保育室から

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保育の参考図書  (2005/6/9)

仕事上私が参考にしている本・おすすめの本をご紹介します  
お茶でも飲みながら…

◆雑誌 ◆保育全般 ◆心理学 ◆比較文化論 ◆おすすめ



◆おすすめ
毎日かあさん −カニ母編− 西原理恵子 毎日新聞社 
知る人ぞ知る体当たり漫画家西原理恵子氏が描く氏のかあさんぶりと家庭模様。
がはは…と大笑いするネタあれば、しんみり、いえぼろぼろ泣かされるネタあり、すべてが心にどーんと入ってきます。
親子も夫婦もきょうだいも理屈じゃないよね。さらっと描いているようで、奥は深いよ。

◆雑誌 −無認可、事業所内と2歳以下のお子さんを見ることが多くなっています

0・1・2歳の保育 小学館


「幼児と保育」の別冊として出版されていたものが独立しました。0-2歳特有の問題を扱う特集や病気と健康の記事が特に参考になります。


あそびと環境 0・1・2歳 学研

壁面や製作からあそび、保育についてなど内容が幅広く読みやすい雑誌です。2004年度から発刊されています。


◆保育全般

健診とことばの相談 中川信子 ぶどう社


勉強会で知人に薦められました。1歳6ヶ月・3歳児健診を中心に、ことばの発達の仕組みや相談について書かれています。ことばの育て方を知りたいとき、大変参考になる本です。
ことばが遅いと感じてことばを引き出したい時、ことばかけだけでは働きかけとして不十分なのだと知って驚きました。


まごころの保育 堀合文子のことばと実践に学ぶ 内田伸子 小学館

日本の幼児教育の礎を築いた倉橋惣三の教え子・堀合文子さんのことばかけと保育する姿を紹介しています。 はっとすることば、保育者のあるべき姿、忘れがちなことがたくさん書かれています。


子どもの食事 根岸宏邦 中公新書

胎児期から学童までの子どもの食事指導について、最近の理論を学べます。偏食に悩まれる保育者・保護者は多いと思いますが、意外な説が紹介されています。


親の発達心理学 −今、よい親とは何か 柏木惠子 岩波書店

発達心理学と名打ってありますが 一般にも読みやすい本です。
現代の親(夫婦)の抱える問題、親はいかにして親になるか、など 子どもが生まれれば”親”になれるわけではないことを感じます。
外国との共同研究で日本が用意した設問が理解されなかったり、という日本独自の問題にも考えさせられます。

 
(感想) 日本が理解されなかった質問とは・・・妻が ”夫の世話”をすることについて。成人が”世話される”必要があるなんて、それが妻として評価されるなんて、欧米では考えられないらしいです。(そうだ、その通りだ!) また、男親は体を使った遊びを得意とするそうです。ってことは私って、男性っぽい遊び方なのかしら?

◆心理学

まなざしの誕生 下條信輔 新曜社

主に知覚を通して、生後1年までの赤ちゃんの発達や能力を学べます。やや専門的ですが、読みやすい本です。
赤ちゃんと接する上でたいせつなことは何か? がよくわかります。これを読むと、1歳になるまでじっくり赤ちゃんを育ててみたくなる私です。


昔話の魔力 ベッテルハイム 評論社

「三びきのこぶた」「白雪姫」などの昔話を精神分析的に解釈するとどうなるか?また、昔話を聞いた子どもたちがどう理解するか?を解説しています。
 ひとつひとつのお話について詳しく解説してあります。本が厚い上に二段組みで書かれていますので、興味のあるお話の所だけ拾い読みするのもよいでしょう。やや難しい本です。


◆比較文化論

イギリスのいい子 日本のいい子 −自己主張とがまんの教育学  佐藤淑子 中公新書

日英の子育て観の違いを学べます。現代日本の子育ての問題点を浮き彫りにしています。
特に共存しないと思われがちな「自己主張」と「自己抑制」についての考察は、考えさせられるものがあります。
できるならこの2つをうまく学ばせて、子どもを育てていきたいと思います。



◆お薦め

月の砂漠をさばさばと 北村薫・おーなり由子 新潮文庫

 小学生のさきちゃんとお母さんはふたり暮らし。お母さんはお話をつくるお仕事をしていて、さきちゃんにおもしろいお話をたくさんしてくれます。母と娘の何気ない日常を綴った短編集です。
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 人生の一大イベント!なんて話はまったくなく どれも些細なエピソードなのだけれど、大人になってふとしたときに思い出すような、そんな日常の一こまが集められている感じがします。
 お母さんに言わないさきちゃんの気持ち、さきちゃんに言わないお母さんの気持ち。それぞれに共感でき、お互いを思う母子の姿にぐっときました。保育士をしている今は、お母さんの気持ちに入り込む方が多いですね。
 さきちゃんに対するお母さんの対応はいつも完璧ではない。だけど、それでいい。そんな風に思う方は多いと思います。子育て中のお母さん方にぜひぜひ読んでいただきたい本です。
 * この本についてもっと詳しい感想を 保育室から>エッセイ>親子関係- 「月の砂漠をさばさばと」を元に私が思うこと- に載せてあります。


パルモア病院日記 中平邦彦 新潮文庫

 NHKのプロジェクトXでも取り上げられた、周産期医療の先駆けであるパルモア病院の記録です。学生時代、障害心理学の先生に薦められた本です。
産婦人科医は妊婦を、小児科は乳児以降を診る、という棲み分けの間に取り残された新生児。故に未熟児が生き延びられなかった時代に、その医療を研究した三宅廉先生とスタッフたちの情熱に心打たれます。
赤ちゃんがどんな試練を乗り越えてこの世に生まれてくるか、どれほど様々な親子の物語があるかを知ったとき、お子さんのいる方は今一度、我が子を抱きしめたくなると思います。


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