第七章 特記事項なし
某月某日
どうもやる気が出ない。
某月某日
あまりに眠かったので奈良線で寝過ごしてしまった。
はっと目が覚めたらちょうど最寄駅を発車するところだった。
次の駅で降りて戻ろうかと思ったが、気が変わったので下車して買い物にいくことにする。
買い物ついでにふらふらしていて献血ルームの看板が目にとまった。
・・・やってみるか。
睡眠不足、食事抜きという最悪のコンディションでいざ勝負。
事前の比重検査では1.52の比重液に浮いていたが、その後の赤血球の濃度検査ではパスした模様。
例によって右腕から抜かれた。今度から左から抜いてもらうよう主張しようかと真剣に悩む。
今回はなぜか採血中ずっと痛かった。冬場で血管が収縮しているせいだろうか。
頭がくらくしたり、寒気が襲ってきたり、採血量が少なすぎて何度も機械を止めたりと散々だった。ついには看護士さんにカイロを持たさてしまった。
やはり睡眠不足がきいているのだろうか。
某月某日
献血の際の検査結果が返ってきた。
GPT 10
GOT 17
γ-GTP 15
TP 7.0
Alb 4.4
A/G 1.7
TC 186
RBC 426
Hb 12.6
Ht 37.6
MCV 88.3
MCH 29.6
MCHC 33.5
WBC 71
血小板数 24.6
標準値と比べる限りでは極めてフツーである。
某月某日
再び旧帝大病院での診察の日。
前回は身長も体重も測定するのを忘れたので今回はちゃんと計ってみる。
身長155.1。体重48.4。
めでたく体重増加中だ。
前回の診察以後、著変なしであること、寒くなってきたので階段の昇降等が辛いこと、しかし毎年のことなので本人はあまり気にしていないことなどを淡々と話す。
手の打ちようがありませんよねー、という雰囲気が担当医との間に発生する。
現在の担当医とは、一度腹を割って話をすればかなり相性はいい気配はあるが、二ヶ月に一回の診察では腹を割っている暇もない。
今回はほぼ徹夜状態での受診だった(生活が夜型にシフトしたのが戻せないだけだ)。
前回の診察のときに担当医が「次は血液検査しましょう」という主旨のことを宣っていたため、徹夜状態で検査かと内心びくびくしていたが「今日検査しても結果がわかるの三ヶ月後なんで、次の診察のちょっと前に検査にだけ来れますか?」という担当医の弁に一も二もなく同意する。
検査項目は赤沈、CRP、C3、C4(補体)、CH50(補体価)、RF、Ig-G、Ig-A、Ig-M、GPT、LDH、Ch-E、BUN、UA(尿酸)、AMY(アミラーゼか?)、GOT、ALP(アルカリフォスターゼか?)、T-Bil(多分総ビリルビン)、TP、蛋白分画、K、Cl、ALB、Ca、P、CRE(おそらくクレアチニン)、LAP(ロイシンアミノペプチダーゼか?)、γ-GTP、T-Cho、CPK(おそらくクレアチン)、Na、血糖血清、C3dIC(おそらく補体のsubclass)、抗dsDNAIgG(自己抗体の一種だろうか?)。
その他に「末血」「像」というのがあったが、何のことかはわからない。前者は末梢血の略だろうが、FACS解析をやるわけでもないだろう。
検査項目で何を調べようとしているか何となく推測できるあたりは一応はライフサイエンス系院生だったことの名残か。
他に尿検査(「尿定性」「尿沈サ」)があった。
(筆者註・「サ」は一発で漢字が出なかった。さんずいに査察のサだが、文字化けの可能性を考慮してカナにさせていただく)
「検査結果が出るのに二週間くらいかかるんで、次の診察に間に合うように検査を受けていただきたいんですが、大丈夫ですか」と言われ、黙って頷く。
(後でオーダーを見たらC3dICと抗dsDNAIgGが外注扱いだった。納得だ)
これだけ細かく検査してもどうせ面白い結果はでないだろうが、ひょっとしてという期待もある。たまには何か異常が起きてくれないと治療のしようがない(笑)
某月某日
久しぶりにだるだるモード突入。