列車/車酔いとの闘い(2000.12.29)


   2000年は神戸の自宅で迎えたが、今年は山梨の実家で過ごすためにエミとユカを連れてやってきた。ケンを連れてくるとなると一家総出で来なければならず、実家の方にも負担をかけることになるので上ふたりを伴い、ケンはパパと共に神戸でお留守番。期間中大阪の家に行ったようだが、お正月は男同士で静かな新年を味わうことになった。

   エミとユカを伴っての移動は楽ではない。何しろ新幹線でも車でも乗ったら気分が悪くなる。今回はエミには酔い止めの薬を飲ませてなんとか無事6時間ほどの道のりをしのいだが、ユカは静岡までの新幹線の道中で2度吐き、2度目には洋服を着替えざるを得なくなった。それでも座席も私の服も汚れなかったのは有難かった。
   しかし、いつ気分が悪くなって吐くかわからないというのは、こちらにも大変なストレスとなる。よく子どもが吐き気を伴う風邪を引くが、あれと同じようなものだ。いつシーツが汚れるかわからないと思うと夜もおちおち寝られないが、その状態が公共の列車の中で再現される。

   静岡で乗り換えて甲府までの特急では発車後しばらくしてユカが寝始め、お弁当を食べたエミもうとうとし始めると、こちらも疲れがどっと出て、このまま終点につきますようにと祈りながら、少し寝た。その祈りもむなしく、あと40分ぐらいというところでふたり共起きた。
   そうなると母親としての責任感が頭をもたげ、「もう着くよ。大丈夫よ。」などと言いながら、またハラハラする時間が。
   やっと甲府に着いた時には、本当にほっとした。

   父の車でさらに20分ほど行かなければならないが、母も迎えにきてくれたし、ひとりですべてを背負い込み、公共の交通機関でハラハラするよりはずいぶん楽だった。
   子育ても同じで、事情を理解し、子どもを温かく包み込む立場にたってくれる人がいることが母親の負担をどれだけ軽くすることだろう。

   ともかく10時前に自宅を出て、4時半にはなんとか実家にたどり着いた。薬が効いて吐かずにすんだエミには少し自信がついたかもしれない。
   旅行というのは大概の人にとって大きな楽しみだが、移動中いちいち気分が悪くなっては楽しむどころではない。インターネットでバーチャル旅行ができるようになっても自分で体験する楽しみに勝るはずはないのだから、その喜びを獲得できるよう、私もエミやユカと共に長い闘いをしなければならない…。
   その第一歩はもちろん1月3日の神戸への帰路だ。

P.S. 1月3日は、酔い止めの薬をユカまでが飲み(しかも規定量より多くなった…)、なんとか無事新神戸にたどりついた。ホームに降りると、若杉さんが待っていてくれ、子どもたちも大喜び。5分ほどもタクシーの中も大丈夫で、ほっと一息。疲れた私は夜ぐっすり眠らせてもらった…。


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