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くいしんぼうのあおむしくん
作:槇 ひろし |
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この本も、「ぶたぶたくんのおかいもの」に負けず劣らず、シュールな本です。ある日自分の帽子を食べている小さなあおい虫に気がついたまさおは、そのあおむしくんを家に連れ帰ります。お腹がすくとみさかいなく何でも食べてしまうあおむしくんは、まさおの部屋のものを全部食べてしまい、パパやママからそんな虫は捨ててくるようにいわれますが、頼み込んで飼わせてもらいます。 でも、お腹がすいてたまらないあおむしくんは、まさおの呼びかけで集まってきた町の人たちのゴミを食べ尽くすと、まさおの住んでいる町も人々も皆お腹のなかに入れてしまうのです。まさおのパパもママのお腹の中。「まさおくんだけは たべなかったよ。だって ぼくたち ともだちだもんね」と言われたまさおは、泣いて抗議しましたが、仕方がないので、ふたりで旅に出ることに…。 食いしん坊のあおむしくんは、なんでもたべ、町も船もすべてお腹の中に入れて、どんどん大きくなっていきます。結局もう食べるものがなくなって、とうとうまさおはひとりぼっちに。怒ってあおむしくんにパパとママをかえせと叫びます。あおむしくんは、まさおに謝りながらそのまさおも食べてしまうというお話。でも、このお話の最後は、あおむしくんのお腹のなかで、まさおの町がもとのままの姿であり、まさおの家もあって、そこにパパもママもいたというところで終わるのです。 おとなはまさかねぇ、なんて思ってしまうのですが、子どもたちはまさおが食べられてしまっても、またパパとママに会えたことを素直に喜べるのか、時々リクエストのくる本です。 |