第十二章 流転


某月某日

ついに、来た。
発熱した。といっても37度台だが。
 
 

某月某日

レポートが送られてくる。
確統が筆記であることにも驚いたが、passしないと期末試験を受けられなくなるという告知に焦る。
 
 

某月某日

昨夜37度程度の微熱があったので覚悟してOTCの風邪薬を飲んだら翌朝平熱に。いったいどうしたのだろう。
 
 

某月某日

喘息の発作を起こす。
テオフィリンだけでは楽にならないので塩酸プロカテロールの噴霧。案の定β2 recepterの選択性が低く心悸亢進と振戦が出る。
 
 

某月某日

食欲の暴発、NSAIDによる胃炎、吐気といつも通りの過程を経る。
 
 

某月某日

喘息る。あまりに苦しいのでぷるぷるを覚悟で塩酸プロカテロールの噴霧をやったら途端に呼吸が楽になった。今日は選択性が高まっているらしい。
おかげで心地よく眠れた。
 
 

某月某日

また発作。朝息苦しくて目が覚める。働かない頭で吸引。呼吸が楽になったので二度寝。

口内炎ができる。とりあえずOTCのビタミン剤を飲んでみる。

夜になって再度発作。吸引。
 
 

某月某日

発作。こう毎日毎日続くと呼吸するのが面倒になってくる。起座呼吸せねばならないほどひどくはないので病院に行く機会を逸している。
 
 

某月某日

当てにしていたステロイド剤がないことに気づく。これがあると思っていたからこそ手持ちのカードで凌ぐつもりだったのだが。
 
 

某月某日

昼夜逆転の生活が続く。バイトが夕方からなのが人間の生活に戻れない一因であろう。
お茶を入れに台所に下りたら気管支が痛くなった。温度計のようだ。
 
 

某月某日

朝起きると喘鳴がした。
 
 

某月某日

とても、だるい。

以前よくあった、寝ても寝ても疲れた状態に似ている。
 
 

某月某日

寝ようとして自宅電話に留守電が入っていることに気付く。誰だろうと思い、聞いてみると教育委員会からであった。電話がかかってきた時刻を確認すると午前8時半すぎだった。現在の私にとっては夜中に近い時間帯である。
正直、電話のベルが鳴ったことに気付いていなかった。

今日は金曜日。明日は土曜日。担当者が出勤していない可能性は大だ。しくじったなあーと思いつつ就寝。
 

某月某日

いつものように何をするにも遅すぎるか早すぎるかの時刻に起き出す。テンションの低いまま教育委員会に電話する。
と、担当者は不在であったが課の他の人からおおまかな話を聞くことができた。

要は、先生になりませんか、ということらしい。詳細は週明けに担当者に聞くしかないが、授業は担当しないで校務を分掌する形になるのだとか。
 

某月某日

週明け。教育委員会に再度電話する。

やはりセンセイのお仕事の話であった。
残念ながら来年度から移住予定なので断る。

が。
「ということは、十二月一日から今年度の終わりまでの四ヶ月間働くのは可能ということですね
と予想外のカウンターパンチをくらった。
 
 

某月某日

あれよあれよという間に仕事が決まってしまった。まあいい。死ぬ時は前のめりだ。



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