
 

某月某日

口内炎ができる。それも一度に二つ。子供の頃から疲れたり調子が悪かったりするとすぐに口内炎や口角炎になる性質なので、栄養状態が悪いのかなと反省してみる。

教科書的には口内炎や口角炎はビタミンBの類が不足して発生する。私の場合すりおろしたにんにくとはちみつを混ぜたものを塗ると一発で治るのだが(民間療法のため根拠は不明だが、とりあえず蜂蜜が傷にいいことは知られている)、しみるばかりで治りが悪い。
以前チョコラBBを毎日服用してもなかなか治らなかったことがあるので、今回は徹底的に戦うことにした。
ドラッグストアにて、イソジン、口内炎・口角炎用ビタミン剤、口内炎用軟膏を購入。就寝前に歯磨き、イソジンを用いて洗口、消毒の後、軟膏を塗布。翌日にはかなり改善された。
 
 

某月某日

最近、夏ばて気味である。体重をはかっていないので質量が減少したかどうかはわからないが、確実に胸は溶けた。例の口内炎のおかげで食欲もあまりない。水分ばかりとっている。
 
 

某月某日

口内炎がなんとか治ってきた。まだ完治はしていないが、とりあえず痛みはない。
しかしあいかわらず飢餓状態である。一日の食事回数が1回から1.5回だ。試みに身体の各場所のサイズを測定してみると確実に細くなっていた。ウエストがウン十ウンセンチなど、小学生以来の測定値である。
 
 

某月某日

闘病生活とは何ら関係はないのだが、どうしても書かずにいられない事件が勃発した。
バスソルトにあたったのである。
調子こいてお風呂に入れたところ、手の甲、足の甲が痒くなり、翌日顔に湿疹が出た。やられた・・・。

基本的に肌は頑丈なほうで、化粧品にあたったこともあまりない。が、「あまりない」ということは換言すれば「少しはある」ということで、朝ファンデーションを塗り夜落とすとひりひりしたり、温泉に入ると顔がひりひりしたりする。大学時代、東京にきたばかりの頃に洗顔のとき水道水が顔にしみたこともあった。

これも、口内炎と同様に、不摂生な生活を改善せよという警告なのだろうか。
 
 

某月某日

なんとなく、発熱しそうな気配がする。体に熱がこもっているような感じだ。子供の頃、熱もないのに親に「顔が赤い、唇が赤い、芯熱がある」とよく言われたのを思い出す。芯熱とは、読んで字の如くからだの芯に熱がある状態のこと。正式な医学用語ではないから母親の郷里の言葉かもしれない。
 
 

某月某日

予想通り、と言っていいのか、発熱する。37度前後の微熱である。
関節痛の部位が前回より増える。両肘、両膝に加え、両手首が痛む。両手の指の関節が強ばったような感じがする。
最近飲んでいない鎮痛剤を飲むが、膝と肘の痛みは続く。
疲れやすく、横になっているとすぐに睡魔に襲われる。嫌な眠りだ。感覚としては「気を失う」に近い。目が覚めるとじっとりと寝汗をかいている。

 

某月某日

思い切って、大学病院の予約を取ることにする。別に開業医のところに行ってもいいのだが、大学病院のリウマチ専門医に「なんかあったら直接こっち来ていいから。また悪くなって紹介とかになると大変だし」と言われているのでそれに従おう。
 
 

某月某日

再び口内炎ができる。またこれで強制的減量か?とりあえずビタミン剤を飲む。
胃が荒れる→食欲が低下する→体調を崩す→口内炎ができる→痛みのため食べたくない→体調を崩す→また口内炎・・・と悪循環に陥っているが、如何ともしがたい。
 
 

某月某日

口内炎が少しよくなってきたと思ったら、今度は胃である。吐き気がする。気持ち悪い。天は私に強制的減量を続けよというのだろうか。
早く病院の予約を取ればいいのだが、全身倦怠感のため外出しないままずるずると過ごしてしまう。ほとんど動かないのでカロリー摂取量が少なくても大丈夫なのが救いだ。



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