あの日・・・・

 友達が「あー、家にいたんだ・・・。」と電話をかけてきた一声目がこれ。朝、ばたばたとしていて、テレビもつけてなかったため、なんのことだか全然わからなかった。で、友達がNYが大変なことになっている、テレビをつけろと言うので、急いでテレビに駆け寄ると前日に見上げたビルが画面いっぱいに広がっている。が、様子がおかしい。煙がでている・・・・。とそのとき、がらがらとまるで積み木が崩れるように壊れていった。自分で見ているものが信じられなくて、目を疑った。現実のものか、映画でも見ているのか、全然わからなかった。絶句した。がくがくひざが震えるくらい、ビビった。夢にもあののっぽ双子ビルが壊れるなんて思ったことないのに、突然思いもかけないことが目の前で起こっているんだもの・・・。
 こわい。
 本当に怖いと思った。
 今、平和に暮らしていると思っていても、あっさりとその幸せが奪われる可能性にいつでも面している状態にあるんだということを、突きつけられた気がする。ビルで働いていた人たち、飛行機に乗っていた人たち、誰一人として、数時間前にそんな大事件に巻き込まれ、命を落とす、大怪我をするなんてこと思っていなかったはず。ふつうに「いってきまーす」と家をでて、いつもと同じ毎日を過ごすべく、仕事を片付けていたと思う。それが、いきなり、理由もなく(テロに理由なんてないと思う)、その単なる普通の毎日を過ごすという当たり前の権利が一瞬にして奪われたのだ。絶対に起こってはいけないことなのに・・・。
 亡くなった方々、その遺族の方々、病院で治療をうけている人たち、どの人たちのことを考えても胸が本当に痛む。一人でも多くの生存者がいますように・・・。そして亡くなった人たちの冥福を心からお祈りしています。

 あの事件から、今1週間たったけれど、絶えず事件のことを考えつづけている自分がいる。自分の身にそういうことが起きないなんて、もはや絶対に言い切れない。そう考え始めると、親として子供を守っていかなくてはならないのに、どうしていいかわからなくって不安になる。もっと、しっかりと守りきるって、言い切りたいのに、自分が動揺して不安におののいてしまっている。この不安を感じているのは、絶対にワタシだけじゃないはず。私の身近にいる人たちは少なくとも、平和を土台に生活してきている。その土台があのビルのように崩れてしまったことに、ショックを受けていると思う。
 ニュースを見ても、人の話を聞いても、報復が行われるかどうかに関心があつまっている。多くのアメリカ人が、星条旗をどこかに身につけ、愛国心を誓っている。その愛国心、間違ったかたちであらわして欲しくないと心の底から思う。
 報復ではなく、平和向かって歩んでいく道を選んでほしい。

 そして、平和は誰かがつくってくれるものって思わず、自分も平和な星作りに関わっていきたいと強く思っている。

 追伸:ほんとは、この事件についてのことは書かないでいようと思った。テロリズムが起こった背景、歴史、何も理解していなかったから。一面だけを見て、相手側をせめていいのだろうかって、悩んだ。でも、この事件は自分の生涯のなかでももっともショックだった出来事の一つだし、そこでいろいろと考えさせられているのも事実。だから、敢えて書いてみました、今平和について、きれいごととかでなく、私も強く考えているんだということを示すために。
 

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