Traveling Room

Traveling Roomは、旅行好きの私達が旅した記録をstory風に書いたページです♪ まず最初は、2人はじめての旅行、新婚旅行で行った瀬戸内に浮かぶ島、直島でのストーリー☆

新婚旅行(瀬戸内海の小島、直島)編[1]

薄曇りの朝

出発の朝。ちょっと薄曇り。目の前のタワーもちょっとかすんで見える。なんだか昨日の結婚式が、まるで夢での出来事だったみたいに感じるのも、この天気のせいだろうか。そんな朝だった。

 

神戸発、瀬戸内海の小島行

私たちは朝食を終え、目的地である瀬戸内海の小島に向けてホテルを後にした。新幹線の中では、昨日からその存在感を思いっきり主張する左手の薬指に輝く銀色のものに、昨日の出来事がまぎれもなく現実であったことを実感した。

 

。 不思議な空間へ

岡山からの乗り継ぎが、上手く行かなかった私たち二人は、あらゆる場所で何回か時間を持て余すことになった。駅の構内で、船の乗り場で。そして島に到着して。でも、なぜか不思議なことにその時間は、とても穏やかに、そしてちっとも苦になることなくゆっくりと過ぎていった。そうして今晩の宿になる、この不思議な空間の部屋にたどり着いた。

「 孤島という美術館

島に着いたのが8時過ぎだったから、もう外は真っ暗でなにも見えなかった。そのとき初めて、もう少し早く着いていればここの夕暮れ時の景色が見えたのに、と少し後悔した。時間という戒律にいつも縛られている私たちの一番贅沢な‘とき’の使い方、“無計画”を実行しなかったとしても。。。

ディナーの用意ができているといわれ、ほぼ貸し切り状態の、それはまるで何も展示していない美術館のなかに居るような場所で、私達の少し遅い夕食はスタートした。瀬戸内で採れたのだろう。魚介類をはじめ、グラスワイン、すべて満足のいく内容だった。唯一、同じ空間に居合わせた1組のカップルが、静かに“なべ”を食べていることを除いては。。。

 

」 暗闇のなかの電飾

『100生きて死ね』、この暗闇のなかの電飾の作者、ブルース・ナウマンの作品である。このホテルである美術館、直島コンテンポラリー・アートミュージアムには、こうして私達を現実の世界から逃避させる材料がたくさん揃っていた。夕食を終えて、部屋へと戻る道のりまで、そうした工夫がなされているのだ。

そうして夜は過ぎていき、“現実”という戦場を生きている私達にとっての僅かな贅沢な時間は、あっという間に、その1日目を終えた。