〜 保育室から 〜
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◆きょうだいはいますか? (2005/5/8)
◆おにいちゃんだから、おねえちゃんだから
保育所の絵本に、弟や妹が生まれて「おにいちゃん」「おねえちゃん」になった主人公が
「おにいちゃんはちょっと待っててね」
「おねえちゃんだからおもちゃを貸してあげて」
と言われる話があります。
私は個人的に、こういう絵本が嫌いです。子どもにせがまれても 実は読みたくありません。 違和感がない人もいるでしょうが、私はおかしいと思うのです。
◆日本的子育て
自分より年上のきょうだいを「おにいちゃん」「おねえちゃん」と呼ぶのは日本の特徴です。
アメリカのドラマや映画を原語で聞けば、きょうだいが互いを名前で呼んでいることに気づくと思います。
そう、
「おにいちゃんだから」「おねえちゃんだから」と、きょうだい関係を持ち出すのは、 日本の特徴
だと言えるのです。これによって、長子・中間子・末子という
きょうだいの中の位置によって、性格的特徴が出やすい
のです。
では、どんな特徴があると言われているのか 見てみましょう。
◆きょうだいの位置による性格の特徴
●長子●
自制的 ・ 指導的 ・ 親切 ・ 責任感が強い ・ 外見は強いが中身はもろい
*長男・・・ 保守的 ・ がんこ ・ おっとり ・ 要領が悪い ・ きまじめ
*長女・・・ おせっかい ・ 甘えん坊 ・ 面倒見が悪い ・ 野暮
●中間子●
向こう見ず ・ 負けず嫌い
バランス感覚がある ・ 義理人情がある ・ 一匹狼 ・ アウトロー
母親から見ると、へそまがり、やさしい、あー言えばこう言う・怒ると手が付けられない
●末子●
快活 ・ 依存的 ・ 社交的 ・ 自制心や独立心が弱い
口数が多い ・ 剽軽 ・ 自己表現が巧み
●ひとりっ子●
うぬぼれが強い ・ 神経質 ・ 早熟 ・ 虚栄心が強い ・ 利己主義
人付き合いが下手 ・ マイペース
●ふたりきょうだいの場合●
長子的性格
次子的性格
自制的
聞き手
仕事が丁寧
面倒なことが嫌い
気に入らないと黙り込む
人前に出るのを嫌う
控えめ
親切
おしゃべり
父母に甘える
父母に告げ口する
強情
依存的
人まねがうまい
食べものの好き嫌いが多い
お調子者・外遊びが好き
嫉妬深い・知ったかぶりをする
◆今どきのきょうだい
と紹介しておいて何ですが、上のような特徴は やや古い研究に基づくものです。
現在の子育て環境を考えると 二、三付け加えたいことがあります。これは私の主観によるものです。
●両家にとって初孫●
ひとりっ子プラス末子のマイナス面の特徴を持っているケースが多く見られる。
「長子の写真は撮りまくったが、次子になると数が減る」というのはよくある話で、ただでさえ長子は「新しい」「珍しい」ものとして注目を浴びるのだが、両親の他に両家の祖父母もこれに加わるのである。
その上 今の祖父母の世代はリッチで、両家の祖父母が交互に洋服やおもちゃを買い与え、かわいがられすぎる。滅多に会えない孫だと、その傾向はさらに強いと思われる。
このように三組の夫婦の注目を一身に浴びて育つと、次子の誕生で赤ちゃん返りがひどくなる可能性も考えられる。
ちなみに両親・父方祖父母・母方祖父母三組の夫婦が子どもにお金を出せる状態を
「六つのポケット」
と言いますが、最近はこれに父・母の独身のきょうだいを加えて
「八つのポケット」
という言い方もあるそうです。
●5,6歳以上年の離れたきょうだい●
次子・末子的性格プラスひとりっ子の特徴を持つことが多い。
年上のきょうだいが女だと、ちいさな母親がもうひとりいるようなもので、養育者に囲まれて育つため、ひとりっ子的性格が強くなると思われる。
両親にしても久しぶりに見た赤ちゃん=ひたすらかわいい、という祖父母のような心境になりやすく、甘やかされる場合も多い。
●二人目●
自分の子どもが生まれて初めてまともに接する赤ちゃん、というお母さんが多いため、第一子の子育てはかなり大変・難しい・ストレスを感じるもののようである。が、ひとり育ててしまうと「子どもってこんなもの」と理解し、二人目の時にはお母さんに心の余裕ができる。そしてその時、一人目は二歳の反抗期でいやいやがひどいとか、喋れるようになったのはいいが一日中うるさいし口答えはする状態。
まだ赤ちゃんでかわいい声で泣き、私がいないと生きていけない二人目がとーってもかわいい!と自覚しているかどうかはわからないが、一人目の時とお迎えに来た時の笑顔が違うお母さんが多く、二人目は末子的特徴に加え、かなりの甘えん坊さんになりやすい。
特に長子が女、次子が男の場合は顕著。母は女性なので、異性である男の子をかわいがり甘いという傾向もある。
◆観察学習◆
次子が要領がよい・物まねがうまいというのは、長子を見て育っているからです。
おにいちゃんが勉強しなくて怒られれば、べんきょう〜と紙と鉛筆を取り出して遊ぶ。そうすれば親が誉めてくれることを学んでいるのです。
自分が実際に体験しなくても、
人の体験を見て学ぶことを観察学習と言います。
だから、長子より次子の方が親の喜ぶことをしてみせるのは当然といえば、当然。
逆に言うと、次子でも 人が何かして怒られるのを見ているのに 同じことをしてしまうのは、次子として問題があるかもしれません(笑)。
さらに、きょうだいげんかをしたとき次子が泣いているので「おにいちゃん・おねえちゃんなのにどうして泣かすのー!」と長子だけを悪者にしていると、次子の狡猾的な特徴は磨きがかかると思われます。
また、観察する対象がないまま はじめてのことに取り組むのが苦手なのも次子的特徴かもしれません。
◆最後に◆
ところで、私は 親が「おにいちゃんだから」「おねえちゃんだから」と きょうだいの位置関係に こだわらずに育てても、長子・次子的などの性格特徴は自然に現れると思っています。
「自分は弟・妹よりいろいろなことができる」と自覚がでてくると、あれやこれやを世話を焼きたがるのが長子。(その世話焼きに「自分が!」と反抗するか甘えて何でもやってもらおうとするかは次子の性格、年齢にもよります) そして観察学習は長子にはできないこと。
三人きょうだいでは長子と中間子、中間子と末子はそれぞれ年齢が近いのでよくケンカをしますが、長子と末子では差があるため 末子が長子に挑むことは少なく、末子は長子に甘えてかわいがってもらおうとする保身の道(?!)を選ぶようです。
以上、きょうだいについて いろいろ述べましたが、みなさんはどう思われますか?
自分の性格と両親の育て方を考え合わせると、納得のいく部分も多いかもしれませんね。
また、子育て中の方は このような傾向を強く出したくないということで、子育ても変わってくるかもしれません。
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