〜 保育日記 〜

どこが100か  (2001/10/23)



保育園ではおしっこを教えるのに、家では全然出来ないんですよ。
保育園では先生の言うことを聞いていい子みたいなのに、家ではまったく言うことをきかないんですよ。
または、その逆。
よく聞く話である。

先日、相談面接のロールプレイを体験した。私は相談する側(クライエント)の役をやってそのことを話題にし、こう言ってみた。「保育園ではトイレも何でもちゃんとできるっていうのに、家では全然だめなんですよ。何にもしてくれないんですよ」
そこで相談される側の方が言った。
「お子さんは、お片づけをしたり ちゃんとおトイレに行ったり、保育園ではがんばっていらっしゃるんですね
思いがけないことばだった。

普段私は「できる=100」として 子どもたちを見ていた。
「できない」は70,80の力しか出していないということ。
だから出てくることばは「どうしていつもできるのに、今日はできないの」
「できるのに、どうしてやらないの」「やればできるんじゃない」・・・

しかし「できない(またはやりたくない、か?)=100」と考えると、「できる」は120,130の力である。保育園でそれだけの力を出していれば 疲れるだろう。
仕事でがんばってきて、家では寝てばかりいる大人のようなものである(笑)。

勿論、トイレだってズボンを履くのだって保育園では「できる」のだから、能力的にはできるのだ。しかし、それを「(自分ひとりで)やるのが当然のこと」とわきまえて「できる」には、子どもたちはすこし無理をしているのではないか。

だからといって、本人に何もやらせないでいいというわけではない。それでは「できる」はずのこともできないままになってしまう。

場所によって、状況によって「できない」姿を見せるときは、まだ本人の中で
「できる」が完璧になっていないときなのだ。時に手を貸すのもいいと思う。
厳しく接して やらせることだけが保育ではないのだ。
視点を変えると、ずいぶん気持ちは変わるものだと思う。
とてもいい経験になった、ロールプレイだった。



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