◆進歩が無くても平気?
保育室の装飾や 行事のアイディアは専門誌頼り。
複数担任が故 三人寄ればナントカでナントカし、日々の保育は時間通りに子どもを追い立てることさえできればよしとする。
子どもや親の問題を保育士同士で愚痴代わりに話すけれど、何の対処もしない。
そんな保育士、多くありませんか?
酷い言い方をすれば、保育の仕事は、就職した時点から 知識的・技術的になーんの進歩もなくてもやっていける職業かもしれません。 世間一般が IT革命に追われて必死に最新技術を学んでいるのと 好対照です。
勿論真剣に現代の保育環境を憂い、新しい保育の方法を勉強している保育士もいます。
しかしベテランになればなるほど、経験論にあぐらをかいている人が多い気がします。専門職なのに、不思議です。
保育士資格は「保育士として労働する」ための最低条件です。 資格を取ってからが始まりなのです。
・・・と偉そうに書きましたが、実際は私もどう専門性を高めていけばよいか わからなくなることがしょっちゅうです。
「こういうときはこうした方がいい」という指導や助言はあまりもらえない職場ですから、自分で考えていくしかありません。
以下は私が考えた、スキルアップの手がかりです。何かいい手だてがあったら、ぜひ教えてください。
◆すてきな先輩保育者をみつけよう
どんなに学校で勉強をしてきても、実際にどう保育をしていくかは現場に出て学んでいくしかありません。
その時参考になるのは先輩保育者です。
自分が困ってしまった場面で どういう声かけをしているか?どんな表情・話し方をしているか?観察してみましょう。
先輩保育者なら誰でもいいわけではなく、また誰かひとりが完璧というわけでもありません。あのひとのいいところ、このひとのいいところを盗んでいくのです。
但し、不幸なことに最初の職場で「すてきな」保育者がいないこともありますので注意 して。 いくら効果的な方法でも「言うこと聞かないとお外に出すよ」を真似するのは問題だと思います。
無批判に周囲のやり方を真似して 「これが当然」「これが常識」だと思ってしまうのは危険です。 私はどんな保育をしたいのか?どんな保育をしたくないのか? をしっかり考えて判断するべきだと思います。
◆新人・パート勤務者なら
私は保育士として働き始めた頃 パートでした。パートは正職員と比べて 書類や会議がない分 子どもたちと十分関われるという
良い点があります。
しかし、毎日子どもたちと遊んで過ごして ああ楽しかった、と満足して終わってしまう危険がある
ことに気づきました。それでは近所のおばちゃん・おじちゃんの域を出ません。
このままではまずい。日々の仕事をきちんと経験にしなくては、と思うようになりました。
また、子どもの行動に問題があるとき 毎日毎日同じことばを言い どうしてこうなのだろう?と思って苛々することがあります。
そんなとき「どうして?」と思いつつ 毎日同じことを繰り返すだけの自分に気が付きました。 問題点は浮かぶけれど、対策は何もない − これもまずい。
そこで私はこんなことをしていました。
●活動中、特に自由遊びの時、たまに子どもの人数を数える。
こうすると、子どもがどこで何をしているか、どこからどこへ移動したか 意識的にみられます。 つい目の前の子どもと遊ぶのに夢中になってしまいますが、全体に目を配ることは非常に大事です。日誌や連絡帳を書くつもりでひとりひとりの様子を見ます。
私は家に帰宅してから その日の全体の様子・ 自分の受け持ちの子どもの様子をノートに記録していました。仕事の持ち帰りは好ましくないでしょうが、 あくまでも私個人のスキルアップのためなので こうしていました。
●子どもの行動に問題があるとき、気になることがあるとき
その内容(時間帯、子どもの状態など)を書き出し、 何が主訴か 原因と思われることは何か考える。
それから保育環境や 子どもの他の発達面と考え合わせて、対処方法を考える。 図書も参考にします。
対処方法に従って 保育し、3〜4週間経過をみます。以後、これの繰り返し。
●疑問に思ったことがあったら、図書やインターネットで詳しく調べる。
●勉強会や研修があれば進んで参加する。
学生時代・資格試験のために勉強した内容がすでに古くなっていることもあるので、
新しい情報を取り入れていきましょう。
◆保育以外のことも学ぶ
私の勤めている保育所は 土地柄外国人の方も利用されます。 コミュニケーションは英語。
しかし、保育の場で使っていることば、簡単な単語でも英語では言えないものです (学校教育が役に立たないことを痛感)。そこで 子育てに使う英語の本を買って勉強しています。 保育のためでもあり、教養にもなります。
音楽・美術などの芸術も感性を育て 製作に応用できると思います。 アナログ世界になりがちな職場ですが、パソコンや携帯といった現代社会の情報も取り入れ、世の中とズレない社会人になりたいものです。