摂食障害 

やせるということ    冷たい心    ダーリンと出会えて

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ポポが過食嘔吐を始めて約10年。

今ではすっかり治ったが、苦しい10年だった。

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ポポが初めてダイエットらしきことをしたのは中学3年の時だ。

この時はまだダイエットという意識がなく、ただ友達と話すのが楽しくて

給食を食べずに更衣室でワイワイしているだけだった。

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本格的に意識したのは高校2年だ。

何も考えず食欲にまかせて食べ続けていたポポが147pという身長で

52kgという体重計の針にクラッときた時である。

これはまずい、と思ったポポは夏休みに一大決心をしてダイエットに挑戦した。

何の知識もなく運動も嫌いだったので極端に食事を減らした。

朝と昼は食パンを1枚ずつ。それも塩をふって味をつけただけ。

夜はご飯を減らし、おかずも半分にし、揚げ物にも塩の味付け、と

夏休みの終わりには8kgを落とす、という一見大成功のダイエット。

学校へ行くと友人に「後姿が全然違う!」といわれ有頂天になった。

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しかし、食欲の秋、そして冬の間に瞬く間に体重は4kg戻った。

春になってまたダイエットを始めたが、

2日食事を減らすと3日目にはストレスで大食いしてしまうという繰り返しで

少ししか落ちない体重に苛々していた。

そんな時あるマンガで「気持ち悪いのなら指つっこんで吐いちゃえば?」と言った台詞を見つけた。

指をつっこむと吐けるの?・・・吐けた。

気持ちがいいくらい胃の中からさっき食べたものが出てくる。

こんな楽なことはない!!

これからは好きなだけ食べても絶対太らない!!

昔からポッチャリしていて自分をかまわなかったポポは、いじめこそうけたことはなかったにしろ、

あまり人に相手にされていない感じを薄々うけていて

そのせいで失恋もしたのだと相当自分に、コンプレックスを持っていた。

体重を落とし、お洒落をするようになってから、太っていてはだめなのだと徹底的に思い込んだ。

無我夢中だった。

煙草も覚えとりあえず42kgを維持するようになっていた。

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専門学校を名古屋で選んだポポは都会に出たうれしさ、好奇心ばかりで

あっという間に学ぶことから遠ざかり遊ぶこととバイトにあけくれていた。

人の目、馬鹿にされていないかを気にするあまり過食嘔吐はおさまらず

体重は40kgを維持していた。

卒業し、1人暮らしを始めるともう親の目を気にせず吐くことができるようになった。

夜は必ず嘔吐していた。

会社でも出先でも吐いたことがある。

500gでも体重が増えると外に出るのが怖くて会社を休んだ。

職を転々としていたポポは、1年程無職だったことがある。

悲惨だった。

お昼に起きてスーパーに行き二袋の食料を買い込み1時間でたいらげ吐く。

夜、お腹がすいてコンビニに行き二袋の食料を買い込みまた吐く。

夜中、やっぱりお腹がすいて違うコンビニに行きやっぱり二袋を買い吐く。

何故か体重は減らなかったが、100万ほどあった貯金は瞬く間になくなり

借金してすら嘔吐はやめられなかった。

血を吐きものすごい胃痛に襲われた時はさすがに身の危険を感じ胃カメラを飲んだが

まったく健康だといわれそれがかえって拍車をかけた。

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ポポが過食嘔吐をやめたのはダーリンに全てを話し自分は自分の為に存在するのだと教えられたからだ。

常に人の目を気にする自分。

こうしたらこう思われるだろう、こんな事いったら馬鹿にされるだろう、という自分。

ダーリンはよく通りすがりの人をみて笑う。

「そんな事いってたら自分も笑われるよ。」というと、

「別にいいよ。俺は俺だから。」という。

「こんな事したら恥ずかしいよ。」ということでも、

「俺が満足だったら、それでいい。笑われてもいい。」というのだ。

自分は自分。ポポはポポ。

今、ポポは自分とダーリンのために生きている。いつか授かるかもしれない命のためと。

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