今年の年中組は男女数が不均衡で、男子1人:女子5人である。
折しも「私○○くんとケッコンするー」という話題で盛り上がるお年頃。となると結果は見えている。
唯一人の男児・カズくんがもてまくるのである。
カズくんがいちばん好きな女の子はユキちゃん。やさしくてしっかり者で、いい女房になりそうだ。包容力もあり、おもちゃの取り合いに敗れてしまったカズくんは、彼女の胸で泣く。
ここでおしゃまなアヤちゃんも黙っていない。ユキちゃんがケッコンを主張しないのをいいことに、アヤちゃんは独断でカズくんの正妻の座につくことを宣言した。
曰く「アヤはカズくんとケッコンするんだよ」である。
だが、カズくんは「ユキちゃんとケッコンする」と言い出すことも多い。
それを私がアヤちゃんに伝える(注・ご想像通り、でめはこの状況を楽しんでいます)と、さっと顔を引きつらせて彼女はカズくんの元へ走る。
そして戻ってくると必ず言う。
「カズくんは、やっぱりアヤとケッコンするって言ってたよ」
ところでカズくんがいちばんよく遊ぶのは、おとなしーいチカちゃん。じゃれ合って、ほっぺにチューをしたり、それはそれはいちゃつくのである。
だからカズくんも「チカちゃん大好き」と言い出す。
カズくんの誠意は、これだけでもかなり疑われる。
が、決定的な不信は、その日出席している女児の中から、ケッコン相手を選ぶということに由来する。
いない女児はどうでもいい。
裏を返せば。
目の前にいる女児はみーんな好き。
この、浮気者っ!!!
・・・しかし、カズくんの母も保育士達も知っている。
彼がこんなにももてまくるのは、彼の人生において、今この時のただ一度だけであることを。女性関係において、今が人生の黄金期であることを。
進級まで後少し。残り少ない至福の時を、存分に楽しんでおくが良い。。