ちいさなひつじフリスカ
作:ロブ・ルイス
訳:金原瑞人(かねはらみずと)
ほるぷ出版(本体1165円)


   作者はイギリス人だそうですが、なかなかかわいい絵で、小さくてみんな
からいじめられているフリスカに簡単に感情移入ができます。
   小さいけれどフリスカは、大きく見せようといろいろ努力をするのです。その努力も実らず、なかなか認められませんでしたが、ある日おおかみが襲ってこようとしたときに、勇気を出して尻尾を噛み付きました。
   夕日が小さなフリスカの影を長く伸ばしたので、怪物と勘違いしたおおかみは一目散に逃げ、おかげでフリスカは皆からもういじめられなくなったというお話です。

   やはりどこにもいじめは存在するようです。小さくたって同じだということをまわりが認めてあげればいいのですが、どこか違うとそれだけで嫌われたりするのは人間の世界ばかりではないのでしょうか。

   これからの世界は異なる人種の人々が互いにどんどん交流するようになっていくのだと思いますが、子どもたちには世界のどこに住んでいる人も
同じ人間で、友達になれるのだと教えていきたいと思っています。

   そういう理屈抜きで、この本は色使いやひつじたちの表情が実にほのぼのとかわいらしく描かれていて、親子で楽しめます。