大きくなあれ、でもそのままでいて・・
ぽっちがお腹にできた瞬間から「元気にすくすく大きくなってね」と何度も
話しかけ、産まれて来てからも日々そう思ってきました。
おかげさまで、お腹の中ですくすく育ったぽっちは3800gのビックベビー。
1歳2ヶ月になり、体重は9100g・身長は74cmまで成長しました。

早く大きくなって!
こんな風に強く思っていた時があります。
新生時期。ぽっちはとにかくよく泣きました。寝ている時とミルクの時以外は
泣いていたように思います。
それに昼寝はきっちり30分。夜中も律儀に3時間おきに目が覚めました。
チチ君もちょうど地元のお祭り前で忙しく、本当に大変だった最初の3ヶ月は
ほとんど母子家庭状態だったため、なれない育児にお疲れ気味のハハは
毎日毎日、少しでも早く大きくなって欲しいと思っていました。

もちろん、こんな大変な時ばかりではなく、「早く寝返りする姿が見たい」
「お座りの時期はかなり可愛いらしい」「ハイハイして寄ってきてくれたら」
こんな親の勝手な期待もあり、次は次はと成長を待ち望んでいました。

それがいつからでしょう?チチ君と「今のままとまってくれたらいいのに」と
話すようになりました。

赤ちゃんだと思っていたぽっちが、ある日気づいたら子供になっていた時。
今まで初めての育児にただただ必死だったハハとチチが、いつまでも
赤ちゃんのままではないと気づいたときに思ったのかもしれません。

それは本当に些細な事です。食後のミルクを止めてみる。抱っこじゃなく
添い寝でもなく一人でゴロゴロして眠れる。
飲みたい時にマグを持ち、自分で好きなだけ飲む。
自分の足で、どこへでも歩いていく・・・。

たくさんの嬉しい成長の裏には、忘れてはならないその時々の成長がある。
この事を痛感した頃から、「今のまま・・」と思うようになったのでしょう。。

不安定な首を大事に大事に扱っていた事。
抱きかかえたまま、一緒に一つの布団で眠った事。
初めて笑って、手足をバタバタさせた事。「あー」と一言が出た事。
思えば一生のうちで、こんなにぽっちだけを見つめて、抱っこして、一心同体
だった時期は他にないのだと思います。
たった一年で、自分の足で歩く事を覚え、すでに保育園でハハの知らない
ぽっちの世界を持ったのですから。

これからもっともっと体も心も大きくなっていくに違いない、そんなぽっちを
見ていると、今の無垢な部分をいつまでもそのまま持っていて欲しいと
願ってやみません。

                  2002.10.9