子どものストレスサイン(2000.11.17)


   なんだか今日の夕食は大変だった。
   いつも私は6時より少し前に保育所に3人を迎えに行き、ベビーカーに憲を乗せ、両側にエミとユカを従えて5分もかからない道を歩いて帰って来る。

   よくあることではあるが今日はエミの機嫌が悪く、道の途中でママが真ん中の方へ寄ってくれないといって、怒り出した。私が「真ん中に寄ったら危ないし、なんでもエミちゃんの言う通りにはならないのよ」と反論すると、マンションのエレベーターを降りるあたりで本格的に泣き始めた。

   こちらも忙しい。とりあえず手を洗わせてケンとユカを食卓へ座らせたが、エミはますます大きな声で泣いている。こういう時どうするかという判断は一般的に母親の気分に大きく左右されると思う。

   この時私は、エミを刺激しないようとりあえずは冷静に「エミちゃん食べて」と声をかけたが、簡単には泣きやまない。
   膝にのせてやってもしばらく泣いていて食べるどころでない。その後、ユカが「ビデオ!」と叫んだので、マザーグースの歌が集められたビデオをつけると、最初が卵のおばけ(?)の歌だった。
   ケンが指差すと、エミが小さい声で「ハンプティ・ダンプティ」と呟き、それが一旦泣き止むきっかけになり、私もおかずの中の枝豆を「順番コね」と、エミとユカにむいてやっていた。

   ちょうどさやの中に4つの豆がはいっているのがあって、ユカにやる順番だった。日頃なんでもユカより大きいのとか、姉弟で一番というのが好きなエミのことを知りながらも、ちょっと油断してそれをユカのお皿に入れてしまったら、そこからエミがまた「4つのがいい〜」と泣き始めてしまった。

   「もういいかげんにして!」と言った私もキレかかっていたが、しばらくすると冷静になって、金曜日ともなるとこの子もいろいろストレスも溜まっているのかななんて思い、ちょっとかわいそうになった。
   「エミちゃん、おいで」と膝にのせた。そのうちに泣くだけ泣いて気持ちも治まったようで、「食べさせて」と言いはじめた。もう5歳になるのにと思っても、甘えたいときもあるのだ。
   エミが食べて私が食べ終わるともう8時。いつもなら片づけま終わっている時間だが、今日は仕方がない。
   その後は、何事もなかったようにいつも通りユカやケンと遊び始めた。

   大人だって泣きたいときもあれば、ふてくされたい時もある。保育所での集団生活は先生やお友達といろいろな経験ができて楽しい反面、自分を抑えていることも多いのだろう。時折発散したくなるのも当然かもしれない。
   問題はそれを受け止める親の姿勢だ。自分に余裕があればいいが、親
もストレスが溜まっていると、子どもを思いやるゆとりがなく、逆に聞き分けのないことをいうのにイライラして、怒ってしまう。

   エミだって、道の歩き方も、枝豆の豆もただのきっかけにすぎず、根は心の奥底にあったに違いない。
   子どものサインに敏感でいるというのは本当に難しい。


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